「手紙の時間」- 暑中お見舞い、文月の手紙 -
暑中見舞いとは
7月は、別名で文月。
七夕の笹飾りに、詩歌を書いて学芸の上達を願った風習から生まれた名前といわれています。
現代では、短冊を葉書や一筆箋に変えて、団扇を片手にゆったりと夏のお便りを書いてみてはいかがでしょうか。
梅雨が明けると、いよいよ夏本番です。
一年で最も暑い時期に、大切な人の安否を気遣うお便りが暑中見舞いです。
榛原でも、朝顔や金魚といった涼を呼ぶ柄の葉書を多数取り扱っています。
今回は、暑中見舞い について、POSTORY代表の近藤千草さんに教えていただきました。
暑中見舞いを送る時期
暑中見舞いを送る時期は、二十四節気の小暑(2022年は7月7日)から立秋(2022年は8月7日)の前日までといわれています。
一般的に、慣用句である「暑中お見舞い申し上げます」から始め、暑さを見舞う言葉で結びます。
暑中見舞いで使える「結びの言葉」
夏らしさを感じる切手たち
夕顔の蔓に覆われた軒の下で涼む、和やかな家族の姿を描いているのは「納涼図屏風」の意匠を使った切手です。江戸時代前期の絵師である久隅守景の作品で、東京国立博物館に所蔵されている国宝です。
水墨画の雰囲気と、ざるそばの色味がマッチして、一緒に葉書に貼ると洒落た雰囲気になります。
谷内六郎の「雲の子も水遊び」も、遠い夏休みの記憶を呼び起こすようで、郷愁を誘います。
見目涼やかなコーディネート
こちらは、竹久夢二の一筆箋「水辺」を使った見目涼やかなコーディネートです。
黒田清輝の「湖畔」の切手を合わせています。 切手に描かれた淡い色彩の湖の風景と、一筆箋の静かに波打つ水面の様子がよく合います。
こちらは、同じく竹久夢二の一筆箋「胡瓜」です。
疲れが溜まりやすい夏の時期に、夏野菜で元気を贈りたいときにご利用ください。
ちなみに、画面に映っている、本物そっくりの胡瓜は文鎮とのこと。
知らずに齧ってしまいそうな位、精巧な作りです。
切手への題材提供のお知らせ
※ 本連載に掲載の切手は、
日本郵便株式会社において販売終了しているものを含みます。
何卒ご理解の程お願い申し上げます。
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