約3年間の遺産相続紛争の体験から、発達障害当事者が伝えたいこと
前回の投稿から2年と10ヶ月の時間が経ちました。
この間、遺産分割において私が不当利得をしていると姉から調停を起こされ、裁判、この時の弁護士に問題があり解任し紛議調停を申し立て、新しい弁護士と和解無効協議(実際は弁護士は何もせず)遺産分割調停、そして姉が不当に母の未支給年金を強奪していった不当利得について新しい弁護士と提訴と続きました。
現在、2番目の弁護士に対して紛議調停を申し立てしています。
弁護士に対して2回も紛議調停を申し立てるなど、依頼人としての私に問題があると思われそうですが、紛議調停は弁護士を相手にし、また、調停員も全員弁護士ですので、こちらの言い分に対してシビアにみていきますし、証拠も出さなければなりません。結果は相手方弁護士からの謝罪と慰謝料を勝ち取っています。
この経緯についても今後の記事で詳しく書いていきたいと思います。
そして、これから始まる2人目の弁護士への紛議調停については現在進行形で書いていくことになります。
3人目の弁護士の方が私を救ってくれました。
すごく頭がいい方で、かつ話し方が穏やかで説明も丁寧です。
過去の判例など客観的な資料もきちんと提示してくれます。
そして、本人が裁判で意見が言えること、本人の参加を大切に考えてくださいました。
全盲の方で、資料の確認など手間がかかることや、ご苦労もおありだと思います
が、どうしてあんなに優しい笑顔で笑うことができるのか、と思うほどです。
弁護士は本当に玉石混交。資質も力量もバラバラです。
国家資格で、なるには難しいとされている職業ですから、
ある程度の基本的なことはどの弁護士でも同じだろうと考えていたのです。
それが国家資格取得の意味じゃないの?って。
現実は甘かった。
先生と呼ばれる職業には医師もありますが、医師の方が身近です。
生まれてから1回も医師に会ったことも話したことも無い、
身内でも医師に相談した人は誰もいない、
なんて人はいないのでは無いでしょうか。
かたや弁護士というのは、それほど身近な存在ではありません。
毎年司法的健全診断を受けてきました、なんてことは無いし、
いやー、今年も弁護士のとこ相談行ってね、なんてこともありません。
でも、弁護士が必要になる場合はかなり問題が大きな時なんですよね。
そして、費用もすごくかかる、弁護士を変えれば、着手金は返ってこないし、その過程においては報酬金も請求される。
委任契約の契約書も内容は弁護士報酬のことしか書かれていない。
私は社会福祉の現場で、障害者相談支援事業所の相談員として、社会福祉サービスの契約も関わってきたが、契約書、重要事項説明書の読み合わせもするし、
苦情がある場合の問い合わせ先の説明もする。
自分たちが受け取るお金の話しか契約書に書いていないってどういうこと?
弁護士はトラブルの解決の為に必要になるのだし、その多くが、依頼者の生活や
人生に関わる一大事。もっとその重みを、その責任について理解して携わるべき。
その着手金も報酬金も決して安いものではないですし。
自分が長期に司法に関わってみて、その世界がいかに独特で、
一般社会と距離があるか、を体験したこと、体験中のことをこれから書いて
いきたいと思います。
弁護士に相談することなどないに越したことありませんが、
もし、そうなった時、相談するヒントにもなれたら嬉しいです。