KEISUKEYOSHIDAのコレクションを自分なりに分析?してみる

すいません、分析とかほざいてしまいましたが、ただ思ったこと、感じたことを書くだけです。かなり見苦しい感じ、歯が浮きすぎてガタガタとまらない感じに仕上がっているかと思います。でも、ここまできたら、読んでください!!お願いします!!土下座!!

KEISUKEYOSHIDAとは、吉田圭祐さんが設立した日本のブランドです。詳しいことは、ブランドの公式HPへ訪問してみてください。ブランドのコンセプトや毎回のショーの雰囲気、一つ一つのアイテムに込められた想い(これは私が推測してしまっているところもありますが)が私にすごく刺さるんです。若者の不安定さというか、暗い部分にも寄り添ってくれる服なんですよ。服って、様々な機能があると思うんですけど、その中でも「自分を着飾る」という役割って大きいんじゃないかなと個人的に思います。「服≒着飾るためのもの」という印象が強かったから、なんか明るいイメージがあったんです、服に対して(めちゃめちゃ抽象的だなおい)。だけど、KEISUKEYOSHIDAはそれだけじゃない。暗い部分、人間の鬱々とした部分?にも目を向けている感じがして。それが、印象的で、好きなところです。

導入の部分の終わりが見えないので、いったん強制終了で。本題に入ります。今回は、2021年の秋冬のコレクションにを見て感じたことを綴ってみます。では。


モデルたちが皆、俯き、前髪が目にかかり、暗い表情をしている。また、フードが顔を覆い、表情すら見えない。ローファーや白いロングソックスを履き、今期の新作アイテムの一つでもあるチェックスカートを履いているモデルたち、またまるで我々が学校生活を送ってきた教室のように整列した紫色にペイントされた机から、いつも以上に学生の雰囲気を感じることができる。モデルたちは、その机の間をとぼとぼと俯きながら歩いてゆく。学生生活の中で悩み、苦しみなかなか思うようにいかない日々から抜け出そうとするも、結局抜け出せずぐるぐる同じような日々を送っていたのを思いださせるようだ。
 
今回のコレクションは、変形というよりも「歪んだ」、「ズレ」という言葉がしっくりくるアイテムが多いように感じた。例えば、グレーやホワイト、バーガンディのジャケットの上に重ねて着られていたブラックのTシャツである。首元を引っ張られたように布が垂れ下がっている。俯くモデルとも相まって、より暗く沈む様子を感じる。また、肩のあたりが大きく膨らんだカーディガンやパーカーも目を引いた。肩が大きいことにより、着た姿にどこか力強さを感じ、そのアイテムを着ることで実際の自分の弱さや小ささを包み込んでくれるようだった。まさにデザイナーの吉田さんが仰っていた「服を着ることで人が変わる」ということを表すアイテムに感じた。
 
通常のコレクションの発表とは少し異なり、登場したモデルたちは最終的に整列した机の上に土足で上り、そこに立ち続けていた。これは、悩んだり、上手くいかないことばかりで苦しい学生生活に対する自身の抵抗の様に思えた。学校の一部である机の上に、制服ではない、自分を表現するための服を着て立っている姿を見て、実際自分はできなかったけれど、どこかで抱いていた学校という存在への反抗心を感じ、背徳感とそれ以上の興奮、ワクワク感でいっぱいになった。机の上に立つというのは、かなり小さな抵抗ではあるが、この一歩が今まで学校という閉塞的な場に押し込められ逃げられなかった自分が、少しその外へと踏み出せたことを表しているようで、暗いなかで少し見えた光のようであった。KEISUKEYOSHIDAは、一つ一つのアイテムを着るだけでなく、そのときのショーを見ることでも、見ている人々に寄り添い、暗い中にも明るさを感じさせてくれる。

やはり、KEISUKEYOSHIDAは若者たちの希望だ。


 

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