![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102220575/rectangle_large_type_2_2b0a8b04ea7473a27519b7296fca1b49.jpeg?width=1200)
自然治癒力
Dr. Lissa Rankin (リサ ランキン医師)の著書
“Mind Over Medicine, Scientific Proof that You Can Heal Yourself.” (医療より心の持ち方: 自分で自分を治療出来ると言う科学的証明)
ランキン医師の講演を、一人林の中を散歩しながら聴いている。
第四期の癌で、例えば、余命九ヶ月と宣言された場合、人はどんな反応を示すだろう。
その上畳み掛けるように、 医師は積極的治療を例え施しても、「あまり命を長引かせることは不可能である。」と、説明したら、普通だったら「お先真っ暗」の心境になるのが自然な事だ。
「あるギリシャからの移民であるW氏が、実際にその宣告を受けた。」
「その病人は、高額の医療費をかけて、積極的最先端治療を受ける事を断念、残りの九ヶ月を、生まれ故郷のギリシャの村に妻と帰り、昔からの知人、親戚仲間に囲まれて過ごす事を選択した。」
「結果的に、W 氏は故郷での生活で、生命力が蘇り、93歳まで生きたと言う事例がある。」
人間の心が喜びに溢れる場合、身体には不思議な力がどこからか湧き出て、生命が延長する事例も世界中には沢山あるようだ。
ランキン医師は、貧困層の多い地域にある病院で数年働き、富裕層が多く住む地域にある統合医療機関で働き始めた。
「お金に余裕のある人々は、自分の健康維持にも積極的で、野菜、果物、ビタミン剤、サプリメント、運動、年一回の健診と、あらゆる健康に良いと言われていることを実施している人々が大多数である地域にも関わらず、病気になる人が多く、ランキン医師は、文献を調べまくって原因を究明しようとした。」
(Spontaneous remission )
(治療の結果、また特に無治療にも関わらず、 病状が緩和あるいは完全に消えてしまう状況)
の事例も、医学文献で多々ある事実を突き止めた。
「人間の心の持ち方、考え方が大きく人の健康にも影響を与える。」と、言う事実を証明している医学文献が多量にある事もわかった。
「自分の身体を一番良い状態に持って行くには何が必要か。」と、言う質問を自分に投げかける事が大切だ。
心が本当の意味で満足していれば、結局、心の入れ物である身体も、隅々まで100パーセント本来の役割を担う事ができる結果、人は健康でいられる。
心と身体の健康は、切っても切れない関係にあるのだ。
今日は運良く曇り。 運動公園内にあるベンチに腰掛け、ゆっくりランキン医師の講演に耳を傾けて、頷いた。