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「手紙の時間」- 星祭りの文月、七夕の手紙-
POSTORY代表の近藤千草さんとおおくりする 今回の「手紙の時間」は、
七夕にまつわる手紙をテーマにお届けしたいと思います。
七夕とは
7月7日に行われる星祭りの行事、七夕。
古代中国による牽牛星と織女星の星祭り伝説や、手仕事の上達を願う乞巧奠(きこうでん)の風習と、日本古来の棚機姫(たなばたつめ/神を迎えるための衣を調える姫)信仰の祭事が合結びつき成立したと言われています。
時代とともに新たな要素が加えられ、一般に普及したのは江戸時代。
さまざまな願いを短冊に託し笹竹に掲げる行事として、現在も広く受け継がれています。民間行事であり重要な民俗行事の一つです。
青竹の清々しさをイメージして
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清く美しいこのはがき。粋な文人のようにさっと取り出してしたためたいです。
今年の春発売された、江戸ー東京シリーズ第2集「浅草」から、「江戸切子」の切手を合わせました。
暑くなるこの季節、見目涼やかなものに惹かれます。
お手紙の装いも、清涼感を意識してみました。
(ご紹介している 「はがき 罫入り画仙紙 (ひわ)」は、榛原日本橋本店でのみ取り扱っています。)
淡い瓶覗色の透明感
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好きな場所で切り取る事ができる蛇腹便箋の横書きタイプは、巻紙のようなクラシックさを持ちつつも、横書きという普段使いしやすい便利さがマッチし、手紙の時間をより豊かにしてくれるアイテムです。
合わせた切手は、江戸ー東京シリーズ第2集「浅草」から「提灯」。
初夏のお出かけ準備をするイメージで組み合わせてみました。
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横書き蛇腹便箋は、タトウ式の箱に入っているので持ち運びもしやすく、お出かけの際に携帯し、ひと休みする時間に手紙を書くのも素敵です。
童心を思い出して書く郷里への手紙
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切手:年中行事シリーズ 1962年7月7日発売 モチーフ:たなばた
ご家族やご友人、懐かしいかたへのお手紙に、少々あらたまって書く横型の縦書き便箋も素敵です。
伝承されている代表的な七夕飾り、綱飾りと和飾り、提灯を作ってみました。
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七夕紙には、小さな色とりどりの紙片がさりげなく散りばめられています。
こちらの七夕紙の封筒は、榛原の店頭のみでの販売となりますが、七夕紙をつかった一筆箋やレターセットは、榛原オンラインショップでも お求めいただけます。
短冊の代わりにもおすすめです。
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切手:年中行事シリーズ 1962年7月7日発売 モチーフ:たなばた
こちらは新旧の七夕の切手です。
82円切手の方には短冊や輪飾りとともに素麺が描かれています。七夕の時期には素麺が大活躍しますね。
10円の切手には、幼な子ふたりが見上げる先に笹竹と七夕飾り。星のきらめきと夜空も美しい切手です。
遊び心をお届けする手紙
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モチーフ:竹内栖鳳《アレ夕立に》収蔵:高島屋史料館蔵
扇面の形をした画仙紙を用いて、一筆したためるのはいかがでしょうか。
よく乾かして扇子のように折り畳み、先程の七夕紙封筒に納めると手紙として投函することができます。
読む姿まで美しい、そんなお手紙が出来上がります。
合わせた切手は京都画壇を代表する一人・竹内栖鳳による作品《アレ夕立に》を基にした切手です。この《アレ夕立に》は過去(1980年)にも切手になったことがある人気の図案です。画仙紙の扇面と合わせて選びました。
(ご紹介している「扇面 鳥の子」は、榛原オンラインショップでの取り扱いはございませんが、榛原 日本橋本店で取り扱っています。)
結びの言葉一例
七夕の時期に合う手紙の結びの言葉を一部ご紹介いたします。
・梅雨明けが遅れているようです、どうぞお体にご留意くださいますように
・雲の峰のごとく、いっそうのご活躍をお祈り申し上げます
・気遣わしい時世の折、お疲れが出ませんように
・お健やかに夏をお過ごしになられますよう、心よりお祈りいたします
・流行りものは勿論のこと、夏風邪など召されませぬように
4月、5月と転期を迎える方も多かったのではないでしょうか。
梅雨に入り、盛夏に向かうこの時期はお疲れの出る方もいらっしゃるかもしれません。
手紙で懐かしい友人やご家族宛に近況を報告したり相手の体調を気遣う時間は、自らを大切にする時間でもあると思います。
季節の変わり目に一筆いかがでしょうか。
※ 本連載に掲載の切手は、
日本郵便株式会社において販売終了しているものを含みます。
何卒ご理解の程お願い申し上げます。
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