面白かった日本史テーマ問題②
大学入試でちょこちょこ出題されるテーマ史問題
今回取り上げるのは、2011年立命館大学全額日程の大問3です。近代の音楽史を述べた文章ですが、本文を読んで「へ~」とためになる雑学もあれば、ちょっと入試っぽくない不思議な問題まで、バラエティに富んでいます。
君が代に関する本文がありました。当初はフェントンというイギリス軍楽隊長が作曲をしたものの、歌詞と合わず没に。雅楽調で再度作曲されたものが採用されたということで、君が代ができるまでの歴史を受験で知れるなんて、贅沢だなぁとほくそ笑んだりしてました。君が代の歌詞自体は『古今和歌集』のものを採用したということもありますし、曲調が雅楽なので、君が代ができるのに外国人がかかわっていたというのは意外だったのではないでしょうか。
下に動画を載せておきます。まぁたしかに歌詞の少なさには合っていないような気はします(笑)
ただ、この問題はとにかく設問が意表を突かれるものばかりでした。そもそも君が代という言葉自体も穴埋めになっていますしね。
模範解答だけを見れば、「君が代」「演歌」「レコード」と並んでいます。いったいどんな問題を…?と混乱しちゃいます。
オッペケペー節の冒頭「……自由湯をば飲ましたい」の漢字の読み方を聞いてくるあたりもユーモアがありますね。自由党を皮肉った、当時の社会が見えていれば、自信をもって答えられるひねった問題ですね。
前作の朝ドラでブギウギが放送されましたが、立命館大学ではその翌年(2024年)に並木路子が出題されてましたね(笠置シヅ子じゃないあたりがいかにもひねった立命館らしい)。立命館はこういった歌謡曲が好きなのでしょうか?意外と要警戒かも🤭
最後にこの本文でも紹介された「アラビアの唄」を添付して終わります。昭和初期を代表する歌手・二村定一の大ヒット曲です。これ、ブギウギの作中でも主人公が歌っていたらしいですね。さすがです🙌