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「DJMAX RESPECT 非公式大会」の感想 観戦映えするルールと実力差のない熱すぎる決勝戦に沸いた

PS4向けの音ゲー『DJMAX RESPECT』を使用した「DJMAX RESPECT 非公式大会~RESPECT YOUR MEMORIES~」というイベントが2019年2月10日に東京・青山のeverというクラブにて開かれました。ぼくは観戦者として参加したので、このnoteでは感想などを書いていきます
※サムネのキービジュアルは公式サイトより引用させていただきました。

初めに言っておくと観戦勢でもルールがおもしろかったので、「観戦だけで楽しめるかな?」と行く前は思っていましたが、次回があれば観戦だけでも絶対に見に行くのをオススメします。観戦映えするルールと最高の運営、最高のプレイヤーが集まると最高のイベントが誕生するのですね。

DJMAXシリーズは2018年に公式イベントが2回開かれていて、そちらは曲を聴くイベントでしたが、今回はゲームそのものをプレイするという大会イベントです。公式ではなく日本のコミュニティーが主催するDJMAXイベントとしては、史上最大規模になったのではないでしょうか。公式サイトの「List」ページによると、大会参加者も観戦参加者も約40人ずつ。合計で約80人という規模のイベントになりました。

ぼくが書いた公式イベントの感想は以下です。

「約15年のDJMAXの歴史のなかで、大会という形で腕を競い合う機会が日本ではなかなかなかった」というのが開催経緯になっていると公式サイトで語られています。DJMAXの曲だけではなく、プレイで盛り上がれて、同じゲームが好きな人たちで語り合うような場にしたかったとのことです。公式のイベントが曲を聴くのが中心であったので、違ったアプローチでイベントを開こうとしたのでしょう。

会場のeverは看板が小さくてわかりにくかったものの、入ってみると非常に雰囲気の良いクラブという感じでした(画像はeverの公式サイトより)。施設に備え付けの椅子がしっかりあったため、長丁場でも観戦スクリーンから離脱して休憩しやすかったです。

公式イベントと同様に、事前登録した人には名札が配られるようになっていました。デザインはキービジュアルも担当したSKT氏という絵師の方です。同じデザインのフライヤーも配られていましたが、恥ずかしながら僕は寝坊してゲットできず......。

会場に入ると予選が行われていましたが、まず目を引いたのがEZMAXというアーケードコントローラーのようなものが設置された『DJMAX RESPECT』の試遊台です。大画面、大音量、アケコンでプレイできるとあってか、長蛇の列ができていました。

難易度の高い縦連で知られる『DJMAX Portable 2』のボス曲「Nightmare」をフルコンしたときに拍手が起こるなど、イベントならではの盛り上がりもありました。ぼくもEZMAXでプレイしてみたもののアケコンになれておらず、6B(6ボタン)での簡単な曲をプレイしているのにヒドイ目に。ですが、新鮮な体験ができたので満足しました。

ボタンモードをBanなど、観戦するうえでルールがおもしろい大会になっていた

メインイベントの大会は、まず予選から行われました。予選は課題曲の「風にお願い〜Live Mix〜」(4B MX ★12)と、「The Clear Blue Sky」(6B MX ★13)を2曲の合計スコアを競うというものでした。ルールの詳細は公式サイトの「Rule」をご覧ください。
※MXとはMaximumの略で最高難易度のこと。

FEVER(コンボの倍率を増やすシステム)が予選では使用可能だったため、ワンミスがかなりスコアに響くというシビアな戦いになったようです。2曲の合計スコアの上位32名が、本戦に出場となりました。大会は配信も行われていたので、そちらも見てみてください。

本戦はトーナメント形式で行われました(FEVERは使用不可に)。1回戦~3回戦までは、お互い曲と譜面を指定して2曲の合計スコアが高い人が勝ちというルールになっていました。

おもしろかったルールとして、自分がプレイしたくないボタンモードをBan(禁止)するというルールがありました。これにより、練習してきたボタンモードの勝負曲をぶつけたり、はたまたそれができなかったりといったことも。同じ曲は今後選べなかったり、選曲において戦略性がある大会になっていたのです。

観戦していて興味深かったのは、5BをBanしないプレイヤーがかなりいたという点です。DJMAXの5BはPSのコントローラーでプレイする都合上、真ん中のノートがデフォルトだと方向キーの→と□ボタン2つに割り振られていて、脳が混乱しやすいというのがあります。ですが、大会においては5Bの曲を相手にぶつけることで有利を取れるので、練習してきたプレイヤーが多かったのかもしれません。

上記の「Higher」という楽曲では司会をしていた方もそのときに言っていましたが、「アレが飛んでくる」。そう、強烈な階段譜面です。普段でもミスりやすいのに、大会という緊張感でこれをぶつけてくるというのには会場のギャラリーも階段譜面が出てきたときに沸いていました。また、曲の特徴を司会として解説してくれるのも観戦の楽しさに貢献していて良いと思ったポイントです。

個人的に気になっていたプレイヤーは、「はがね」です。彼は、『Maiden & Spell』という今後(2019年)にリリース予定の対戦型シューティングに楽曲を提供しています。まさかこの大会でお目にかかれるとは思わず、応援していましたが、残念ながらツイートの通りに1回戦にて敗退という結果に。対戦相手だった「かすん」はその後3回戦まで進出しました。

1~3回戦で最初に上手いと思えたプレイヤーは、「おじゃど」です。彼は相手に選曲された曲でパーフェクトプレイ(全部100%)を出すなど、かなりのパフォーマンスを発揮していました。「Love Mode」、「Remains of Doom」、「End of Mythology」と3曲ぐらいはパーフェクトを出しました。
※選手名は敬称略ということで。

ヤバいピックの続く準決勝と、実力差のない熱い決勝戦に会場が沸いた

準決勝以降は合計スコアではなく、3曲勝負で2曲先取したほうが勝ちというルールになりました。3曲目は事前にアンケートを取った人気曲から運営がランダムに選択し、ボタン数もランダムという形に。これはこれで実力差が出るルールになっていると言えるでしょう。

準決勝のKing_SSan vs 細田にて、King_SSanはHAMSIN 4B MXをピックして会場が大盛り上がりに。縦連がかなり長い間続くので、一度ミスるとスコアが大幅に落ちる危険性のある凶悪な譜面です。そんなヤバい曲ですが、あわやパーフェクトプレイというKing_SSanの精度には驚きです。一方の細田は「Heart of Witch」の5B MXをピック。相手が選んだ曲でもKing_SSanは99.97%という精度で、決勝戦に進みました。

King_SSanによると、「(HAMSINは)決勝で選びたかったけど、準決勝でも商品がもらえるから。強いて言えば、どうしても勝ちたいから」という理由でこの曲を選んだようです。細田は「HAMSIN投げられたら死ぬしかないでしょ」と会場は爆笑。準決勝戦1試合目の録画はこのあたりから。

もう1つの決勝戦はLivita vs おじゃど。Livitaはロングノートの多い楽曲でミスりやすい「Stalker」の8B MXを、おじゃどは「Grave Consequence」の8B MXをピックしました。もはや決勝戦だろと言いたくなるような高難易度ピックに、会場が盛り上がっていました。こちらはLivitaさんの勝ち。おじゃどさんは自分でピックした「Grave Consequence」で勝てなかったのをかなり悔しがっている様子でした。準決勝戦2試合目の録画はこちら

というわけで、決勝戦はLivita vs King_SSanに。Banは6Bと8Bになりました。Livitaは5B Hardの「Road of Death」を、King_SSanは5B MXの「Thor」をピックしました。ボタンが多い方が高難易度のイメージがありますが、お互いに5Bの曲をピックしていたので、勝負曲になっているのでしょう。

「Thor」ではこれだけ難しいボス曲にも関わらず、ほとんど差が出ないという戦いになりましたが、King_SSanがスコア+1000ほどリードし勝利に。勝負は「Road of Death」次第となりました。DJMAXにはRoDと略される曲が多くありますが、どれもボス曲と言える難易度になっています。

「Road of Death」では、お互いに途中までパーフェクトという異常な緊張感がこちらにも肌で伝わってきていました。そんななかお互いに途中でミスるも、スコアの差は0に再び戻り、あまりの熱さにふるえてしまうほどでした。スコアの0の状態が続いていくも、最終的にスコア200ほどの差でKing_SSanさんが勝利となり、大会はKing_SSanの優勝で幕を閉じました。決勝戦の録画はこちら

King_SSanは、「色々な人とネット対戦してたので、相手が苦手な曲を選んできた」とのこと。ただし、Livitaとはやったことがなかったらしく、最後は好きな曲を選んだようです。King_SSanは韓国出身で韓国の大会でも優勝していたようで、日韓を制覇する形になりました。Livitaは日本人なので、日本一を主張していました。これには、誰もが異論ナシでしょう。

大会終了後は「茶番」ということでマルバツクイズがあり、そちらは全員参加して盛り上がっていました。大会終了後は主催者の1人のKSKさんが熱いコメントをしており、「フェイスブックのインターナショナルコミュニティーからも注目されてた」とのことです。

イベントの感想をTwitterでつぶやいていらっしゃったので、読んでみてほしいです。

まとめ

まとめると、「DJMAX RESPECT 非公式大会」は観戦勢でも最高に楽しめるイベントになっていました。ぼくはボタン数の多い8Bが苦手なので参加しませんでしたが、「観戦だけで楽しめるかな?」と思っていた部分があり、観戦参加も悩んでいました。

しかし、実際に観戦して良かったです。大会ルールは観戦映えするものになっているし、なによりクラブでDJMAXの曲が聴けるというのは最高です。ほとんど実力差のない決勝戦は、これまでゲーム大会を数多く見てきた自分もオールタイムベストのうちの1つに入るであろう戦いになりました。

次回は完全に未定とのことですが、もし観戦するのに悩んでいる人がいたら絶対に行くのをオススメします。これを読んでいる人はDJMAXプレイヤーがほとんどだとは思いますが、上に楽曲が聴ける公式SoudCloudを置いておくので、聞いてみてゲームを買ってみてください。

今回、大会に使われたPS4『DJMAX RESPECT』は過去の楽曲を網羅しつつも新曲もあるという、新規プレイヤーの入門にピッタリなタイトルになっています。今回は大会でしたが、もちろん簡単なモードもありますので、ぜひ!

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