見出し画像

小樽百鬼夜想曲 参

第3章 飯とお風呂と通知欄

2024年8月23日~25日
人生初、北海道•小樽へ
音楽と魂の旅路の記録である



オロロン

20:35
地獄坂をまっすぐ海の方へ下る
小樽駅と南小樽駅間の線路高架が現れる
そこを潜ると大通りが南北に貫く

この大通りは国道5号線であり、県道697号線
またの名を「日本海オロロンライン」
「オロロン」というのは海鳥の鳴き声らしい
日本では希少になったウミガラスの声
「オロロン」…声に出したくなる言葉

左に行くと小樽駅へ行きつくけれど
ここは交差点を渡って右に曲がる
線路は道に対し頭上を斜に交差しており
また別の高架下を通って南下する

地獄坂からずっと
マップとにらめっこしていた

営業している飲食店を探してみたが
お寿司屋さんや海鮮料理のお店は
ほぼオーダーストップの時間である
その他の飲食店も、概ね21時には
ほとんどが暖簾をしまう様子


さて、困ったなぁ
汗だくだし、風呂にも入りてェ…
左手は既に花園地区。もう少し進めば
宿から来た時の「公園通り」へ戻ってしまう

どうせ宿まで戻るなら
ちゃんと夕食食べたり
銭湯行ったりしてからにしたい

体力、気力ともに、割とへとへとだったが
チェーン店やコンビニには入りたくなかった
遅くまでやっているところで
比較的ネット評価の低くない店舗を探す

「どこだってよかろう?」
守護霊さんは興味なさげである
食事に関しては管轄外だから仕方ない

こちらとしては生身の問題なので
ちょっとは悩ませて

近くに1つ良さそうな店舗があった
よし、ここで腹ごしらえをしよう

「嵐山通り」や「スパル通り」は
飲み屋が軒を連ねている
規模の差はあれど、例えて言うならば
新宿でいえばゴールデン街
四日市でいえば二番街、といったところか

路地に入って赤い提灯の灯る
ビルの狭い通路へ

玄関マットの位置が…入口?

暖簾が出ているものの、確信のない入口
「ここで合ってる…のかな?」
煩悩は随分と心配そうにしていたが
たとえ、間違っていたとしても
謝って出ていけばいいだけの話だ

ガラガラッと戸を開ける


元祖・一休亭(がんそ・いっぷくてい)

営業時間がちょっとだけ長い ラーメン店
とっても助かる

 「らっしゃい」

大柄で渋い店主が迎える
小樽一番の暑い日だったからか
Tシャツ1枚で、随分とくたびれた感じだ

灰色のストーン調の卓が
店主を隔ててⅬ字に設置されている
ラーメン店というよりは、飲み屋
スナック、バーみたいな空気感である

カウンター右側、入口に近い席には
熟年の男女が並んで座っている

客とは反対側、左奥の壁際では
小さなテレビがついている

バラエティー番組かな
高嶋ちさ子さんがメロン収穫している
あ、これ「ザワつく金曜日」だわ

そっか、今日はまだ金曜だった
日中職場ではみんな働いていたんだな
なんだか遠い国の話のように思えた

テレビにほど近い
左奥の席に腰を落ち着ける

どうやら入口側の2人は馴染み客らしく
店主と親しげに話しをしている


メニューをざっと見て
もうあんまり考えずに注文する

ハイボールと餃子とご飯と味噌ラーメン

自分の身なりはシャツも汗だくで
ヨレヨレ、フラフラだったと思う

油分とか潤いを、とにかく欲していたし
疲れを癒したくて、酒も飲みたかった
オーダーは妥当だし至極まっとうである

…と、言い聞かせてみる

すぐに、お酒、餃子と…次々着弾していく

ハイボールがしっかり堅めで嬉しい
無骨な餃子
疲弊した身体にはフルコースだ

餃子のタレを入れる小皿を出し忘れたようで
店主があとから持ってきてくれたのだが
もう皿の上でタレとお酢をかけちゃったので
「洗いもの増えちゃうから…」と
こちらから丁重にお断りした

たくあんは苦手だ
しかし、四の五の言わず食べる

幼少期からひどい偏食だった
今でも苦手なものは少なくない

何でも食べられた方がいいと意識し始めたのは
近年、特に変わった性格の部分ではある 

最高の一杯だった

メインの味噌ラーメンは、コクあり濃い味で
疲れきった体に染み渡っていく
体が求めていたからか
背脂もいやらしさを感じなかった

卵も海苔もいいアクセント
チャーシューは若干、野性味があったけれど
それもまたエネルギーになる気がした

麺は小麦自体が旨いのか風味よく
スープとよく馴染んでいる、堪らない

「うまいうまい」と、箸が進む

モリモリ食べて完食
ハイボールの炭酸で、満腹度は過剰気味

お店では串焼きが美味しいらしいのだが
もうお腹いっぱいで入らない。大満足

ラーメンが出てきたのは20:55
食べきったのは21:05だから
あっという間に食べきった

食べるの早すぎて向こうの客が
若干引いている気がする

まあいいや
すこしだけ食休みを兼ねつつ
なにげなくポチポチと投稿を書いていく

さぁて、次は銭湯に行こう
もう地図は頭に入っているし
カロリー摂取に幸福度は爆上げだ
汗を流せば優勝だろう

お勘定をしてから
さっきの山道の入口について呟く

問題のポスト

リアルタイムでないこの呟きが
事件を引き起こす

店主さんに
「ごちそうさま」
と声をかけ店を後にする

呟いたあとスマホは
トートバッグに放り込まれた


大正湯

大通りに戻る
国道「オロロンライン」を南下して
中央緑地帯が広く取られた
「花園グリーンロード」まで進む

道を右に曲がり、坂道になる手前
ライトに照らされた建物が見えてくる
歩き出して10分くらい あっという間だ

風除室奥に「ゆ」の暖簾がかかる

21:20
大正湯は少し変わっていて
宿泊施設と併設した銭湯である

1階部は銭湯、螺旋階段の先の2階は
宿泊施設のロビーエントランスらしい
じゃらんにも出ていたのを思い出す
とてもリーズナブルだった気がする

2重の扉を入ると、若い眼鏡のお兄さんが
番台で対応してくださった

古びてはいるが味わい深い
昭和の匂い感じる更衣室とロッカー
天井は青空の壁紙で
カモメの模型が何羽も飛んでいる
綺麗に掃除も行き届いているようだ

ようやく汗をながせる
浴室には人がおらず貸し切り状態
ついてるなぁ

しっかり身体を洗い流し湯船へ
湯は熱めで肌にピリリとする泉質が楽しい

壁面にお湯の吐沸口がある
ガポガポ溢れ出てくるお湯は
そのまま湯船へ注がれる

湯がでている口の中を覗くと
壁の下部から沸きだす構造である
奥は鏡張りになってるようだ
反射した浴室が映し出され…

あれ?

自分の顔が映らない
ここ鏡じゃない?
え…じゃあ、これって…


「オイ…」


頭上から声がする 見上げる
男湯と女湯を仕切る壁の上から
長い黒髪がズルズルと這い降りてくる
ゆっくりと伸びる ほっそりした指と腕
現れる蒼白な肌 うつろな視線
見下ろす、顔…

あらあら

まあまあ

見たことある顔だわ…

普通にホラー映画のカット割りだけど
見慣れてしまうと、なんてことない

工夫して出てきたつもりなのか
無理に低い声を出して、小言を言ってくる

守「いまァよくないことをォ、考えたナァ…」

小さく、ため息をついて返す

私「あのね…しちゃいけないこととか
  よくないことの判別くらいできますから
  あと、覗かないでくれます?」

守「…わしには、ズバッとお見通しなのじゃ」

私「山田というより見た目、貞子ですけど」

守「うらめしや…」

私「あぁ、山田も貞子も知りませんよね…
  漂着したコンブみたいですよ」

守「コン…失敬な奴め…」

ヌルーっと頭を引っこめていく
「あー、服着て銭湯の浴場に入らないでー」
と、言いかけるも
「まぁ…人じゃないからいいか」に落ち着く

誰もいないのをいいことに
やりたい放題してるなぁ…全く
あんまり見慣れたくはないんだけれど


現象

一般的には心霊現象と言われるであろうこれは
根元は、ある種の脳の誤作動であって
信じる信じないかは、その人次第なのだと思う

残念ながら基本的には自分は後者である
霊魂とかスピリチュアルとか
胡散臭いのは元々好きじゃない

ただ実際問題、自分の視点から
見えたり、感じたり、対話したりと
結果に反映されてしまうと
信じる信じざるにかかわらず
「そうあるもの」と認めざるをえない

ただし、それはどんな方法であれ
他人に観測できないとなると
人から共感してもらうのは不可能に近い
結局は、脳内電気信号の産物
夢とか幻とか空想の類いになる
思考領域内の話で外には出ないのだ

いくら説明しようにも妄想癖の強い
狂人と見なされるのが自然な流れになる

現象は自分には
あまりに当たり前にあり
なによりそれが
自分を生かす支えだったのだが
周囲との軋轢や摩擦を生んだのも
また現実だった

昔からそうだった
仕方のない話だ

だから話題にしない
共感を得たいと思わない
頭がおかしいとバカにされるのは
十分すぎる時間、曝露されてきたのだ


ただ、頭がおかしいのは
ある意味では間違いないか
どうかしている部分が
ないと言えば嘘になる

これを害となし
周囲から無理に矯正される
そんな地獄の季節もあったけれど
それはまた別の話 昔々の話


かみさんも家の中で女の子を見るそうだ
それもまぁ脳の誤作動のひとつなのだろう

けれども、家で見るっていうその子
絶対に守護霊さんではないんですよねぇ

だってあの人

セーラー服なんて着たことがないから…

一体誰なんでしょうね?

怖いですね

 

ずいぶん脱線したので軌道修正
話を銭湯に戻そう



やりとり

2階の宿泊客だろうか
何人かの若者が入湯してきた
少し早いけれど もうあがろう

このまま、ここの2階のゲストルームで
ゆっくり過ごせたら最高だろうな…
そんなこと思いつつ体を拭く

小樽には、いわゆるスーパー銭湯や
本格的な温泉街もあるようだが
こうした町の銭湯もいくつか残っている

自分調べで
営業しているのは 全部で5ヵ所

今回、旅の楽しみの1つとして
その5つ、全てを巡ってみたいと考えていた

3日間あるが
最終日は朝に出発予定。なので
6時に開くらしい銭湯を最後に残し
今日と明日は、2件ずつ攻めるつもりだ

なので、もうひとつの湯処へ行かねばならない
急く気持ちを抑え、体を拭く


21:50
大正湯を出たところで
スマホに通知が来ているのに気がつく
…DM? 小形さんからだった
歩きながら内容を流し読みする

…さて、ここからは
その時のやりとりを御覧ください
(小形氏には掲載の許可を頂いています)

めちゃくちゃ心配してるのに、こちらは
2つ目の「熊出た」辺りまでしか読んでない

時間をみれば分かるのだが、小形さんは
私の食事後のポストを読んだ後
すぐ地獄坂へ向かったようである

が、手早くスワイプした結果
3つ4つコメントを飛ばしてしまう

「おや!気がつきませんでした!」が
いま読み返しても辛い。おや!じゃないだろ…

信じられないことに
電話のくだりも
「入口あたりにいます」という言葉も
見落としている
これが致命的だった

入口の写真あったら
こちらも心配するのが普通だろうに…


そして「諦めました」という言葉だけで
「小形さんは1度来たが、帰った」
そんな風に誤認している

なぜ「待ってるかも」と
この時に思わなかったのか…

最終的に…

21:56
明日の話を呑気に投下後
私はなんとまたスマホを
トートバッグにしまいこんでしまう

もちろん直後の「入口で待ってるんで」
という最重要のワードに気付くことはなく…

一連の私の軽率な致命的行動により
次に連絡がつながるまで
小形さんは実に1時間半以上にわたり
地獄坂の入口あたりで
待ちぼうけすることとなる

今見返しても
自分の読解力のなさというか
言葉への注意力のなさが
最悪の結果を呼び寄せていることに 
ちょっと戦慄する内容
危険を自覚してないのもヒドイ

ひとつの目標が見えていると
他に対しての注意が散漫になる
今回は銭湯に心奪われていたようだが
非常に良くない性質だと思う
未だ改善できる方法を見いだせていません

守「…すごいのォ。ここ数十行は全部
  ただの言い訳じゃの」

ごもっとも

無自覚なシーンは、もうちょい続きます
恥を忍んで続けますね


神仏湯温泉


新しい外観 近年改装したらしい

22:10
軒先にはベンチがあり
湯上りのおばちゃんがぼーっとしている

脱衣所は信号機みたいな色のロッカー
やはり内装も綺麗だ

大正湯よりもゆっくり入浴しようと
サッと体を流して浴槽へ
お湯は、肌の刺激まろやかな感じ
タイルの白と蛍光灯が
少しばかり目に眩しくあるが
パカッと明るくて気持ちがいい

サウナ、水風呂もある

かけ流しの源泉だろう奥には
黄土色の浴槽があり、そちらへも浸かる
この槽の周りは泥焼のタイルになっている
泉質による色の変化が目立たない配慮だろう

大正湯より温泉の香が少し残る気がした
源泉の位置からは浴場が見渡せる

天井が高い 隣との壁を跨いで
かまぼこ状になってる

おじさんが二人と、親子連れが一組
子どもが気に入ったのか
水風呂に浸かったり出たりしている
若い長髪のお父さんは少し困った顔をしつつ
子どもが怪我しないよう手を添えている

ほっこりしちゃうなぁ…

中央には3槽に分かれた浴槽
それぞれ体を流してから入りなおしたり
40分ぐらいのんびりと過ごす

やはり銭湯は最高…と実感する

そして直後

自分が最低であるとも、痛感する


通知欄

22:45
風呂を上がり
寝るための服に着替える
ここまで汗だくだったが
最後の入浴まではと
綺麗なシャツには着替えていなかった

ようやくさっぱりできた

意気揚々と銭湯を出て
スマホを取り出す

XのTLを見るとエガちゃんが
「シャレにならなすぎて小形から電話あった」
とか呟いている

ん?なんかあった?

そして、通知欄のベルに数字が
DM、6件

おやおや?なんだ?

見ると
小形さんの言葉
「入口で待ってるんで」の文字



入口…?


  入口!?



この時初めて、状況を察する
めまいがしたのは
風呂に入りすぎたからではない


入口とは あそこである

ここ
(小形さん撮影)


心臓がキュッと締め上げられて
声にならない悲鳴が絞り出される

DMには展望台にいるであろう
私を心配する声が続いている
あまつさえ連絡先まで書いてある

あの暗闇の中で、小形さんは実に
2時間近く待ちぼうけをしているのだ

やらかした

もうそこに 私は いないんですよ

突然、スマホが振動する
心臓が飛び出るほど驚く

手からこぼれ落ちたスマホは
音を立てて転がっていく

拾い上げると
小形さんからの電話だった
出るも通話できない
一旦切電する

Xで通話できるらしく
再度試みて、ようやく繋がった


謝罪

22:48
小形さんは開口一番に
「生きててよかった」と
心の底から安堵していた

熊に襲われたと考えていたそうで
連絡がなければ通報するとこだったようだ

今どこにいるのかと尋ねられる
既に下山していて、食事をして
銭湯2か所へ入湯したことを正直に告げる

「えぇ…待って待って!怖い怖い怖い!!」

そうか、彼は知らないのだ…
ポストに時差があることを

私はまず謝罪して
改めて、いちから説明をすることに…

展望台では電波が入らなかったこと

ポストは下山して食事の後にしたこと

DMをちゃんと読んでなかったこと

食事をして酒を飲み

銭湯に入りまくっていたこと…

(書いててすごく恥ずかしい)

電話での私の拙い話を
小形さんがどれほどかみ砕いて
飲み込んでくれたか分からなかったが
「いやほんとに無事でよかった…」と
何度も言ってくれた

あの暗闇で長時間待たせてしまったこと
心配をかけたことを、心の底から
重ね重ね謝罪した

それから
飲みましょうと誘ってくれたのに
宿の門限が12時なため
今日は飲みに行けないことも

せっかく待っていてくれたのに…
こんな事態になってしまって…

小形さんは家が近いということで
歩いて帰り始めたと話す

エガちゃんには別件で電話して
結果的に待機事件が伝わったようだ


笑って話はしたものの
早鐘のごとく
心臓がガラゴロとなっている
動悸がとまらない


そうだ

一歩間違えば小形さんが
熊に食べられちゃっていたかもしれないのだ
そうなってしまったら
残された家族の、さくらさんや湖太郎君に
申し開きも、顔向けもできない


ああ、とんでもない大事件だよ!

なんてこった!

もう!

犯人は私だ!

小樽の港に沈めてくれ!


10分ほど電話で話す間、ずっと
申し訳なさをグルグル考えていた


お互いが無事だと分かったせいか
二人してゲラゲラ笑って話せたのは
小形さんの寛容さがあったから

本気で叱られてもおかしくない案件ではある


明日の夜の再会を約束して、電話を切る


宿への夜間の道を歩く
口からは、あまりに情けない鳴き声が
遠吠えのように掠れ出てくる

「オロロン」

小樽の坂は最後まできつかった


モモとハグ

8/24 早朝
「寝苦しかったでしょう」
オーナーさんが声かけてくれる
我が家の自室のクーラーは壊れているし
送風機を付けてくれていたので
「とても快適でしたよ」と返す

コインランドリーに持って行くつもりで
私は洗濯物をまとめていた
少量だが、乾かしておきたかったのだ
宿にも共用の洗濯乾燥機はあったが
就寝している宿泊者への配慮から
使用できるは夕方からのみだった

カチャカチャと床と爪が擦れる音
看板犬のコーギーがよちよちと歩いてくる
足元で立ち止まるので
頭と顎を撫でつつ
昨晩のことを思い出していた

8/23
23:20
小形さんとの電話の後、宿にはすぐに着いた
彼と合流できなかったことや
彼を熊が出る危険地帯で
夜中に長時間待ちぼうけさせた
申し訳なさや不甲斐なさが
一気に押し寄せていた

そんな私に柔らかな出会いが訪れる

玄関を開けるとイヌの
控え目な鳴き声が聞こえてくる
チェックイン時は出会えなかった
看板犬だろうか

ずっと室内にいたのだろうけれど
到着と出発の時には見つけられなかった
ソファーにいたのかな?
よちよちと歩いて出てくる
リビングと廊下の間にて
頭を撫でさせてもらう

キッチンには看板ネコもいた
リードに繋がれているが動じない
老齢でのんびり屋なのだろう
顎の毛先には白いものも混じっている

宿を守る2頭はともに
12、3歳といったところだろうか
健やかに長生きしてほしい

風呂には入ったので
手と顔を洗って、ベッドで横になる
棚に置いたままにしていた
チェックイン時に渡された施設案内を読む

「えっ?」

この時に初めて
ネコの名が「モモ」
イヌの名が「ハグ」だと知る

そうか…
きみは「はぐ」っていうのか…
私もだいぶ前から、その名前だよ…
正確には「はぐ」は、子どもの名前だけど…
いつも知るのが遅すぎるんだよなぁ…

「おたるないバックパッカーズのモモとハグ」
 https://otaru-backpackers.com/momohug/ 


23:30
問題の時差投稿のせいで
SNSのTL上が少しざわついている
知り合いに心配をかけてしまったのだ
謝罪と、現在の状況の説明をする

思考がとても億劫になる
まどろみの中でスマホを充電して
おでこに手を当ててベッドの天井を仰ぐ

静かな夜だった

朝になったら
明るくなったら
そうなったらきっと
自然と目も覚めるだろう
それまでちょっとだけ
休んでもいいかな…

罪の具体的な罪状を明文化すると
睡魔はすぐに訪れた




今回はここまで


いらっしゃいませ
「やらかしたろう」です
今回も、お付き合いいただき
誠にありがとうございます

前回からお送りした
「まちぼうけ事件」ですが
これね、やらかそうと思って
やってるわけじゃないあたり
つける薬がなくて余計にポイント高いですね

結果、本当に危ない目がでているので
本当にマネしちゃダメ、ゼッタイ
北海道のナイトウォークなんて
熊出ますからね

先日、会う人会う人に
笑いながら叱られました

笑ってたけど
みんな目の奥がバキバキだったので
本気で心配してくれたんだと思います
素直に反省してます ごめんね…


次回より、旅はいよいよ2日目
朝から動いて、動いて、動き回ります

人間って衝動があると
こんなに動けるんだなあってなりますよ

その意味で言ったら
次回もまぁまぁ怖いですね

今回でストックが尽きました

一行も書いてないですし
それもまぁまぁ怖いですね


土曜か日曜にまた上げますけども


じゃあ、またね


どこまで書けるかな…




いいなと思ったら応援しよう!