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DuckDuckGoを1ヶ月使って分かった便利な点、不便な点

DuckDuckGoとは

 DuckDuckGoは、利用者のプライバシーを守るという理念のもとで作られた検索エンジンです。DuckDuckGoは、Googleと違って、利用者の検索履歴を保存したり、検索結果をパーソナライズしたりはしません。

きっかけ

 私がDuckDuckGoを使おうと思ったのは、Googleが想像以上に自分の情報を収集していたことに、私が強い反感を持ったからです。今までもGoogleが様々な情報を集めているのを承知でGoogleを使っていました。しかし、2021年3月に話題となったニュースで、Googleの情報収集の恐ろしさを知りました。

Chromeで「シークレットモードでも個人情報を収集」発覚、Googleが約5000億円の集団訴訟に直面

 シークレットモードは、閲覧履歴を残さずにブラウザを使える機能です。Googleは、自社の作ったブラウザであるChromeで、シークレットモード利用者の閲覧履歴をGoogleに送信していたらしいのです。もちろん、シークレットモード使用時でも、閲覧した事実を完全に秘匿することは不可能です(これはシークレットモード使用時もアナウンスされています)。しかし、Chromeが閲覧履歴を送信しているとは明言されていません。もしかしたらGoogle Chromeの利用規約に書いてあるかもしれませんが、シークレットモード利用時にアナウンスしないのは明らかに説明不足です。実際、私はChromeのシークレットモードを何回か使用したことがありますが、まさか閲覧履歴が送信されているとは思いもしませんでした。Googleによる執拗な情報収集――もはや情報窃取といっても良いでしょう――に怒りを覚え、Google断ちを決意しました。

DuckDuckGoの良いところ

DuckDuckGoを使って良いと感じた点は、次の2点です。

①検索履歴をもとにした広告が表示されない
②プログラミングに関する調べものをするとき、有用なサイトが上位に表示されやすい

①検索履歴をもとにした広告が表示されない

 Googleで「英語学習」と調べたら、Webページの広告が英語教材一色になり、YouTubeではスタディサプリや怪しげな英会話教材の広告ばっかり流れる、といった経験はありませんか?このように検索内容がすぐに広告に反映されると、なんだか監視されているみたいで気味が悪いです。もちろん、広告で紹介された商品が、生活を遥かに豊かにする運命の商品である可能性が無くはないですが、そのようなことは殆どありません。また、広告が出るときには既に問題が解決している場合が多いです。
 DuckDuckGoでは、利用者の検索履歴を一切収集しないので、そのような不気味な広告とおさらばできます。DuckDuckGoにも広告自体はありますが、検索ワードと関連したものが検索結果の上部に表示されるだけです。他のWebページやYouTub広告にまで影響が及ぶことがありません。DuckDuckGoを使うことで、快適にブラウジングできます。

②プログラミングに関する調べものをするとき、有用なサイトが上位に表示されやすい

 プログラミングで分からないことがあるとき、Google検索すると侍エ〇ジニア塾やTechAc〇demyなどの有害サイトが上位に表示されます。これらの有害サイトは、無駄な情報が多いわりに自分の知りたい情報が無いので本当に鬱陶しいです。
 DuckDuckGoではこのようなサイトが上位にくることがあまり多くありません。代わりに英語のそこそこマシなサイトが表示されます。ただし、日本語を入れてしまうと、SEO以外ゴミなサイトがそれなりにヒットしてしまいます。もはや日本語でのまともな検索は不可能なのかもしれない……一応、日本語サイトだけに絞ることも可能です。

DuckDuckGoの悪いところ

DuckDuckGoの不便な点は以下のとおりです。

新しい情報に弱い

 インターネットに出て間もない情報――例えば有名人の炎上――はDuckDuckGoだとあまり出てきません。これは、クローラーがGoogleほどは頻繁に動いていないのが原因だと思います。もっとも、この手の炎上に関する調べ物は、検索エンジンではなく、Twitterなどを使ったほうが手っ取り早いですが。

総括

 DuckDuckGoは、新しい情報が出てこない等の欠点はあるものの、他の検索エンジンと遜色なく使えます。そして、個人情報が収集されません!なんと素晴らしい!よほどマイナーなことを調べない限りはDuckDuckGoの使用をお勧めします。

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