「手紙の時間」- 季節の贈り物、お中元の手紙 -後編・お礼状-(全2回)
お中元を受け取ったらお礼状を
いただいて3日以内に礼状を出すことが望ましいです。
もしそれより遅くなってしまったとしても、出来る範囲で急ぎ投函しましょう。
お中元にまつわる手紙についての後編は受け取った方が書く「お礼状」についてPOSTORY代表の近藤千草さんとおおくりします。
優しい浅葱色の夢みる葉書
軽やかで明るい浅葱色に、贈り物を受けとった嬉しい気持ちが宿る礼状に。
ゆかたの反物や半幅帯モチーフの切手が、夏の詩情をたずさえます。
七夕の風流さをまとう一筆箋風
封筒の色と一筆箋の色の組み合わせを考えるのも、楽しい時間に。
夏の風物詩である榛原団扇がモチーフになった切手と合わせて、シックな中にも遊び心あるコーディネートです。
笹の葉のさらさらとした音を感じる木版摺り便箋
落ち着いた表情のこちらの便箋は、にじみ止めが施されているので、ペン・万年筆・墨それぞれの書き心地を楽しめます。 合わせた切手は、涼しげな魅力あふれる名画《湖畔》。封筒の淡いコントラストに優しく調和します。
ここからは、お礼状のマナーについて、ご紹介いたします。
お礼状を出す時期
いただいて3日以内に礼状を出すことが望ましいです。
もしそれより遅くなってしまったとしても、出来る範囲で急ぎ投函しましょう。
文例(縦書き奨励)
お礼状、その他の言い回し
お中元にお返しは必要?
本来、お世話になった方にお贈りするものなので、お中元にお返しをする必要はありません。
その代わりお礼状をお送りします。
お贈りしていない目上の方から届いたら?
すぐにお礼状を出します。
その際、「こちらからお贈りするべきところ」とお詫びの言葉を添えて、深い感謝の気持ちをお伝えしましょう。
先述したとおり、本来お返しの必要はありませんが、この場合は「暑中御伺」としてお返しを贈ることをおすすめします。
手紙のお約束ごとは基本的には決まっていますが、かなり幅のあるものです。
敬意を込めた手紙や贈り物は、きっとお気持ちが伝わりますし、そこに明らかなマナー違反は生まれないと考えます。
相手を敬う気持ちを何より大切に、半年に一度の贈り物の機会をお楽しみいただけましたら幸いでございます。
※ 本連載に掲載の切手は、
日本郵便株式会社において販売終了しているものを含みます。
何卒ご理解の程お願い申し上げます。
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