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あまーい、スナップエンドウのこと。

野菜を作っていると、その美味しさに驚くことがあります。

昨年の冬に種をまいて栽培したスナップエンドウもそのひとつ。

11月に種をまいて、収穫は翌年の4月から5月ごろ。

食べるまでには約半年ものながーい時間を要する。

元々、個人的なスナップエンドウへの印象は「脇役野菜」くらいにしか思っていなかった。

もはや何故栽培したのかも覚えていない。

そんなこんなであまり期待もせずに畑に向かうと、
大した管理もしていないのに冬を越したスナップエンドウの株が、暖かい春の日差しを受けながらネットに寄りかかり、これでもかと実をつけている。

「うわぁー、、、どうすんのこれ。」

仕方なく手に持てるだけの実を収穫して持ち帰る。

まずはテキトーに茹でて食べてみるかと思い、
たっぷりの水に塩を少し入れ、火にかける。

グラグラとお湯が沸いてきたら採れたての実をそっと入れる。

湯気と共にむわっと青臭い匂いが立ち上る。

鮮やかな色に変わり、中まで火が通ったらざっとザルにあげる。

粗熱がとれるまで放置してから、ひとつかじったらその甘さに驚いた。

一瞬、塩と砂糖を間違えたか?と思ったが砂糖の甘さではないことにすぐに気付く。

春野菜特有の青臭さもなく、噛むほどに滲み出る甘味と旨味。

塩を振ってみたり、マヨネーズを付けてみたりしている内にザルいっぱいあったものがあっという間になくなってしまった。


その春はさんざんスナップエンドウの短い旬を楽しんだ後、
食べたい気持ちを我慢して、ひときわ元気な株の美味しそうな実から種をとった。

今年の11月、種をまく理由は十分過ぎるほどある。

ちなみに下記にあるようにスナップエンドウとは豆の品種名で、スナックエンドウは商品名です。

日本では1970年後半くらいから、スナップエンドウの輸入販売が開始されます。一部の販売会社が、「スナックの様に手頃に味わえる」と聞いたことから、スナックエンドウという商品名を付けて販売。

某wiki


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