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落としましたよ


18:00の定時で仕事を終えて新宿へ赴き、東京事変のレコードを探しにレコード屋さんを何店舗かまわった。予約するのを忘れていたら、どこも予約完売状態。なんとかギリギリ、『娯楽』『スポーツ』『大発見』『音楽』は予約できて保護できたけど、『教育』『大人』は今日実物を見ることすらできなかった。やっぱりこの2枚は人気なんだな。どこにもなかった。
そのあと紀伊國屋でハライチ岩井勇気のエッセイ集第二弾『どうやら僕の日常生活はまちがっている』を保護。今週末の楽しみにしようと思う。

まだこのとき時刻は19:15。晩御飯をどうしようかと紀伊國屋前でしばし思案して、東中野の大盛軒に行くことにした。

たらふくたくさん食べるならここ。このボリュームで870円。最高。半年振りくらいに食べた。美味しかった。

そのあと中野まで歩いて、バスでうちの近所まで乗って、歩いて帰宅。
そのときまだ時刻は21:30を過ぎたくらいだった。

ここ暫く仕事が終わるのが20:00〜22:00くらいになるのが当たり前になっていたから、定時で終わるとこんなにも有意義な時間が過ごせるのかと帰宅してからふと思った。

最近、1〜2週間に一度くらいの頻度で、ぼくとすれ違うまたはぼくを追い越して行く人がなんらかの私物を落としていくことが多い。なんらかの前兆なのかもしれない。なんなのかはわからないし、なんなのか知ったところで良かれ悪かれたぶん信じないけど。
今日も紀伊國屋で会計をして、2Fから1Fへおりる階段のあたりで、20代前半くらいの男性とすれ違うときに、その男がフリスク的な、口内をスースーさせる系のやつ、ホッチキスの芯がたくさん入ってるくらいの大きさのケース、ホチキスの芯のケース、1,000本入りとかだったけど、あれ個人ですべて使い切ったことがいまだにないので、今後も使い切ることはなさそう…でお馴染みのあのホチキスの芯のケースくらいの、言うなればフリスクくらいの大きさのケース、というか、フリスクを落とした。しかしいま、フリスク、と一口にいっても、ちょいと粒の大きい、アイコスくらいの大きさの、アイコスを手に持ったことがないので細かく突っ込まれたらぐうの音も出ないのだが、フリスクの粒の大きいやつの方のケースではなく、オールドスクールなフリスクだ。これでバシッと伝わっただろう。それをポロッと落とした。カチャン、と音が鳴ったのだけれども、無線タイプのイヤホンをしていて、無線タイプのイヤホンというと、食べ終えたあとのうどんの残りみたいな…もういいか、あれをしていて気がついていなかったので、目を合わせて、ちょっと手ぶりも交えて「落としましたよ」と伝えた。その男は、なんか知らない奴が急に俺に話しかけてきた、みたいな目線でえっ?と言ってきたので、もう一度手ぶりを交えて「落としましたよ」と伝えたら漸く気がついてフリスクを拾っていた。
先日は、青梅街道を歩いているときに、自転車でぼくを追い越して行った女性がぼくの前で、おそらくなんらかの自転車の部品を落として行った。なんの部品なのかはぜんぜんわからなかったけど、その女性の自転車から落ちたことは確実だった。ぼくは徒歩だし、向こうは自転車だったので、流石に「落としましたよ」をボリューム大で言えばよかったのかもしれないが、日常でいきなり咄嗟に大声を出すことは難儀だ。それと、人が何かを落としたときに、ハンカチなんかの音がしないものは、その日のそれに気がついた人のコンディションが◎だった際にはすぐに「落としましたよ」を言えるけど、音がする系のやつは落とした人が気がつくのを待つタイムが数秒間あると思う。ぼくも今日フリスク男のときに2秒くらいその人を見たけど目線がまったくフリスクにいっていなかったしその場を去ろうとしていたので声を掛けた。自転車の女性も、カチャンカチャンと落としたときに音がしていたので、「あっ、なんか落とした」と落としたものとその人に目をやって気がつくのを待つタイムが発生してしまった。向こうは自転車なので、グングンとその落とし物との距離は広がっていくばかりだ。走って行って「落としましたよ」と言う気力はそのときなかった。女性はそこそこの勢いで新宿方面へ走り去って行った。なんともないといいのだが。

明日は水曜日。明日はたぶん今日みたいに終われない。また明日もがんばろう。

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