ZOOMでオンライン・トーク・グラフィック
新型コロナで身動きが取れない日々ですが、自分ではどうすることもできないピンチは工夫してチャンスにするしかない。
今回、ZOOMを利用したオンラインでのトークグラフィクを体験してきました。オンラインでのビデオチャットなどの新境地を皆が模索していますが、そこにグラフィックが加わるともう可能性しかないなと。
多動性は走るのとインターネットの中で発揮で
新型コロナウイルスの影響で、家に居ろ、人には会うな、という要請がでている今日このごろ、ADHD成分強めの皆さんはこれまでとは違う日常をどうお過ごしでしょうか?
自分も、週末の研修会や講演会、当事者会なども続々中止になり、遊びにも出かけられず、家の片付けなどをしつつ悶々と過ごしています。
COVID19による直接的な被害以上に、経済苦、メンタル苦で苦しむ人は増えそうで、明るい見通しが持てない中、患者さんも医療従事者も、徐々にメンタルに影響を受ける人も増えています。
こころの医療の出番は、これからが本番かもしれません。
自分はありがたいことに仕事や、経済的には心配はないのですが、遠くに出かけることも、街に遊びにいくことも、人に会うことも、外食も日帰り入浴の温泉にいくこともできなくなり、ストレス解消ができずじわじわやられている状態です。
同じく多動の子どもも家にいてもエネルギー余りまくりです。
彼は自転車に乗れるようになったのが嬉しくてしかたないようで、追いかけて、春真っ盛りの安曇野を走っています。
これまで走る走るといいつつ、実際なかなか走れていなかったのですが、強制的に運動習慣が出来てきました。
ただ、この調子だとせっかく申し込んでいる6月の安曇野ハーフマラソン(自分は昨年参加)もきっと中止なんだろうなあ。
さらに、インターネット上でも、オンラインでの出会いや新境地を開拓することで多動性、衝動性、新奇追求性を解消しています。
まあ、個人も社会も変化のチャンスでもあります。
というかそうするしかないよね・・。
みんな、それぞれに手探りですが、自分もVRでの集まりを主催したり、不登校の会、発達障害の親の会など、いろいろな人とVRやZoomなどで集まって話したりして、これはこれで、いままでになかった新たな世界が広がっています。
トーク・グラフィッカーという新境地
その一つとして、今回、トーク・グラフィッカーの山口翔太さんにオンラインで自分のやりたいことをグラフィックでまとめてもらいました。
山口翔太さんとの出会いは、昨年、9月。
富山県砺波市にある伝説のごちゃまぜカフェである「みやの森カフェ」を運営する「Ponteとやま」の5周年イベントで講演に読んでいただいた時に、自分の講演をグラフィックでレコーディングしていただき、またその後のシンポジウムでもご一緒したのが最初です。
みやの森カフェに関してはこちら↓↓
このときにはじめて知ったのですが、グラフィックファシリテーション、グラフィックレコードなどは精神医療でも注目されている技法でした。
「精神看護」での特集もされていましたよ。
自分はもともと絵を書くのはわりと好きなほうで、漫画家になりたいとおもったこともありました。
そういえば、勉強するときもノートにイラストや図とかをたくさん入れてまとめていたし、訪問診療やっていたときのカルテにも似顔絵とかよくかいていました。
グラフィック・レコーディング、グラフィックファシリテーションを知って、これはいいものだと、自分も講演会やシンポジウムなどでやってみたり、これまで以上に診察室や支援会議などでも、グラフィックの要素をいれて、イラストや図をいれてまとめたりということ積極的に試してきました。
即興的、視覚的というのが、自分のタイプにも合っており、精神医療においても、オープンダイアローグ、視覚的支援などとも相性がよく全方位に、対話を促すツールとして実に有用!
そこで、山口翔太さんには、得意技の勝手に弟子入りをさせていただきました。
その、師匠の山口さんですが、行政系、教育系などなどのワークショップや対話などに出向いて、グラフィッカーのなかまとともに、グラフィックの新境地を開拓してきいたようです。
オンラインでの可能性を模索
それが、今回の新型コロナ騒動で、リアルに出向くことができなくなったこともあり、オンラインでの新たな活動を模索しているということをSNSで聞きました。
その一環で、Zoomで2時間5000円(お試し価格)で、話をしながら人生ややりたいことなどお好みにあわせてグラフィックにまとめてくれるというサービスをはじめるということで、早速お願いしてみました。
5000円を振り込み、時間をあわせて予約。
まずは近況報告や雑談からスタート。
どちらも、コロナ時代の、未来の形をイメージしながら、オンラインを活用したコミュニケーションを模索していました。
ZOOMを始めとするオンラインビデオ会議システムもいろいろこなれていて、場所や距離をこえてオンラインで対話が促進される。
むしろ世の中の対話の総量は増えて、自立した個人が増え、社会がかわるきっかけになるんじゃないかなと。しんどい状況ではありますが、おもしろいねと。
臨場感の共有はリアルほどはできないけど、逆にリアルの会にはないメリットもあります。
たとえば以下のようなもの。
・もともと気軽に外に出られなかった身体障害や視覚障害の方、不登校やひきこもりの人、ケア責任を抱えていた人の体験が共有される。言ってみればみんなが障害者になる。
・これまで距離の影響もあって繋がりにくかった人とも繋がれる。
・東京も地方も関係なくなる。いや世界中どこでもネットがつながるとこなら繋がれる。
・自宅などのホームな環境でリラックスして参加できる。
・それぞれの人の部屋が見えたり家族が見えたりパーソナルなものが垣間見える。
だから今は、リアルとは違うオンラインでの対話のノウハウを蓄積していこうと。
でも、そこには、やはりガイドと言うかファシリテーターは必要だよね。
そこにグラフィックは役に立つかも・・。
などといった情報交換しながら、自分の考えや、やっていきたいことを聞いていただき、目の前で模造紙のグラフィックにまとめていただきました。
そしてまとめてもらったのがこちら↓↓
クライアントの立場で聞いてもらいながら整理できたのは、なかなか貴重でスペシャルな体験で良かったです。
またグラフィックのノウハウや、やり方なども教えてもらうことができました。
やりたいこと、目指す世界は近いことなんだよね。
なにかまた一緒におもしろいこといろいろできればいいなあと。
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