名古屋の本屋Reading mugさんとのオンラインイベント報告
3月6日の日曜日、名古屋にあるセレクト本屋のReading mugさんと「The Bookshop Tours of Britain 翻訳本発行プロジェクト応援イベント!」と題してオンラインイベントをやりました。
ご参加くださった皆様、どうも有難うございました。
録画して後で見れたら…というリクエストを某所より頂いていたので録画してみようと直前にReading mugさんともお話ししていたのに、トークを始めて半分以上過ぎたところで録音ボタンクリックし忘れたことに気が付きました(笑)。
というわけで、イベントの様子をnoteでご報告でございます。
まずはReading mugさんからBookshop Tours翻訳出版企画のクラファン発起人として私を自己紹介していただき、イギリスに暮らしながら物語に登場する食べ物を食べるのが趣味な私の話を聞いて頂きました。
ちょうどパンケーキデーからイースター(復活祭)とキリスト教の季節のイベントが続く時期なので、パンケーキの作り方、食べ方のアレンジ、パンケーキをなぜかスプーンで食べる我が家の伝統(?)などをお話しして、ちょっと『大きなかぶ』を思い起こさせるストーリーのThe Runnaway Pancakeや、ちびくろサンボのリメイクのSam&Tigersなど、パンケーキデー関連の絵本を少しご紹介しました。
パンケーキデーが終わってイースターまでの時期も、イギリスらしい素朴で美味しい食べ物はいろいろ。卵のうさぎの形のチョコレートがお店にならび、ナショナルトラストのお屋敷の広いお庭でチョコレートエッグを探すエッグハントのイベントに子供たちがいそしむシーズンです。大きいお友達しかいない我が家ではダースベーダーの頭型のチョコを買ってイースターまで飾ったりしてますが…(でもこれもイースター限定チョコなのです!w)
イースターの食べ物といえば写真のホットクロスバン。とはいえ年中売ってるんですが、イースターの時期限定の特別フレーバーもあります。特に去年スーパーのM&Sが出した限定版はブルーベリー入りやダブルチョコレートやらは、日本のコンビニが展開する菓子パンセレクションのようでした。ここまで来るともはやホットクロスバンではないのでは…という気もするけれど、限定だしブルーベリーは特にイギリス在住日本人の間で美味しいと評判で、私も少し買いだめをしたのでした。
このホットクロスバンが、私の愛読するコージーミステリーのシリーズMrs Jeffries(家政婦は名探偵)によく登場するカラントバンと似ているので、私は年中その辺のスーパーに売っていて簡単に手に入るホットクロスバンを買ってきて、このシリーズを読んでいます。物語では、雇い主のウィザースプーン警部が殺人事件を担当するたびに使用人用のダイニングでカラントバンでお茶しながら作戦会議をするので、私も使用人一同の一人になったつもりでホットクロスバンを食べながらストーリーを楽しんでいます。
そんな本と物語の食べ物に関することを趣味とする私がBookshop Tours of Britainという本に私が出会ったのは、アイスランドのクリスマスイブの習慣「Jolobokaflod(クリスマスの本の洪水)」のおかげでした。第二次世界大戦中、配給制の対象でなかった「紙」=つまり本をイブに贈り合おうと始まったこの習慣は、現在も続いて今やアイスランドで年間の本売り上げのかなりの割合を占めるほどなのだとか。その話を夫が同僚に3年前のクリスマス直前に聞いたのがきっかけで、我が家ではクリスマス前に一緒に本屋へ行って欲しい本を指定し合い、お互いに買ってもらうようになりました。この我が家のJolobolaflodで2年目に買ったのがBookshop Tours…だったのです。自分で一目ぼれして買った本ということもあって一気に読んで、すぐに翻訳企画書をまとめました。紆余曲折を経ながら、こうしてクラウドファンディング開始までたどり着けることにとても感謝しています。
今回のBooshop Tours翻訳出版応援イベントを、外観も中身もイギリスの本屋さんそのものというReading mugさんとやることができて本当に良かったです。イベントの後半では、Reading mugのキムラナオミさんにイギリスの本屋愛を語って頂きました。イギリスの独立系本屋さんは、大きいところでなくても著者イベントや子供向け読み聞かせをしたり、無料でお茶とビスケットを提供したり、読書会や何か新しいスキルを身につけるワークショップを主催したりして、その町の文化の発信地のような存在になっているのがいいなと思いますし、一つ一つ味があるところが大好きです。なのでBookshop Tours…を翻訳出版して、そんなイギリスの小さな本屋さんの魅力を是非お伝えしたいと思っています。
クラファンは今月、3月22日から開始を予定しています。まだ企画段階ですが、リターンには私がイギリスのチャリティーショップで買ったヴィンテージ本など、本好き・本屋好きの心をくすぐるものを考えています。以下のサイトでクラファンの開始のお知らせ通知を受け取る登録ができますので、ぜひぜひ登録お願いいたします。
http://thousandsofbooks.jp/project/bookshoptours/
改めまして、イベントの進行をしてくださったReading mugのキムラナオミさん、途中クラファンの詳細などでいきなり話を振っても答えてくださったThousands of booksさん、どうも有難うございました!
↓ズームイベント中、いつもは一階の居間にいる猫がやって来てずっと付き添ってくれていました…わたしの緊張を察したのでしょうか笑。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?