私は学歴ロンダリングをした人間である。 博士課程まで修了して就職活動をしなかったため、私の学歴ロンダリングが就職に有利か否かの判断はできない。しかし、現在も研究を続けられており衣食住に困っていないという点では成功していると考え、ロンダリングの過程やその時々に抱いた感情について書きたい。 私の学歴 無名私立大学(理系)→ 旧帝大院(博士卒) 無名私立大学の偏差値は50くらいで、勉強に真面目な学生は全学生のうち10%くらいに感じた。学部の雰囲気はのんびりとしていて競争意識は
「歳を重ねるとたくさんのことを経験してきため、刺激に対して鈍感になり感動しにくくなる」というのを聞いたことがある。 確かにそうかもしれない。でも、私の場合は逆かもしれないと思った。 植物の鮮やかな色や形の綺麗さ、楽器が奏でる音、冬の晴れた寒い日の清々しさなどを、10〜20代の頃より良いものだと感じるようになった(むしろ当時はそれらの良さがほとんどわからなかった)。 また、感動とは異なるが、自分の体の状態や欲しているものを感じとれるようになった。今日は朝食に甘酒を飲んで寒い