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USCPA : AUD勉強法 -精読について-


前書き

こんにちは!ご覧いただきありがとうございます。
USCPA界隈で「クソゲー」と称され、受験生を苦しませている科目であるAUDの勉強法について記事にしました。
そういう私も1回Failを経験しており、その後勉強法を見直して2回目で合格することができました。勉強法を見直した際に特に意識し、本番でも効果を感じた「精読」についてまとめてみました。
(補足:寄稿者はアビタス生です。)

精読について

私の中で「精読」と解釈して取り組んでいたことは下記3つです。

1. ストーリーを意識する

監査計画→内部統制→実証性テストという流れがあると思うのですが、まず監査計画でFS全体でanalytical procedureを行ない、どの勘定にリスクがありそうか。その勘定のICテストは何をするか。結果RMMはどれくらいで実証性テストではその勘定はどういう手続をするか。といったイメージを膨らませながらテキスト読むことを意識しました。イメージをより具体的にするために、今の仕事のクライアントの財務諸表を見て、どの子会社を重点的にしたらいいだろう、どの勘定を徹底的に監査しないといけないだろう、みたいに仕事中も外部監査人になったつもりで仕事をしていました。(※とりあえずどこの会社でもいいと思うので、身近な会社のIRから財務諸表を引っ張ってくるといいと思います。)
監査のイメージを膨らませるのに、植田先生の「リスクアプローチを10分で!」という動画を見るとより一層イメージが湧くと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=FR_ayALW2tE

2. 各勘定科目のリスクを理解し、どう不正誤謬を発見し、予防できるかを意識する

(①につながる話になります。)
各勘定にアサーション毎にやる手続についてはもちろん暗記し理解する必要があります。では、そのアサーションでどういう不正があり得るか、どういう手続で不正を発見し、予防策をクライアントに提言できるだろうか。までは考えられていますでしょうか?この辺りもしっかり意識してテキスト読んでました。意外と「カイティング」「ラッピング」って何かと問われて答えられないことあると思うので、自分の言葉で説明し、発見予防策を自分なりに説明できるようにテキストを読んでみるといいかもしれないです。この辺りはアビタスのTBSを使ってやるのもいいと思います。
とにかく精読する上で「自分の言葉で説明する。」これがとても大事です!

3. テキストを網羅的に読み込む

これが3つの中で1番「精読」って日本語に合致しますね。本当にただ隅々まで飽くことなく読みました。
本試験では重箱の隅の問題を変化球をかけて投げてきます。FARとAUDの大きな違いはこの「網羅性」にあると感じてます。FARは試験範囲が膨大なのもあり、ある程度「捨て問」があっても合格できると思いますが、AUDに関してはこの「捨て問」で75を取れるか取れないかが大きく変わる気がします。暗記項目や苦手な論点をなおざりにすると痛い目に遭うかもしれません。
個人的に網羅的にテキストの読み込みができるようになったのはGleimで2000問近く解いたことがあったからだと振り返って思います。Gleimの問題をある程度解いてからテキストを網羅的に読んでいくと、Gleimで問われてた内容に遭遇することが多く、だんだんスラスラ精読できました。おそらくインプット期にする精読とそれなりに演習積んで精読する世界は結構違ってくるんじゃないかなと思います。Gleimの問題はテキストの内容に光を当ててくれる効果があるので、Gleimで演習を積んで、テキストを隅々まで読んでいくとより内容の理解や網羅性が取れるんじゃないかなと思います。だからと言ってGleimの導入を推奨するかと言われると微妙です。Gleimがなくてもアビタスのテキストやテキストだけでは理解できないところはネットで調べるのでも十分だと思います。アビタスだけで不安な方や、網羅性に欠けている気がする方で余力がある方は導入を考えてもいいと思います。

(個人的な分析ですが…)2024RQを解く際に思ったのは、割と監査基準書を引く必要があるように感じました。あさの先生の解説でも基準書を引用されてたのもあったので、結構細かいところまで聞かれる気がしました。余力があれば基準書を見てみてもいいと思います。Gleimでも基準書ベースの問題もあったので、Gleimの問題を難しく感じるのはそういうのもあるからかもしれません。

最後に

本試験がテキストやRQ(過去問)に比べて難しかったり、受ける度に問題難易度が変わったり(いわゆる「ガチャ」)、周りの受験生がAUDでゴロゴロFailしていたり、そんな理由からAUDが「クソゲー」と称されると思います。
ただ、この「クソゲー」を理由にFailしたことを正当化しないでいただきたいです。私も1回目Failした際、自分の実力や勉強法に理由があったにも関わらず、「AUDはクソゲーだから、たまたま問題運が悪かったからだ。」とFailしたことを正当化していました。自分の努力が足りないという理由から逃げてるだけでした。
どうかこれから試験を受ける受験生や、Failを経験している受験生は、私のようにFailした理由から逃げたり、たまたまFailしただけだと正当化することはしないでいただきたいです。受け止めるのはツラいことだとは思いますが、Failした根本原因から逃げず、どうか改善の道を見つけて頑張っていただきたいです。


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