極東サンバ
THE BOOMのアルバム『極東サンバ』が今年の10月にレコードでリリースされるという。
近年のアナログブームがやっとTHE BOOMまで届いた。今日いちばんうれしいニュースだった。
GREAT TRACKSというソニーのアナログ専門レーベルからorder made vinylというプロジェクトが発足された際に、いまも受け付けているみたいだけれどもリクエストを送信できたので、真っ先にTHE BOOMのソニー時代のオリジナルアルバムをアナログレコードで復刻してほしい旨を書いた。
ソニー時代のTHE BOOMは音楽的にもかなりおもしろいし、再評価されてほしいとずっと願っている。そんなことはさておき、ソニー時代のアルバムはすべてジャケットが素晴らしい。この『極東サンバ』にしてみてもバンド名だけ隅っこに申し訳程度あるだけなのも良い。ほかのアルバムのジャケットも素晴らしい。いまとなってはほぼ消えてしまった文化かもしれないけれども、CDに付属していた帯の文句も良かった。極東サンバだったら“魂のカーニバル”だったと思う。
ホコ天からスカバンドでデビューして、ただそれだけではなく日本の70年代フォークからの影響も見え隠れした異質な明るいポップなバンドだったと思うのだけれどもどうだろう。そこから沖縄へと向かい、更に南下してインドネシアやタイなんかの音楽へと向かい、更に赤道の向こう側、日本の真裏のブラジルへと行ってしまう。『極東サンバ』は宮沢和史が28歳のときにリリースしたアルバムだけれども、溜め息が出てしまうほどの才能というか、じぶんの思い描いていることまたはそれ以上のことが形になった大傑作が『極東サンバ』なのだと思う。
早速予約をした。10月が楽しみだ。2枚組だから厚手のA式見開きジャケットだと思うけど、それも楽しみだ。おそらく帯は付かないと思うけど、CD発売当初の“魂のカーニバル”の文言が入ってたらより感動してしまう。楽しみ。