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後編【こうすると美味しい大根おろし こぼれ話】
こんにちは。母めし研究員のジョーと申します。
代表の大久保さんから、前回紹介してもらった旬のレシピは【こうするとおいしい大根おろし】。
今回は、大久保さんから聞いたこぼれ話。そして私が作ってみた感想です。
■大根について
煮ても、焼いても、生でも、おろしても美味しい大根。
皮がついたまま2〜3センチの輪切りにして、輪切りの大根の皮を5ミリくらい厚くむきます。まん中はおでんや煮物用に使い、皮は3〜4センチの千切りにしてきんぴらにしてもいいですね。
きんぴらは、せん切りにした大根の皮を油でよく炒め、同量の醤油とみりんで味付けして胡麻をふったら出来上がり。
大根が安くなってくると、ああ冬だなぁという感じがしますよね。そして、本当に切り方、食べる部位、火を入れる入れないで、印象の変わる野菜です。ほっくり、じんわり、シャキシャキ、カリカリ…。
前回の豆知識には、大根おろしの水分のことが書かれていましたね。私は今までは、ジャバジャバのままか、ギュッと絞るかのどちらかにしており、半信半疑で言われた通りにしてみました。
すると、口にいれると柔らかくほどける、優しい大根おろしになりました。絞ったゆずのさわやかな酸味が加わると、本当に汁までご馳走。しらす干しの塩味があるとお醤油がなくても、箸がすすみます。
小ねぎを買い忘れたので、彩りがちょっぴりさみしくなってしまいました。でも味はバッチリで、一鉢あった大根おろしがあっという間になくなりました。ご飯にかけても美味しいのですよね。
ゆずは、もう旬が終わりつつあるのか、探していくつかスーパーを回りました。そしてちょっと高かった…とこぼしたところ、大久保さんから「旬が過ぎたら柑橘は無しでも、寒さで大根がどんどん美味しくなってるから大丈夫!」とのことでしたよ。
ただ、ゆずの爽やかな酸味を吸った、しっとりした大根おろしが思った以上に美味しかったので、来年はゆずの旬にもっとたくさん食べようと心に誓いました。
ところで嘘のような話ですが、このレシピを作ってみよう、となった翌日に、山口の実家から「釜揚げしらす」と大根がはいった箱が送られてきました。
左が私が買った「しらす干し」、右が送られてきた「釜揚げしらす」。水分量が違ってふっくらしています。
試しに「釜揚げしらす」をおなじように大根おろしにかけてみました。これはこれで美味しいのですが、予想通りちょっと塩気が足りない感じがします。
むしろ「釜揚げしらす」と大根おろしをあわせるなら、量の比率を逆転。釜揚げしらす」を主役にして、大根おろしを脇役にするイメージで少量のせて、ゆずを絞ってお醤油をちょっとかけて食べると個人的には美味しかったです。
同じ材料なのに面白いですね!
ちなみに少し「しらす干し」が残ったので、翌日はこんな風にして卵でとじて、お蕎麦にのせてみましたよ。お気づきですか?緑はネギではなくて、大根の葉っぱです。
実はこの卵のせ蕎麦は、スープ作家の有賀薫さんがTwitterでつぶやいていらっしゃるのを拝見してインスピレーションをいただきました。
手元の食材が、美味しいごはんになって綺麗に食べきれるのって嬉しいです。
【大根おろし】を作ったら、ぜひインスタにもあげてみてください。ハッシュタグは #母めし #ははめし と両方をつけてくださったら嬉しいです。研究員一同、楽しみにしてます!
■書籍紹介
『母めし一汁三菜 ~みんな大好き母の味 ずっと伝えたい和食献立~』(マイナビ出版)
現在、紙版の在庫がない書店もあるようです。電子書籍もよろしくお願いします。(2021年2月現在)
では、また次回。