続•冗談じゃない旅 シネマⅠ
2024年10月のことでございます
シネマスコーレ行脚
今回は、10月にシネマスコーレ行ったことを書くよ
目的のためなら
目的の為なら手段を選ばなくなる
人間とは恐ろしいものだ
けれども、いざ自分の目の前に
立ちふさがる壁が現れたならば
乗り越えるための手段や方法なんて
選んでもいられなくなる
より簡単で良い方法があれば
そちらを選ぼう
簡単な方法がなければ
ちょっと難しかろうが手間がかかろうが
できそうな手段をとる
選択肢は広く考えるといい
蓋を開けてしまえば
人生は抜け道や抜け穴だらけなのだ
まぁ落とし穴も多いけどね
目的の為なら手段を選ばなくなる
人間とは恐ろしいものだ
何の話かって?
映画へ行くための「手段」の話です
移動ツール
大好きな映画
『冗談じゃないよ』が
名古屋に1週間の予定で上映が決定した
だが、今回 初日と2日目の土日は
先約の案件があり、観に行けない
さらに平日、会社が終わるのは18:00だ
前回はレイトショーで
仕事が終わってから余裕あったが
今回は18:35に上映開始となっている
シネマスコーレは劇場のルール上
上映開始後の入場はできない
さて、どうしたものか
移動手段の開拓をするため
ある方法を試してみることにした
最近、巷でよく見かける「LUUP」
サブスクの移動手段である
利用できる移動アイテムとしては
電動キックボードと電動自転車がある
法整備の性急さや利用者のマナーなどで
車を乗る人からやたら疎まれているようだが
移動手段として、いかほどの力があるのか
その能力を試してみたくも思った
※レビューはしますが企業案件ではありません
「LUUP」のアプリをダウンロードし
会員登録と支払方法の手続きを済ませておく
一応「カリテコバイク」も試してみたけれど
手続きの途中でエラーが何度も出てしまい
どうしても進めなかったので断念した
10/7
月曜の朝、出勤前
2本ほど早い電車で名駅に着く
アプリを開くと地図が表示され
利用できる車両のあるポートが
緑のマーカーになって表示される
まずはポートへ行かないといけない
緑ポートのマーカーを開くと
利用可能な車両の数などが確認できる
バッテリーの残量も各車両で表示があり
どの車両を借りるかの目安にもなる
注意したいのは
マーカー地点まで移動している間に
誰かに車両を利用さててしまえば
使える車両がなくなってしまう
そんな危険性はある
例えば
ポートに使える車両が1台しかない場合
歩いてそこへ向かっている間に
誰かに先に利用されしてしまうのだ
一応予約機能もある
10分の猶予はあるのだが
予約せず利用しようとしていた人と
鉢合わせするのも気まずい
当たり前だが
バトルして車両を奪う訳にもいかない
そうした場合は
「大人しく歩くしかない」
という危険性はある
急いで移動したい時なんかは
致命傷になりかねない
それと
利用する前に最も重要なこと
電動自転車は自転車と同じ法を
電動キックボードは対応する法律を
必ず遵守しなければならない
これも至極当たり前のことだが
飲酒したら運転をしてはいけない
罰金払えばいいとか生温い話ではなくて
違反するってのは犯罪ですからね
悪いことはしちゃだめです
自覚しましょう
初めて利用する時には
簡単な交通ルールの質問がアプリ内に表示され
これに回答しなくてはいけない
これは最初だけなのだが
ちょっと時間を要する
ポートに着いたら使いたい車両を選ぶ
電動キックボードを選択してみる
まずは慣れるため
ちょっと練習してみよう
電動キックボードは多少慣れが必要だ
自転車に初めて乗る時を思い出してほしい
小さな頃に誰しも、練習をしただろう
それと同じだ
人通りや車の少ないところで
発進、停車の動作を練習した方がいい
練習をしていないと派手にコケると思う
単独でコケるくらいならいいけれど
最悪の場合、いろいろ巻き込んで大事故になる
そうなったら目も当てられないだろう
転ばぬ先の杖だ 練習はしよう
実際
初めて利用するであろう女性が
発進の感覚を知らずに乗車
絶叫しながら通りに向かって
ロケットスタートしていくのを
間近で目撃したことがある
幸い事故には至っていなかったが
マジで超絶危険なので
自信が持てるまで 練習はしよう
発進&停車は特に難しくないです
(人によるが)数回やれば慣れてきます
直立して運転するので
バランス感覚が自転車と違います
両手を離す運転は物理的にできません
自転車でもしてはいけないけども
ここからは感想
電動キックボードの運転は
想像以上に快適だった
ペダルをこぐこともないし
立ってるだけなので汗もかかない
右手の親指でアクセルを押し込むだけ
流行る理由はこれかーと
妙に納得してしまうまである
煩悩&ナビ「これはいいね!採用採用!」
監査&財務「話を勝手に進めないで」
名駅から職場近くのポートまで
所用時間も地下鉄よりちょっと早いくらい
料金もさほど変わらないが
月額料金が乗っかるので
プランは合わせて考えたい
…うーん、そうだなァ
人混みで、ごった返した電車ではなく
仕事の後これで映画館へ向かうのは良いな
よし、今夜はこれで行こう
了承!
もし雨でも降ってくるようなら
路面が滑るし濡れるし危ないから
その時はやめておこう
夕方 18:00 終業
会社の玄関前は土砂降りの雨
俺、なんか悪いことしましたかね?
しぶしぶ地下鉄を乗り継いで
名古屋駅からは歩いて数分
雨のシネマスコーレにはギリギリ間に合う
もうええでしょう
いい加減に映画の話しましょか
1日目
今日は上映後に
日下監督、主演の海老沢さんの他に
劇中で柴田組助監督役で出演の
嶺さんが登壇してくれた
一癖も二癖もあるユニークな役者さん
劇中の役者さんの話は
いつ聞いても新鮮だし興奮する
名シーンの現場エピソードは
これからまた見直す時の楽しみにもなる
そんな名シーンの1つ
柴田組のオーディションは劇中で2回あるが
いずれも主人公の感情を大きく左右する
緊張感のある重要な見どころで
役者たちそれぞれの
凄みを感じさせる大好きなシーンである
今回聞けたウラ話のおかげで
別の楽しみ方があると判明する
ここでは嶺さん演じる助監督が
「いる」カットと「いない」カットがある
いないカットの時
実際、現場にもいなかったのだという
いない人はフレームインできない
…詳細は書かないが
つまりはそういうことである
明日はこのシーンに注目して観てみよう
この映画は楽しみが尽きないな…
雨で天気が悪いこともあり
観客席は、ほんのわずかの入りだった
それでも舞台挨拶の最後に
心に響く言葉を海老沢さんは伝えてくれた
私の貧弱な記憶の中では、こんな話
「いま、若い役者の仲間たちが
小劇場の魅力とか素晴らしさとか
いろんな形で発信してくれています
コロナ禍でも、それを経た今でもなお
映像を撮り、全力で演じて
スクリーンで華開くことを
決して諦めたりはしていないんですね
これからもたくさん
素晴らしい作品が
素晴らしい役者が
必ず世に出てきます
きっと皆さんが最初にご覧になる場所は
こうした小劇場だと思うんです
小劇場には
面白さもあれば
難しさもあって
劇場が続いていくためには
お客さんの力が必要なんです
どうかこれからも
今日のように
応援を続けて頂けたらと思います
お越し下さり ありがとうございます」
言葉は人を動かす
最終日まで劇場へ通おうと胸に決めたのは
彼の言葉があったからである
閉幕後
サイン会があり顔を出す
私はいつものように
前に並ぶお客さんたちが満足するまで
最後尾でのんびりと待つ
最後であれば、人の目も気にならない
時間が許す限り ゆっくり話がしたい
嶺さんとは映画のtweetから
相互フォローしていた
夏あたりから、Xでいいねしてくれたり
私もいいねしたりするような間柄であった
直接お会いするのは初めてで
「はぐぱぱ」を名乗ると驚きの声をあげてくれた
反応良すぎて笑ってしまう
彼は名古屋の役者だと知る
なるほど、彼のつぶやきの中に
大須の話題が多いのはそのせいか
いつか劇団の舞台も見に行ってみたい
日下さんと海老沢さんに再会できて
なんだかひどく安心してしまう
そのせいか言わなくていいことまで
口を滑らせてしまった
愛情のあるなしで言ったら
「ない」ほうの話
後々、不味かったなぁと思うも
口から出たものは戻らない
別れの時間となり
「またね」と告げる
大人になってから
この台詞が言えることは
1人でない実感と
純粋な喜びがある
帰りの電車の中
案の定、本家筋から連絡が入る
どこで聞いてんだ 怖すぎる
適当に話を流しつつ、頭の中では
「明日も劇場で映画が見られる~」と
幸せなことばかり考えることにした
2日目
また映画を観に行ける
だが天気は変わらず良くない
地下鉄で劇場へ向かう
上映
前日知った新事実を
じっくり噛み締めながら観入る
例のシーン
柴田監督と新垣洸が入室するカットに助監督の姿はないが
次のカットでは、しれっとフレームインする
「それではっ、さっそくオーディションを
はじめたいと思います…」
って。冗談じゃないよ
笑いこらえるので
腹筋がつりそうになる
見方が変わるだけで
こんなにも色々思えるとは
面白いこともあるものだ
制作側からの視点での観覧になりつつあるが
あと3日かけて、もっと深く観ていきたい
エンドロール
シネマスコーレでは4日目の上映日
そして舞台挨拶も4日目で
本日をもって舞台挨拶は終了となる
今回は、サトウヒロキさんが登壇
彼はグッナイ小形さんのMVや
映画『ゴールド』で馴染み深い
彼とはまだ、ゆっくり話をしたことがない
小形さんとは同じ北海道出身
映画『冗談じゃないよ』では
ラストの重要な役であった
夏にロケ地行ったことを伝えようかな
まぁ「伝えたところで」ではあるんだけれど
今回の舞台あいさつではもう一人
司会進行役として、瀬戸かほさんが登壇された
瀬戸さんは
『冗談じゃないよ』に出演されていないが
シネマスコーレで上映予定の
『この日々が凪いだら』で
サトウヒロキさんとともに主演をされている
今日は宣伝もかねて来館されたようだ
彼女は『冗談じゃないよ』を別視点から
内容を掘り下げ進行してくれた
とてもありがたいことに
サトウさんの撮影当時のエピソードや
共演者とのやり取りも聞くことができた
とてもいい切り口だったと思う
瀬戸さんはとても優秀なプレゼンターだった
最後にはしっかり自分たちの映画
『この日々が凪いだら』の告知もしていた
14日には舞台挨拶付き上映もあるとのこと
14日…う~ん、月曜の祝日かぁ…
行きたいけれどスケジュール…合わないなァ
他の日だとすると最終日の17の木曜以外は厳しい
…いやまてよ?
逆に最終日は行けるのか?
予定を確認する…あぁ、…行けますねェ
よーし、絶対観ようね(言い聞かせ)
閉幕後
舞台挨拶後にサイン会
この日も天気は悪かったものの
昨日よりも多くのお客さんが来場していた
劇場入口で物販が催され
演者たちとの話に花を咲かせる人々
私は距離感が近すぎる人口密集地が苦手なので
道の向かいからその様子を見ている
ポツポツと
気になるほどの雨が当たりだす
軒先のひさしは広くない
机を片付けをしたり
中へみんな移動し始める
冷めやらぬ観客と演者の熱気を感じてか
シネマスコーレの支配人 木全さんが
ご厚意で2階のフロアを開放してくださる
時間に限りはあるが
大変ありがたいことに
2階でサイン会する運びとなる
こぞって移動をはじめる観客の手には
映画のグッズである「丈Tシャツ」が見える
え…凄い…今回来場者のほとんどが
「丈Tシャツ」を購入している
一度2階に上がったものの
1階へ買いに戻った人までいる
これは凄い!
(まあ私は北海道に着ていきましたけどね! )
(そして今日も着てますけど!)
心の底辺で無言の謎マウントする
映画ファンの風上にもおけない男は
Tシャツを手にした人が次から次に
サインしてもらっているのを見て
ひどく羨ましくなってしまう
場所を変え、こっそりTシャツを脱ぐ
肌着を1枚下に着ていてよかった…
雨でちょっぴりしんなりしていたものの
「じゃあ私も…」
最後の客として、すごすごと差し出すと
皆から無事にサインをしていただけた
ご縁ということで
映画『この日々が凪いだら』のタイトルをいただく
14日に上映される『この日々が凪いだら』の
舞台挨拶付き観覧には行けないけれど
最終日には劇場で見ることを
主演の2人へ約束する
4人ほど観客が残り、時間いっぱいまで
それぞれ映画への思いを談笑する
サトウヒロキさんともお話ができた
小形さんのことや高円寺のこと
彼主演の映画『ゴールド』や
翌週の上映の『この日々が凪いだら』について
もちろん『冗談じゃないよ』のことも
『きみは、ぼくの東京だった』MVの時代から
彼を知っていたので
『冗談じゃないよ』のラストを初めて観た時は
かなり衝撃だったこと
「ここでかー!」というのと
「ぜんぶヒロキが持って行ったー!」感があって
いつ見ても気が気じゃなくなるということ
丈の気持ちとも、ちょっとシンクロしちゃう
そんな感想も伝えてみた
小形さんの話題を振られると
サトウさんはこう話してくれた
「小形さんとは東京出たての頃から友達で
高円寺で沢山遊びましたよ」
と、懐かしそう。さらに彼は
「多分ぼくより先に小形さんとは再会しそうですね。
会ったら、ヨロシクとお伝えてください」
と笑ってみせた。私は握手をしながら
「任せて、今月中に会いに行くからっ!」
と即答した
…この時は何も知らないが
私が答えた言葉の意味や
来るべき未来の光景が
翌週、重なって押し寄せてくる
運命など信じてはいないが
それは、ちょっと怖いくらいだった
時間が迫るなか、日下さんから
「いつもありがとう…なんか疲れてません?」
と声かけてもらった
「ん~?(たぶん)大丈夫ですよ?」
と答えるも
毎週末にバカみたいな長文の旅の記録を
NOTEに投下しているから
それが顔に出ていたのだろうか
(この時はまだ『小樽百鬼夜想曲』書いてた)
…あ、ひょっとしたら
昨日の言葉のせいだろうか
誰かを悪く言うのは良くない
自分の為にも人の為にもならないし
やはり、いずれ返ってきてしまう
なぜ疲れているようにうつったのか
その理由までは聞けなかったが
心配をかけてしまったこと
素直に反省する
しかし、よく見てる。さすが監督であり役者
素晴らしい観察眼に感服する
別れの時間となり
皆、1階へ降りる
小雨も気にせず
劇場前で観客と小さな撮影会
海老沢さんが別れしな
「まだまだいろんな場所で
劇場公開できるよう頑張ります
いつもありがとうございます」
あの、まっすぐな眼差しでガッチリと握手してくれた
「ええ。これからも楽しみです。
達者で。またどこかで会いましょう」
私はそう返して、彼を引き寄せハグする
引き寄せたものの
海老沢さんの体はでかい パワーもある
私は心も体もへし折られないよう
彼の背中をパシパシと軽く叩く
『冗談じゃないよ』は熱い男•江田丈の映画だし
海老沢七海は、熱い映画以上に熱い男である
情熱はさめない
彼の熱意に当てられて
翌日も翌々日も最終日も
シネマスコーレへ通うことを約束する
今回はここまで
1万字を越えちゃったので
シネマ編は「Ⅰ」「Ⅱ」の2つに分けました
現状9割くらいはあがってる次章は
インスタの感想を主軸に再編してるので
とっても読みにくい仕上がりになりそうです
煩「…力量?」
書「殴るぞ」
監「ペンは拳より強しって言うからね」
書「拳じゃなくて剣だけどね…強いと思うよ」
煩「待って?ペン握ったまま殴ろうとしてる?」
書「よくわかったな」
シネマスコーレ行脚を
一篇にまとめられなかったのは
全部「LUUP」のせいです(とばっちり)
年内でというか、次回で
『続・冗談じゃない旅』は終わりです
実際の旅は続くんですが
別枠で書くことにしました
コロコロ変えてすみませんねぇ
じゃ、また来週