友部正人レコーディングライブ2days
吉祥寺のスターパインズカフェにて友部正人のレコーディングライブが二日間開催ということで両日共に観てきた。みんなでせーので一発録りの形で、しかも曲が終わると「ありがとう」と友部正人が言ったり、観ているぼくらも拍手をしたり、いつものライブと何一つ変わらなかった。友部正人もHPの日記で、“レコーディングの見学に来るではなく、ライブを楽しみに来てくれたらうれしいです。”とこの日についてのことを書いていたけど、正しくそのようなライブだった。
以下、2日間のライブのセットリスト。
いままでのアルバムに収録されていない新曲11曲の他に、いままでのアルバムに収録されている曲をいまのバンドのメンバーで演奏した曲もあって、それが新しいアルバムに収録されるのかも気になるところ。新曲の曲名の表記は、もしかしたら違うものもあるかもしれない。
基本的に二日間同じ曲と曲順だった。二日目の最初に友部正人が1人で「一月一日午後一時(高橋さん)」を演奏したので、1日目よりも一曲多くなったのと、1日目と比べて曲順が少し変わったくらい。
あと、二日目のアンコールで「小鳥谷」を演奏したあと、ステージ上から客席が写るような形で友部正人とメンバーの記念撮影があった。どこかでupされるのかもしれない。
ライブに足を運んでいると何度も聴いている曲がたくさんあって、曲の演奏がはじまると、はじめて聴いたときのことやその曲を演奏していたライブのことを思い出したりした。
個人的な話だけども、「銀座線を探して」は、『あの橋を渡る』のレコ発ライブが南青山であって、そのときに再開発で様変わりした渋谷を“死後の世界を歩いているみたいでした”と話していて、翌年ライブに行ったときに「銀座線を探して」を歌っていて、曲のモチーフになった出来事があった日にじぶんがいたことがうれしかった。あの日ライブを観に来ていた人、みんなうれしいんじゃないかと思う。
「一枚のレコード」は、今年の1月の日の出町でのライブに行ったとき、ライブの一曲目に歌っていて、終演後本人に最初に歌った曲について訊ねたら“最近できた曲で、今日はじめてライブで歌いました”と話してくれた。最近できた新しい歌をライブの一曲目に歌うのって珍しいけど、新しい曲ができたから一番最初に歌いたい、と思うことはとても自然な形なのかなとも思う。
「クワガタ」は2019年の仙台でのライブではじめて聴いた記憶があるんだけども、二日目のライブで演奏したあと、“コロナになった年の春に作りました”と話していたから、ぼくの記憶が間違っているのかもしれない。“死んだクワガタってこんなにも軽いんだって思いました”と話していた記憶もあるんだけども、仙台ではなく別の場所だったのかも。
ちなみにその2019年の仙台のライブで「ポテトサラダ」や、前作『あの橋を渡る』に収録されている「空の鰯」を当時の“最近できた曲”として歌っていた。
「ポテトサラダ」を楽しそうに演奏している友部正人の笑顔が忘れられない。
「小林ケンタロウのいえ中華」をはじめて聴いたときのことも忘れられない。2018年の夏、鎌倉のライブに行ったときにはじめて聴いた。衝撃的すぎてライブ後にいつも行く飲み屋の店主さんに話した記憶がある。
「明日になれば」は3年前の秩父のライブではじめて聴いた。友部正人が入院していた関係でひと月開催が遅れたんだけど、そのライブで歌っていた。サビのメロディーが綺麗で好きな曲。
以上、個人的なお話しでした。
アルバムのタイトルやジャケットはどうなるのかとか、いまからとても楽しみ。アルバムがリリースされたときに、またスターパインズカフェで、同じメンバーでの演奏が聴けたらいいなと思う。
友部正人がエフェクターを使うライブって珍しいなと思って終演後にパチリ。ライブ盤『ぼくの展覧会』に収録されている「熱くならない魂を持つ人はかわいそうだ」とかで聴けるあのギターの音の正体はこのエフェクターだった!今回のライブでこのエフェクトをかけたのが何の曲だったか忘れてしまったけども。
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