田房永子著書一覧

1978年 東京都千代田区生まれ 武蔵野美術大学短期大学部美術科卒業
2000年 太田出版「マンガエフ」に掲載され漫画家デビュー
2001年 青林工藝舎第3回アックスマンガ新人賞佳作受賞
2005年 成人男性向け雑誌、実話誌でルポ漫画を多数連載
2008年 自費出版本(ミニコミ)を作り始める。リーマンショックにより成人向け雑誌などの仕事が半減する。
2010年 女性向け媒体に徐々に移行した

以下、著書一覧(*は共著や寄稿、⭐︎は韓国語版も出版されている)
2012年 ⭐︎「母がしんどい」新人物往来社→KADOKAWA中経出版
2013年 *「ガールズトーク」学研パブリッシング
      *「恐怖女子会 不祥の水」竹書房文庫
2014年 *⭐︎「母と娘はなぜこじれるのか」NHK出版
    「ママだって、人間」河出書房新社
    「呪詛抜きダイエット」大和書房
    「うちの母ってヘンですか?」秋田書店
    *「女子校育ちはなおらない」KADOKAWA
2015年 「男しか行けない場所に女が行ってきました」イースト・プレス
     「それでも親子でいなきゃいけないの?」秋田書店
     ⭐︎「母乳がいいって絶対ですか?」朝日新聞出版
2016年 ⭐︎「キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~」竹書房
2017年 *「どんな絵本を読んできた?」平凡社
2018年 「しんどい母から逃げる!! ~いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった~」小学館
     「お母さんみたいな母親にはなりたくないのに」河出書房新社
2019年 文庫「他人のセックスを見ながら考えた」筑摩書房
    *「平成遺産」淡交社
    *田房永子責任編集「エトセトラ VOL.1」エトセトラブックス
    「『男の子の育て方』を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました」大和書房
2020年 *「上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!」大和書房
     文庫「母がしんどい」KADOKAWA
     「男社会がしんどい ~痴漢だとか子育てだとか炎上だとか~」竹書房
     *「続 学校に行きたくない君へ」ポプラ社
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【一言 2020/12/15】
自分に自信がない時、とても非生産な思考になります。別にそういう日があってもいいと思うけど、社会で暮らすには生産ラインに適度に浮上しなきゃいけない。非生産的な思考になっていると、自分への批判とか悪口がすっごく気になります。今日もネットに書かれたデタラメを見てウンザリしてしまった。ちょっと浮上したくて自分のプロフィールを書いてみました。

2014年はたくさん本を出しててすごいな、って思った。2012年に出産して、その時の社会から仕事をさせてもらえなかった反動だ。
 こうやって自分の著書を並べて眺めて思い出にひたるみたいなのはほとんどやったことがなかった。やってみると、いろいろ思い出すし、まだまだ書きたいことはたくさんあって、書ききれてないなと思いました。
 
 自分の漫画はどの作品も好きだしすごく充実している良いものだと思っています。
 聞かれてもないけど答えてみたい。特に好きなのは「キレる私をやめたい」です。すごく変で強烈な漫画だと思う。私はキレることよりも、キレる自分を描いて出版してまでも伝えたいことがあるっていうところが自分で変な人だと思う。そんな変な自分が誇らしい、って思う自分も変だと思う。そしてそんな自分の変さを分かっている、至って普通の人間だと思う。ちょっと自分とは分離した感じで(他人事ということではなくて)、この漫画が大好きです。
 一番思い入れがあるのは「『男の子の育て方』を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました」です。これはちょっと、余りにも内側に向けて書いてしまった、という反省はあります。私の書いたものをまったく読まない夫に向けて、いつか読んでほしいと思いながら書いてしまった。たくさんの人に共感してもらえるように、という商品として当たり前の課題を放り投げて、夫への一方的なラブレターに熱中してしまった。そしてその夫婦のパートナーシップについての話も、理解できる人の数がとても限られる内容だとあとで気づきました。
 あまりにも自分のこの本への熱がすごかったので、書き終わったあとは燃え尽き症候群になってしまったし、思ったより売れなくて本当にガックリきてしまい、一度も読み返してない。だけど、書いている時の宇宙と繋がる感覚は一番すごかったのでどうしても思い入れがあります。愛に包まれながら書いていました。
 でも自分の中ではあまりよくない作品としてカウントされてしまっていたのですが、今年になって、出版業界で働く女性の方々からこの本を挙げてもらえることが多くて、そんなに「あれはダメだった」と思い過ぎなくていいんじゃないかなと思うようになりました。

 みなさんいつも読んでくださってありがとうございます。やっぱ漫画とか本て、自分だけで書いてるみたいだけど、そうじゃないんだなって思います。
 応援してくださる方、本当にありがとうございます。

読んでくださってありがとうございました。 「サポート」とは、投げ銭的なシステムです。もしよければよろしくお願いします。