友部正人リクエスト大会(アルバム編)
2023年03月26日(日) 於 吉祥寺スターパインズカフェ
『友部正人リクエスト大会(アルバム編)』
【一部】
01. 大阪へやって来た
02. 乾杯
03. 反復
04. おしゃべりなカラス
05. ユミは寝ているよ
06. けらいのひとりもいない王様
07. OUR FRIEND SHOKO
08. ロックンロール
09. ふあ先生
10. 待ち合わせ
11. こわれてしまった一日
12. 銀の汽笛
【二部】
01. 奇跡の果実
02. ぼくが心に思っていたことは
03. 月の光
04. 眠り姫
05. 夜になると
06. ニレはELM
07. わからない言葉で歌ってください
08. 廃品回収業者
09. 昨日までの明日
10. マオリの女
11. 船長坂※
encore
01. 小鳥谷※
※ゲスト:おおはた雄一
友部正人のリクエスト大会へ行ってきた。この一週間過去のアルバムを振り返って、この日を存分に楽しもうと、万全の状態でこの日を迎えたのだが、迎えたはずだったのだが、なかなか一曲を選べないまま2杯目のビールを注文していた。
noteに書いた時代別のアルバムについてのあれこれを見返しながら悩んだのだが、悩みになやんで、15年前に同じスターパインズカフェではじめてライブを観たときに衝撃的だった「廃品回収業者」に決めた。
ステージ後方に、下手から上手に向かってアルバム順に紙袋が並んでいた。紙袋はお菓子屋さんの袋とかだった。ぼくの好きなFOUNDRYの袋もあってちょっとうれしかった。
デビューアルバム『大阪へやって来た』から最新アルバム『あの橋を渡る』まで、一部と二部の間に15分程あった休憩時間を含め約3時間半の長丁場のライブだった。最高に楽しい時間だった。
以前からアルバム全タイトルから選んで歌うライブをやりたかったとのことで、それを皆さんが選んでくれる形でできて大変うれしい、と言っていた。また、ライブのいちばん最後に言っていたのだが、どのアルバムにも1曲以上の投票があったとのことだった。
紙袋から引いて歌ったあと、そのアルバムに関することを話していたのだが、そのお話しがとてもおもしろかった。プロデューサー、エンジニア、ディレクター、レコーディング場所、レコーディングに参加した人のことなどを主に話していた。
そのなかでもいちばん驚いたのが、2枚目のアルバム『にんじん』のこぼれ話で、「長崎慕情」のみベースで細野晴臣がレコーディングに参加したらしい!これははじめて聞いた話だった。「だけど、なんかバンドの音が合わなくて、最後にカットしちゃいました」と言っていた。どんなベースだったのだろうと想像が膨らんで興奮した。もうそのテープは残っていないと思うのだが、夢のまた夢のお話しで、友部正人アンソロジー的な、友部正人ブートレグシリーズ的な、アウトテイク集や未発表曲、ライブ音源などがまとまったシリーズが発売されることになって日の目を見ることがあれば、細野晴臣参加バージョンも是非聴いてみたい。
それにしても、改めてセットリストを眺めてみると、会場にいたお客さんの選曲(投票曲)が大変すばらしかった。これはぼくだけではなくてみんながお互いにそう思ってることだと思う。「OUR FRIEND SHOKO」とか、「ぼくが心に思っていたことは」とか、「昨日までの明日」とか、「船長坂」とかに投票した人凄いな、ありがとう、と言いたい。
(おそらく)ぼくが投票した「廃品回収業者」を友部正人の手にとられて歌ってくれてうれしかった。
アンコールで、今年作られたばかりの新曲「小鳥谷」を歌ってこの日のライブが終わった。デビューアルバムからずっと順番に歌ってきて、最後は最新曲でライブが終わる。もう、最高。無理矢理紐づけてしまうと、ぼくがはじめてライブを観たあのときも、当時の新曲「廃品回収業者」をアンコールで歌っていた。
先日の池袋でのライブとこの日の2回しかまだ聴いていないのだが、「小鳥谷」はとてもいい曲だ。
また近々友部正人のライブに行きたい。行こう。行かなければ。
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