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フランスで補助金なし学費全負担のモンテッソーリ幼稚園を選んだ4つの理由

教育にはそれなりに定評のあるフランス。公立だと幼稚園から大学まで無料で通えます。もちろん学区によってはあまり評判の良くない公立校もあるから、余裕のある家庭では国家認定私立校も人気。その多くはカトリックだけど、キリスト教徒でなければ入学できないわけではありません。

反面、モンテッソーリ教育は国家認定されていないので、補助金なし完全実費…。とはいえ学校と認められるには、教育内容は国で定められたことを学ぶ必要があり、数年毎に抜き打ちで検査が入ります。ということは学ぶ内容は公立もモンテッソーリもほぼ同じ。では何が違うのでしょうか?

簡単に言うと、教育方法が違います。もっと簡単に言うと、こどもたちへの接し方が違います。「モンテッソーリ」で検索してもらえれば、もっと詳しい説明が見つかると思うので、そちらもぜひ参考にしてください。ここでは、ごくごく簡単バージョンで説明すると、こども一人一人の発達状況や学ぶスピードに合わせて、勉強を進めていくこと、社会生活面も大切にしているので、勉強だけでなく、掃除や食事、おやつの準備などを皆で分担したり、他にも助け合ったりを学校の中で普段から行われていること(日本ではこれが当たり前ですが、海外では昼食を食堂でいただいたり、掃除は外部の人がしてくれたりします)などが特徴です。それから、先生はガイド役で指示する役ではありません。つまり、先生の言う事をみんなで聞くのが当たり前な公立校や認定私立校なのですが、モンテッソーリでは生徒たちの希望や意思が尊重されます。もちろん勉強したくないから、何もしなくていいわけではなく、常に選択肢が与えられます。例えば、「算数やりたくないなら、国語からやる」など。学び方もいろんな方法があり、教材もバラエティ豊かなので、外から見ていても飽きにくい仕組みになっているし、こどもからしても取り組みやすそうだと感じます。

結局、長々と書いてしまいましたが、なんで学費の高いモンテッソーリ幼稚園を選んだのかというと、①こどもたちがこども扱いされるのではなく、一人の人として扱われること、②こどもの意思を尊重してくれること、③助け合い精神、④こどもの勉強に対する意欲を伸ばしたかったからです。

この4点は私たちがもともと育児で大事にしていることで、家での教育方針と学校の教育方針が同じというのは学校選びの大きな要因でした。これらはこどもの自尊心と自立心を育むために欠かせないと思っています。

他にも個人的に良いなと思うオルタナティブ教育法はいくつかありますし、モンテッソーリがベストな教育法だと言うつもりはありません。それぞれの家庭の教育方針によっても変わります。ただ、今通っている幼稚園/学校は家から近いという、私たち家族には大きなメリットもあって、我が家はこのモンテッソーリ幼稚園を選びました。

年少から年長まで今年で3年目になりますが、とても良い先生たちに恵まれて、親子共々満足しています。今年の9月には小学部へ上がりますが、そのまま同じ学校に残るつもりです。

モンテッソーリ教育は名前はよく知られていますが、表面的で本当の教育方針はそれほど広まっていないような気がします。もしも、「こんなこと聞いてみたい」という質問があれば、コメントください。皆さんの質問に全てお答えできるかはわかりませんが、皆さんの興味のあることをお伝えできればと思います。

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