税理士が全力で建てた『こだわりの自宅兼事務所』の話。
私は37歳の頃、念願のマイホームを手に入れました。
コロナ禍直前の、まだ物価が安定していた2020年の夏頃です。
高校生の頃からずっと温めていた夢が現実になった瞬間でした。
私は自他共に認めるオタク気質で凝り性です。
だからこそ、マイホームには私のこだわりが『これでもか!』というほど詰まっています。
今回は、このこだわりが詰まった自慢のマイホームの話を少しだけさせてください。そして家づくりやリフォームに興味を持っている人に、少しでも良いインスピレーションを共有出来れば幸いです。
実家の部屋が教えてくれたこと
私が家を建てたいと思ったきっかけは、実家の部屋でした。
ダサい家具、変色した壁紙、そしてセンスのない部屋のドア。
中学生から高校生にかけて、アーティストのポスターを貼ったり、飾り付けをしたりしてなんとか工夫しましたが、小学生の頃から部屋に鎮座する学習机の存在感がどうにも大きく、どうやってもオシャレな空間にはなりませんでした。
さらに、2階のリビングから絶え間なく響く夫婦ゲンカの声。
どんなに自分の部屋をおしゃれに改造しても、壁を突き破って聞こえてくるあの怒鳴り声には子供ながらにうんざりしていました。これも幼少期から、早く自分だけの安らげるスペースが欲しい!と思った一因です。
そして極めつけは、家の断熱性能の低さ。
夏はうだるように暑く、冬は芯から冷える。兄妹でストーブの前を取り合った日々が、私に「夏涼しくて冬暖かい家を作りたい!」という決意を芽生えさせたのです。
理想を叶えるために2年の猛勉強
2018年から2019年の2年間、私は家づくりに関する知識を徹底的に吸収しました。本を読み漁り、セミナーに参加し、工務店を巡ってプロの話を聞きまくりました。
そしてついに、私の理想を叶えるのにピッタリの工務店と出会い、1年にわたる打ち合わせの末、夢のマイホームを完成させました。
我が家のテーマは、大きく3つ。
土地面積171㎡(約52坪)、延床面積121㎡(木造2階建て)。
住宅性能も、断熱性(UA値0.52)と気密性(C値0.33)にこだわり抜きました。
外観は飾りすぎず、メンテナンス性を重視しました。
夜になると、家全体が『温かみのある光』に包まれます。
【1階】 「家庭」と「仕事」の区分けの妙
1階には寝室、子供部屋、ウォークインクローゼット、そして私のオフィススペースがあります。
玄関ホールはタイル敷きにして一体感を演出しました。
正面の窓が視線の抜けを生み、空間を広く見せてくれます。
玄関入って右側がトイレとオフィススペース、左側が居住空間とすることで、仕事のお客さんが居住スペースに入らずにすむような設計しました。
オフィススペースは、私の趣味と仕事が詰まった特別な場所。
打ち合わせスペースでありながら、大好きな漫画コレクションが並ぶ、心躍る空間です。
玄関から入って左側は居住スペースになっています。
そちら側には寝室や大きめのウォークインクローゼット、そして将来は子供部屋としても使える「フリースペース」があります。
私の家では「THE 子供部屋」みたいなものは作りませんでした。
理由は、子供が子供部屋を実際に使うのは13~20歳くらいまでの計6、7年だけなので、大して使わない「子供部屋は作らない」という方針にしたわけです。
【2階】 カフェ感溢れる癒しのリビング
階段を上がった先には、明るいダイニングとキッチンがあります。
まるでカフェバーのような雰囲気を目指しました。
窓を多めに配置し、自然光がたっぷり入る設計にしました。
冬は日光で暖かく、夏は外付けシェードで日差しを調整します。
リビングは一転して閉じた落ち着いた空間にしました。
映画好きの私が憧れたホームシアターを実現するため、窓を少なくし、音響を最大限楽しめる設計に。
天井埋込スピーカーで5.1chサラウンドを楽しめるのが自慢です。
2階南西の角には屋根付きのウッドデッキを設置。
夏は子供のプールやBBQ、冬は植物で癒しの空間に。
富士山や丹沢の山々を眺めながら、ハンモックで昼寝をしたり、コーヒーを飲んだりする時間が至福のひとときです。
理想の空間 VS 現実!それでも幸せな家
私は家づくりに命を懸けた結果、理想の空間は実現しました。
しかし、現実はいつも理想通りではありません。
今では2人の子供がモンスターのように大暴れし、オシャレな空間もオモチャと叫び声で埋め尽くされています。
それでも、この家で過ごす時間のすべてが宝物です。
家づくりについて語り始めると、工務店はこうして選んだよとか、換気計画や採光計画、音響計画はこうしたよとか、断熱材は何を使ったよとか、窓はこのメーカーの使ったよとか、床材や壁はこの部材使いましたよとか、もういくらでも話したいオタク話があります。
もしもっと詳しく聞きたい方がいれば、ぜひコメント欄で教えてください。
これから家を建てたいと思っているすべての方、リフォームを検討されている方に、少しでも参考になれば幸いです。
というわけで、本日は手前味噌で恐縮ですが、我が家自慢をさせて頂きました。
もしこの記事を読んで「参考になった!」と思っていただけたら、ぜひスキを押して頂けると、頑張って建てたかいがあったなぁ~と嬉しく思います。宜しくお願い致します。