Zet Zillions
WolfStrideを開発したOTA IMON Studiosの新作ローグライクデッキビルダー
相変わらずの強い個性を持ちつつコンパクトにまとまったいいゲームだった
プレイ状況はこんな感じ。
■特徴
・制圧ゲージ
このゲームの大きな特徴の一つは、HPバーの上に制圧ゲージがあることだ。
これを満タンにすると敵がスタンして1ターン行動不能となる。
ここまでならよくあるシステムに思えるが、スタン後もゲージが即座に空になることはなく、継続的にスタンを取るにはこちらから能動的にゲージを
空にし直す必要がある。
制圧ゲージを上げるカードと、HPを削るカードは一部を除いて別々である。
もちろん、制圧ゲージを気にせず殴り倒したり、状態異常だらけにする
デッキ構築も可能だ。
・カードの融合
もう一つの大きな要素がカードの融合だ。特定の種類と種類の組み合わせでカードを重ね合わせると、まったく別の効果を持つカードになる。
融合したカードを使用したり、消滅させたりすると、融合素材のカードが
捨て札に入る仕組みだ。
これを利用してドローの調整をしたり、敵の行動に合わせて臨機応変に効果を変えたりすることが可能だ。
融合時に効果を発揮するカードや特殊能力(アーティファクト)もあり、上級職(追加カード効果)などとうまいこと組み合わせると爆発的にデッキが回りだして気持ちいい。
個人的にはクリーチャーデッキをクレメンタインでブン回すのがお気に入りだ。
■攻略について
1プレイのステージは基本的に5面で、惑星を食い尽くすタナトスに追われながら自由にルートを決めれる形式だ。これも少し珍しいと思うのだが、
ストアには1ステージごとに一回、ステージの後半で自由に出入りできる。
1プレイを通してクリアすると新しいチャプターが解放され、ストーリーが進む。アセンション的な要素は別に用意されており、自分で難易度を
カスタマイズできるタイプ(HADES的なやつ)
チャプターで変化するのは基本的にボスだけだ。
プレイヤーやサポートキャラのレベルが上がるごとに新しいカードや
特殊能力が解放されるシステムだが、後半のチャプターに進むにつれ
経験値がかなり高くなっていくので、どんどんチャレンジしていったほうが効率はいい。
サポートキャラもレベルが上がっているかどうかで性能がダンチなため、
攻略に詰まったら最新のチャプターでレベル上げすることをお勧めする。
アセンションはトロフィーに絡まなかったためまだ少ししかやっていないが、進めていくと追加の要素が出てくるのだろうか。気が向いたらやる。
選べるデッキは3タイプだが、ストーリーを進めていくうちに解放される。
最後のデッキは回転効率を上げやすくあからさまに強いため、解放後は基本これしか使っていなかった。
同ジャンルの例に漏れず、最終到達点は無限ループデッキである。
本ゲームは三個目のデッキを使用すれば比較的達成しやすいと感じる。
それ以外のデッキでもとにかくデッキを効率よく回すことを考えるのが
勝利への近道だ。幸い、カード削除が起きるイベントはかなり多いので、「これいらなかったなぁ…」と思ったら比較的早めに削除できる。
一応店売りでパワーカードと思うカードは以下に挙げておく。
「シュレッダー」
融合時1エナジー+カードに変化し、1ドロー。
「クズの運び屋」と融合すると枚数ロスなしにエナジーが増える。
「アニモー」
ドロー時1エナジー,手札をすべて捨て5枚引く。1戦闘一回のみ。
「ドクのお手軽エリクサー」
使うごとにインスタント筋力の数値が上がっていく。
デッキを回すカードというよりは、回っているデッキに入っていると強い。
あと、店売りではないが捨てるたびにエナジーがもらえる「原子力エルフ」は後半必ずデッキに入っていた。このカードがあるためディスカード効果はかなり強い。特殊効果は正直どれも強いが「融合するたびに~」「デッキがシャッフルされるたびに~」など複数回発動しやすいものはやはり強い。
上級職はコスト削減系のものをドロー効果のあるカードにつけることが
できれば、デッキの回転が爆発する。
■実績について
実績はストーリーを追っていけば解放できるものがほとんど。というか、
ストーリーの途中でコンプできてしまう。ただ、ストーリーも魅力的なので実績コンプ勢の方も最後までプレイしてほしい。
挑戦系の実績も数個あるが、難易度は低い。「DeadmanWalking」はアセンションでHPを極限まで下げるとすぐに取れます。
「Master Miller」は最終デッキですぐに達成可能。
■まとめ
ボリュームは少な目ではあるが、よく調整されており満足度が高いゲーム。
何より、個人的にはWolfStrideのノリをまた感じられてうれしい。
難易度は同系統のゲームを遊んでいる人にとっては易しめ、未経験の人にはちょっと難しめと感じた。
デザインなどで人を選ぶところはあると思うが、良ゲーだと思います。
まだコンテンツが追加されそうなにおいがするので、今後も期待。