落語会に行った話
1週間のはじまりの月曜日。曇り空はありつつも、絶妙なバランスで晴れていた。
会社へ行って、在宅勤務期間に溜まっている諸々を整理する。物の製造を扱う仕事をしているので、物が溜まってしまう。完全に在宅勤務に振り切れないのも、物の受け渡しをしなければならない仕事なので、それができない。中途半端な在宅勤務が一年以上続いている。
比較的やらなければならないことは片付いて、在宅勤務期間中の準備などもうまくいき、ほぼ定時で上がれそうだった。18:00が定時なんだけど、16:00頃から早く上がれることが頭をよぎる。
そして、この落語会のことがよぎる。18:30はじまりとのことで、普段出社の際には21:00過ぎに終わることが常なので観に行けそうにないなあと思って予約とかしていなかった。ただ、急遽足を運べそうな雰囲気が漂ってきたので、18:00前後にまだ入れそうかメールをしたところ大丈夫とのことだったので、足早に会社をあとにして新宿へ向かった。
笑福亭智丸さんとは、知り合った年月だけでいえばかれこれ12、3年経つのではないだろうか。まだぼくらは大学生だった。mixiで繋がってマイミクとなったのがはじまりだった。どういう経緯で繋がったのかは覚えていないけど、お互いに友部正人が好きだったから、それかなあと思うけども、いまとなってはよくわからない。
実際には何度かしかお会いしたことがないので、ぼくの勝手な印象でしかないのだけれども、物凄くフットワークの軽い人だと思う。思い立ったらすぐ行動の人。ぼくには一切ない部分なので、はじめて大阪でお会いしたときからその印象が強く残っていて、たぶんいまでもそれは変わっていないのではないか、と思う。
大学生の頃は、現代詩手帖の新人投稿欄に投稿されていて、ぼくも何度か彼の掲載された詩を読んだことがある。「歯車さんも詩を送ってみたらどうですか?」と大阪の喫茶店ではじめて会ったときに提案されたけど、結局ぼくが送ることはなかった。
それから数年経って、東京で何度かお会いした。何人も知り合いや友人がいるであろうところ、ぼくと会ってくれることがうれしかった。落語家になろうと思うんです、と話してくれたのもこのときだったような。突然のことで驚いたけど、行動力の人、という印象が強かったので、ほぇ〜そうなんですか、という素っ気ない返事しかしなかった気がする。あと、大学の落研に入っていたことと、文学や詩に造詣がある人というのは知っていたから、言葉を生業とする仕事で落語家になるというのも、違和感はなかった。
というか、ぼくが知らなくて驚いただけで、ずっと以前からその道に行くことは決めていたことかもしれない。このことも話してくれた気がするけど、残念ながら覚えていない。
勝手な印象を勝手に書いている。
入門される前?に本名で詩集を思潮社から出版された。ぼくは新宿紀伊國屋でこの本を購入した。
今度、また詩集を出す予定があるとかないとかで、その方面に関しても楽しみだ。
知り合い、友人、みたいな体で書いているけど、ぼくはただのファンでしかない。
そんな笑福亭智丸さんの落語会、とてもおもしろかったし楽しかった。
演芸に疎いこともあるので細かいところはよくわからないけど、新作の「怪談がとまらない」「Like A Rolling Kyao!」、くだらなくて最高だった。上方落語の「花筏」もおもしろかった。
また東京で落語会があるときは、時間を作って足を運びたい。
いつか、繁昌亭にも行ってみたいし、大阪の寄席で見ることができたら最高だ。
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