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冗談じゃない旅 本編壱


今回から、映画『冗談じゃないよ』の
ネタバレがあります ご注意ください

※映画の流れのまま
言葉を羅列していくため
これが感想と言えない気もしますが
素直な気持ちをそのまま書いていきます

( )の中は本編の外での話や
私の感想、浮かんだ言葉など

なお描写については、記憶を元に
シーンを書き起こしているため
順番が違っていたり
細かな台詞が違ったり
欠落なんかも多分にあると思います
どうか、やんわり見てほしいです

それでは 行きましょうか






本編


冒頭 砂丘

砂の丘陵から登場する主人公の江田丈
ライダースーツ姿 メットを被りバイクに乗る
エンジンをふかす 駆け出す轟音
その勢いに 表情は明るい

ふいに音がフェードアウトする
耳を叩く 周りを見回す 何も聞こえない
バイクは止まらない

(はじめ表情はどこか
ワクワクしているようにも見える
怖いもの知らずのよう 希望 楽観
明るいイメージ)

(音がなくなる戸惑い
焦燥 不安 叫んでも届かない声
周りから取り残される感覚
先の見えない世界を暗示するかのよう)


部屋

雑然とした部屋の中
ベッドの布団が蠢いている
我に返り 夢から目覚める丈
スマホが震えている 寝坊だ
電話に出て 相手に平謝りする
切電後の丈に 心配そうに声かけるこのみ
同じベッドにいる 仲睦まじい時間

「ベッドで、もうひと眠り
 …そんな時間は ございません!」
慌てて家を飛び出す 丈
仕事が遅番で 笑みを浮かべながら
再び眠りにつく このみ
部屋の壁に貼られているは
2人寄り添っている写真
このみの勤め先 保育園の子らの手紙
土星が大きく描かれたポスター

丈は自転車で駆けて行く
(若さ 青さが光る 夏 午前の日差し
バイクではなく 自転車なのは
理想と現実の対比か
夢の中でこそ バイクに乗れる
理想と現実のコントラストが際立つ)

(冒頭の砂丘は 丈の夢あるいは心象風景
そう理解させる構成になっている
この風景は、この後も場面と場面の間など
映画の中で何度か登場する)

(同棲 かつての自分の思い出を懐かしむ
今はもうない 少しの寂しさが去来する
甘酸っぱい思い出が スクリーンと交錯する)

オーディション 上野監督

丈を含む 若者3人と
監督含む 製作陣の3人が対峙している
演者は順に 自己紹介をしてゆく
監督の指示で2人1組となり
演技を見せていく
(この映画には数多くの登場人物が
オーディションのシーンを通して
役者の役で出演している
できるヤツ、できないヤツ
特技のあるヤツ、練習してるヤツ
見た目濃いヤツ、薄いヤツ
とてもたくさん出てくる)

(日下監督も海老沢七海も
映画制作オーディションをした時から
素晴らしい役者に たくさん出会い
登場シーンや役を追加したと語っている)

(ひとりひとりの「役者」に注目して
映画を観るという 楽しさ 面白さを
この映画は 教えてくれる)

丈の演技スタイルは 型にはまらない
人より激しいアピールをしようとする
相手を食ってやろうとする演技をみせ
3人のうち、丈だけが選考に残る
(言い変えれば相手への遠慮がない
翻弄しては自分を目立たせようとする
ユーモアとみるか 無遠慮とみるか
距離感の無さが 自分本意にも映る)

オーディションは次の組の選考に移る
通路で待機する丈
助監督の声だけが聞こえてくる
次の組は3人とも選考外となる
すごすごと退出する男たち
そんな中、酷くやつれた男がひとり
立ち止まり、呆然としている
丈が声をかける
「大丈夫?」
丈の声に、間を置いて
「…大丈夫ッス」
目を見開き 今にも倒れそう
「全然大丈夫じゃないじゃん(笑)」

助監督が丈を呼びに来る
選考が次に進むようだ
丈は選考を外れた男を引き連れ
一緒に入室する

男の名前は 塩谷進
丈はスタッフたちの資料を
半ば強引に覗き 名前を知る
「塩谷進!こいつも一緒に…」
監督らに明るく懇願する
戸惑うスタッフたち
進は丈の後ろで
「やめて下さい」
と、か細い声をあげている

監督の上野は 丈に問う
上「君はオーディション受けたいの?」
丈「受けたいッス!こいつと受けたいッス!
  変わらないでしょ 1人くらい…
  いいじゃないですか、上野監督!」
上野は迷わず切り返す
上「大丈夫」
丈「おっ!マジっすか!」
上「以上で」
丈「え?」

丈は進とともに選考を外される

(監督やスタッフは仕事で選考をしている
それに異を唱えられるのは支障でしかない
それにオーディションを受ける立場で
決められた指示に反することはできない
まだ組織に属してもいないのだから
丈はそれを理解していない
察する仕草もない)

断られたことを ただ受け入れ 諦め
丈は進と退出する

声掛けをした助監督の小林が
2人が退出後、引き笑いとともにこぼす
「なんか…オモロイっすね」
上野は小さく舌打ちをして 首を横に振る
「あれは難しいわ」
その表情は見えない
(呆れの声色 冷たく突き放した言葉
チームで制作しなくてはいけない責任感と
丈の無責任な態度を対比しているようだ)


ペペロンチーノ

帰り道 並んで歩く2人
うなだれている進に、前を歩く丈は
「腹減ってない?」
と尋ねる 進は少し警戒しつつも
「ええ…まあ」と答える
丈は自転車の鍵を外しながら
「うち来る?」と食事に誘う
迷いなのか 反発なのか
進は「…行かないッス」と、一度は断る

丈は「でも まあっつったじゃん」
進の意向もくまず ついてくるよう促す
「俺自転車だから ちょっと走って」
訝しげにも 進は走って付いていく
(進は押しに弱そう 根が素直なのだろう
走って付いていく姿 やっぱり素直な男)

(遠慮のない 乱暴な誘い方だが
丈の性格がよく出ているシーン
距離感の詰め方が不得手 だが優しさがある
無遠慮と無作法より 情が勝っている
辛そうな奴は 見過ごせないのだろう
細かなことは気にしないようだ)

自宅でペペロンチーノを振る舞う丈
進は少し気を許した様子 言葉が出る
「俺、内定をもらってて…」
今回のオーディションで最後…と話すも
役者をどうしたいのか丈に聞かれると
「諦めたくないッス」
ペペチを口一杯にしながら
進は決意を新たにしたようだ
(なんの因果か丈は進の人生を変える
ただ、今の彼らの目に映るのは
ペペロンチーノだけである)

(消えもののペペロンチーノは山盛り
2人とも すごくうまそうに食べる
ラーメン丼に山盛りだった
「(美味しそう!ペペチ美味しそう!)」
脳内の一部が騒いでいる
静かになさい 上映中ですよ
さっきホットドッグ食べたでしょう)


夜 自宅

同棲している このみが帰宅する
誰か来たのか聞かれると
丈「後輩」と即答する
こ「だれ?」
丈「今日、出会った」

このみは 勤め先の子どもたちのために
折り紙のメダルを準備をし名前を書きだす
すると、作業するこのみの横で 丈は
おかしな歌と 頓狂な踊りをはじめる
(明るい雰囲気 笑いが耐えない
2人の暮らしは 幸せそうに見える
BGMにグッナイ小形『東京帰り』の
イントロ部分が のんびりと流れている)


夢の光景

バイクの轟音 冒頭の光景と同じく
次第に無音となる 砂丘でダンス
自分の歌でリズムを 刻む
(丈の心の風景には 人が登場しない
人に関心がない現れか
受け入れていない現れか)


丈の職場

丈は荷揚げの仕事で生計を立てている
俳優一本でやりたいのだろうが
それで生活は成り立たない

現場には 丈の後輩だろう
優しい風体と物腰の池田がいる
声優で役が決まったと話す
敬語と低姿勢を絵に描いたような人柄 

終わらない仕事の様子を察した丈は
サボろうと腰を下ろす

現場には他に何人かの先輩がいる
望月 切れ長の目が鋭い若い男
岡田 妻帯者 にこやかで愛情深そう
山本 大工の棟梁 強面だが仕事できそう

丈は 望月に敬意を払わない
望月もまた 丈をよく思っていない様子

サボる丈に望月が発破をかける
望「オイ、終わんねーぞ」
丈「きみ、年下でしょ?」
仕事の先輩であろう望月に突っかかる
望「あぁ?テメェ年下に言われてる時点で
  終わってッからな」

小さな口論も大きくならないよう
気の優しい池田が間に入る
丈と望月は険悪な雰囲気
そこへ声がかかる
「一服!」
棟梁の山本が休憩の合図をだす

(丈のマイナス面が引き立つシーン
敬意なく人を小馬鹿にする態度
仕事をなめている様子
いい加減な部分が出ている)


一服 喫煙所にて

自販機の飲料を皆へおごる山本
丈は遠慮しない Monsterを押す
「遠慮しろ」と軽く望月
山本は憮然として何も言わない

会話のある岡田、池田、望月らをよそに
丈は会話に入らない
岡田、望月、山本は煙草に火をつける
丈は煙を軽く けむたがる素振り
(ただ純粋にタバコの煙が嫌なのか
子どもたちを相手の仕事をしている
このみへの配慮からなのかは分からない) 

丈は目線はしゃがんでタバコを吸う望月へ
望月も丈を見上げる形で目を合わす
小バカにしたような表情を送る丈
望月は相手にしない

同じように煙草を吸っている山本とも
丈は目が合う
「何の気もない」ような山本の視線
なんか用か?あるなら言えと言わんばかり
それでも丈の口から言葉は生まれない
視線を逸らせ 何も言わず
ただジュースをあおる
(丈の表情からは見えるのは 山本への畏怖
恐れ 怯え 躊躇い 不安
母子家庭で父親を知らない丈
親世代の男に対する表現が下手なのか
感情の行き場がないのか)

(「目は口程に物を言う」と言うが
そんな言葉がハマるシーン
お互いが語らないからこそ
丈の性格のねじれた部分
職場での居心地の悪さ
人を信用していない態度
心の靄などが顕現してくる)

(望月礼哉を演じる鈴木の役柄は
主人公の丈に対して 一見ヒールに映る
だが仕事熱心で 間違ったことは言っていない
逆に丈の短所が よりありありと見えてくる
本当に現場にいそうなキャラだなと思ったら
鈴木は荷揚げバイトをしていたらしい
見聞きしたであろう経験が
役柄に生かせているのだろうか
妙にリアリティーあるなと感じた
海老沢も同じ現場でバイトしていたらしい
現実とのリンクが多いのも面白い)

オーディション 待ち時間

待機中であろう男が2人 並んで座っている
台詞の書かれた小さな紙を持った巨漢と
虚空にセリフを呟き続ける細身の男

丈が2人の間に割って入ってくる
巨漢の名は吉川 丈とは知り合いの様子
隣の男を気にせず 明るく話続ける丈
練習を邪魔され 心底迷惑そうな男は
耐え切れず席を立って姿を消す

ちょっとしてから2人の前を横切り
臙脂色のカーディガンを着た 長身の男が現れ
吉川の隣(フレーム外)へ腰かける

男の顔に気づき ハッとする吉川
名の知れた役者なのだろう
丈に小声で隣の男の名前を伝える
「新垣洸」
丈は新垣を知らないようで
「何、ビビってんの?」
と、嘲笑する
(知らないとは怖いものである)

礼節も遠慮もなく丈はふざけ半分に
「新垣洸」
と、調子良く声をかける
それに対し深く頭を下げ 抑えた声で
「あっ新垣です…お疲れ様です」
と返す新垣
(新垣は人間ができている印象低
姿勢 静かで落ち着きがある大人
彼もまたオーディションに来ており
立場としては丈らと同じ
立場や状況を把握して緊張気味の新垣
丈との対比がより引き立つ)

(吉川役は荒岡龍星
新垣の登場から場の空気を変えている
例えるなら 一般人が有名人を見かけ
挙動不審になる あの感覚に近い反応
さりげない演技で うまく伝わってくる
彼は巨漢ながらも非常に動ける俳優
ネトフリドラマのサンクチュアリでも
力士の1人として出演している)


オーディション 柴田組

役者らが演じる オーディション会場
兄弟が殺人を犯した現場にいるという設定
大まかな台詞は決まっている
監督らは 演者へ目を光らせている

丈はいつものスタンスよろしく
自分を引き立たせる演技をしている
相手をかえりみず部屋から飛び出していく

「あれっ、出てっちゃった…江田さーん?」
扉を開け、呼びに行くスタッフの吉沢

戻った丈に監督の柴田が 次の指示を出す
新垣が兄役、丈が弟役
柴「江田さんは、相手を見て
 もうちょっと受けの演技をしてみようか」
(柴田は何度か
丈の演技を見たのかもしれない
ただ、それは劇中では描かれていない
劇中のように 1度演技を見ただけで
柴田が丈の特性をつかんだのだとすれば
演出に非常に深い造詣がある監督に思える
そう感じながら見ていくと
柴田の眼光の鋭さが より鋭敏に見えてくる
内面を透かして覗くような 怖いほどである)

新垣洸の演技

弟は引き返せない罪を犯した
代わりに出頭する決意をする兄 新垣
押し倒され説得され 嗚咽に沈む弟 丈

熱量の高い 演じる時間
緊迫と緊張 集中と没入

柴「カット!」

皆の緊張が一気に解れる
息が上がっている新垣
押し倒されたまま肩で息する丈
ご満悦の柴田は 丈に声をかける

柴「どうだった?」
丈「いや…楽しかったス」
柴「そうだね」
柴田の眼差しが柔らかい
丈は新垣を 羨望の眼差しで見上げている

 (役の気持ちを汲んで映像にする
撮りたいもののためには
様々な選択肢や可能性を捨てない
そこで出会う化学反応は面白い
柴田の顔からはそんな心情が伺える
役者の潜在能力を引き出すのは
監督の技量なのだろう
ともすれば 今見ている映画の
日下監督も素晴らしい手腕をふるっている
「(とんでもないもの見せられているな…)」 ↑※褒め言葉
スクリーンの前で身震いしていた)

(新垣の熱量は迫真
鼓動まで聞こえてきそう
役に入り込むという言葉があるが
新垣の演技は 正にそれに感じた
そんな鬼気迫る姿に 丈は
完全に飲まれてしまったようにも映る)



雨の街で

丈「新垣さん!」
水路の向こうに手を振る丈
雨の街角で 丈は新垣と再会する
丈「アンタ本物だよ!本物の役者だ!
 やっと見つけた!」
丈は傘もささず駆け寄り 歓喜に沸いている
新「ずぶ濡れやんか」
丈「濡れてません!」
傘の半分を差し出す新垣(優しい)

坂道を登りながら会話が続く
新垣は丈に役者としてどうなりたいか尋ねる
丈「主演で映画とか出たいです
 母子家庭だったんで
 家族の映画とかいいっすね」
新「俺はどんな役で出してくれんの?」
兄役で出てほしいと笑う丈

(新垣の棘のない 柔らかな関西弁が心地いい
丈にとって新垣は 憧れに近い存在のようだ
新垣演じる辻の どこか物静かな風貌と
熱い演技との落差 普段とのギャップがいい
自然体な役柄が 人間的に親しみやすく
会話にある冗談1つにも それが垣間見える)


喧騒 飲み屋

丈は 進と池田と石川の4人で飲んでいる
丈と進が立ち上がって 寸劇をはじめる
酔っ払ったサラリーマンが
後ろから丈に突っかかりつつ
隣の自席に戻っていく
丈は絡みに行くが 池田や進にたしなめられる
一旦引くが 隣席の1人が声をかけてくる
「なにしてる人たちなの?」
先ほど丈に突っかかった男だ
男と一番席の近い進は物怖じせず
「俳優です」
と答える
隣席の3人のサラリーマンは色めき立つ
「へぇ~、俳優だって!」
物珍しい生き物を見るような目
職業として見下すような態度
「え、(役者の)たまご?」
「なんか出てんの?」
進たちにヘラヘラと軽口を叩き始める

業を煮やした進が食って掛かる
それを制止する丈
丈は進の代わりに声を荒げる
「お前ら全員偽物だよ!俺らが本物だ!」
サラリーマンの男たちを煽る
のらりくらりと煽りをかわしつつ
メンチを切るサラリーマン
「丈くん!ね!落ち着こう…」
池田が必死に止めに入る
店員やまわりに頭を下げる池田
石川は「お冷や!」と、水を頼んでいる

丈は席に座り くすぶる進に語りかける
丈「大丈夫 俺が見てるから 俺らが本物だ」
進「俺ら間違ってないっすよね」
(ここは長回しワンカットワンシーン
テイク1が素晴らしかったらしいが
ピンマイクの映り込みがありリテイク
同じ台詞、同じタイミングはなかったらしい
それでも映像に収まる役者全員が
全力でぶつかり合うこの場面は圧巻
熱量とギスギスした飲んだくれのやりとり
酒臭いエピソードは迫力あるし生々しい
自分達は間違ってないと 憮然とギラつく
丈と進の2人が印象的)

(進が「俳優です」と答えた台詞から
役者の道をやめていなかったとわかる
内心、役者を続けていた妙な安堵とともに
内定は断ったのだろうか…と老婆心ながら
ちょっと心配にもなる)

(石川は女性だが 劇中で彼女の詳細は
明言されていない 名前の紹介もない
誰かの彼女だとか そんな風には見えない
話の雰囲気から 飲み友達と推察できる程度
悪酔いする丈と進を 注意するくらいには
しっかりしている 劇団の人?)


薄暗い会議室

芸能事務所 会議室にひとり男
重苦しい空気感 ノックとともに丈が来る
男の名前は飯塚 事務所の上司のようだ
飯「どうだ?最近」
丈「良いです」
飯「良いか、」
飯塚はおうむ返しする
気まずい沈黙 丈は尋ねる
丈「あの、柴田組 どうなりました?」
飯「柴田組?…落ちたよ」
丈「あー…新垣って人 受かりました?」
飯「新垣?…受かってた。なに知り合い?」
丈「…いや。あー…マジか」
飯塚は静かに言い聞かせる
飯「おまえ オーディション受からなすぎ…
  役者始めて何年だっけ?…4年か。普通ね
  今のおまえの状況だっらクビなのよ
  おまえ、なんでいるんだよ」
丈「…分かんないッス」
丈は何も答えられない
飯「そ…」
ちいさく諦めたように笑む飯塚
飯「現場出たいか」
丈へ封書を差し出す
ドラマのワンシーン
進も一緒に出るらしい
ホッと顔を綻ばせている丈に
飯「おまえ、進と同じ出場(でば)って
  どういうことだか分かれよ?」
冷たい言葉で 丈に釘を刺す
飯塚の目は据わっている
(飯塚のまっすぐな目線は
丈の先にある 不安に注がれている
立場、状況を理解していない人間は
失敗や間違いを犯す それはなぜか
失敗や間違いが 何かわからないから
誤った場面に陥ったとしても
本人に自覚がないから 反省もできない
そんな人材は 関係各所へ迷惑をかける
それは1度ですむ失敗ではないだろう
不安材料でしかない人材ということだ
飯塚は不利益になることを危惧している
そんな緊張感が伝わってくる)


将来やりたいこと選手権

丈とこのみが食卓にいる
カセットコンロにフライパン
煮込まれている料理を 箸で直接ついばむ

丈が将来やりたい事を このみに話している
丈「犬飼いたい 保護犬とか可愛くない?」
それから… 饒舌に話し続ける
主演で映画に出る 主演男優賞を取る
受賞式の スピーチを始める丈
司会役と本人役 交互に演じてみせる
このみは聞く
こ「主演の映画って…決まったの?」
丈「いや…でもそうしたら、もう…結婚だよ!」
このみは結婚の言葉に 跳ねるように喜ぶ

丈はもりもりとご飯を食べながら
結婚して…こどもができて…と続ける
こ「子どもができたら男女どっちがいい?」
丈「どっちでも。…でも絶対可愛いよ!
  だって、この髪に この目だよ?」
このみのクルクルと巻いた髪
丈のクリクリと丸い瞳
2人の子どもの言葉を聞いて
また このみは嬉しそうにしている

こ「丈はハーフ?」
祖父がアメリカ人だから
クォーターと答える丈
丈「むかし、子どもの頃
  エドっていう ハーフの友達がいてさ
  苛められてたけど…」
こ「クォーターの子どもは何になるの?」
このみは尋ねるが 丈は首をかしげる
丈「さぁ…なんにもないんじゃない?」
(消え物は チーズタッカルビ
箸でつまむと伸びるチーズ 美味しそう
良く煮えていて すごく熱そうでもある
食卓をよく見ると 卓上醤油のボトル
奥にキッチンには 豆苗の緑が映える)



本日はここまで…

正直、記憶をもとに
映画の内容に触れまくっていて
公開中の映画のこと書いちゃ
マズイんじゃないかな…とも思っています。
問題あれば非公開にします。。
関係者の皆さん 遠慮なくご連絡下さいね。

映画全体でいくと、今まだ 1/4くらいです
丈の明るい表情やノリが多かったんですが
次回 丈がやらかしまくります
見ていて 苦しいシーンが多いですね。

次回も今回くらいのボリュームになる予定。


じゃ、またあした

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