見出し画像

バチェロレッテの福田さんはなにも問題ない

 バチェロレッテの福田さんが「アウト×デラックス」に出てました。

アウト×デラックス
初代バチェロレッテ美女がアウトな恋愛観をマツコ山里と語る
TVer↓で21日(木)まで見られます
https://tver.jp/corner/f0065446

 「バチェロレッテ」は去年の秋に観ました。「バチェラージャパン」シリーズは3まで全部観てたけど、「テラスハウス」の件でリアリティショー観るのができなくなっていてバチェロレッテも炎上っぽくなってるから観る気がしなかった。
 そのバチェロレッテの福田さんという女性の方について「問題がある、すごいから観てみて」と直接言われたので見てみることにした。

 全話観終わっても、福田さんの何が問題なのかよくわからなかった。

 1対1の夫婦関係において、2人の人間の最大公約数レベルの『幸せ』を持続をさせようとしたら、必ず通らなければいけないのが「対話」だと思う。
 結婚することによってお互いが最大限の幸福を感じられる状態にするのは可能なことだと思う。
 それは、別に努力とかではなく、お互いに無理のない、ただ息をするような感じでできる。

 でも、この世の中では「結婚生活」や「結婚相手との関係性」に重きが置かれてない。「結婚相手を見つけること」「結婚を決意すること」に対して能動的に活動することは重視されてるけど、結婚生活をよりよいものにしようとか、そこで自分や相手が感じる「幸せ」に注目し続けようなんていうことを考えている人の数は単純に少ないと思う。それか、あまり表立って言わない感じ。
 夫婦関係においての「幸せ」っていうのは、どういう家に住むとかそういうハード面(A面)のことももちろんあるけど、お互いがお互いを尊重できる、できない時に話し合える、そういった心の交流のソフト面(B面)がとんでもなく重要になってくる。
 だいたいの場合は、ハード面ばっかりがんばってソフト面はそっちのけなので、それが家庭内で鬱屈し熟成し知らない内に膿となる。そしてそれはごくナチュラルに子どもへ流れる。子どもの苦しみとしてそれが露呈された時、初めて自分たちの家族観・夫婦観に向き合わざるを得なくなる。
 だけどそうなっても対話(言葉の交わし合いだけでなく何かしらのアクション)ができない2人だと、その問題はまったく見向きもされずに死ぬまで放棄される。死んでからも誰からも拾い上げてもらえない場合もある。

 それはそれでぜんぜんいいと思う。だけどそういう価値観ではない人も世の中にはいる。生まれてきたからには楽しいこと、幸せも、時には苦しみも、できるだけ味わおうとするタイプの人。
 そういう味わおうタイプの人は、自分の苦しみに気づいた時とか、子どもが苦しんでいる問題とかの時がきっかけとなって、自分と周りの人の関係性に向き合ってみたりする。
 味わおうタイプの人たちであっても、だいたいみんな(私も含めて)自分が抱えている問題には結婚後に気づいて、そこから相手と対話しようとし出すことがほとんどだと思う。
 

 だけどバチェロレッテの福田さんは、その「対話」を、結婚相手を決める段階でやってのけるすごい人だと思った。 

 でも、「アウト×デラックス」でも言われてたけど、それは一般的というか世の中的には「男を詰めてる」ってことになる。Amazonのレビューにもそういうことがたくさん書いてある。こういう女の人は結婚できない、って。
 ぜんぜん結婚できると思うし、できなかったらそれがなんなんだ?って思う。確かに、これを「詰められる」ではなくて「対話だ」と感じる男性の数は少ないと思う。
 アウトデラックスの中で福田さんは詰めてると言われたことに対して「ただ質問しただけ」と言ってる。本当にそうだと思う。聞きたいことを聞いてるだけ。どうしてそれが多くの人にとって「詰めてる(攻撃されている)」と感じるかというと、「自分自身の問題に対して向き合う」という感覚が一般化されてないからだと思う。ポップじゃない。
 「対話」は、普通の場、特に初対面同士のお見合いの場では、一番しないことなんだと思う。
 
 でも、それだけ普通に質問できるというのは、福田さん自身がナチュラルにいつも自分と対話してるからだと思う。

 出会いの確率でいったら、対話なんて概念もなくただ「なんかこの人と結婚する感じだな」くらいで結婚する女性(私みたいな)のほうが、結婚相手が〝早く〟見つかる可能性は高いと思う。男性のほうも、家庭内でいろいろあってそれを体験した上で「しっかり対話(妻と向き合う)をしなければならない」っていうのがなんとなくできていくから対話せざるを得なくなるだけだと思う。
 だから福田さんみたいに、結婚前から「対話できる力」が「『幸せ』な夫婦関係を構築する基礎である」ってことを無意識でも知っていて、尚且つ世間に流されずにそれを公開している人って本当にすごいと思った。
 
 マツコデラックスさんは福田さんのことを「めんどくさい人」「生きづらい人」って言ってたけど、確かに「世間側」にある穴から覗いたらそういう表現になるなあと思った。
 私が福田さんのことを表現するとしたら「合理性の高い人」「人々が10年〜70年(人によっては永遠)かけて進むコマに0年ですでに到達してる人」って感じがしてます。

 


読んでくださってありがとうございました。 「サポート」とは、投げ銭的なシステムです。もしよければよろしくお願いします。