【大学入試対策】日本史千本ノック Part.8
ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。
問題
第1問
壬申の乱後に即位した天皇について述べた文X,Yの正誤の組合せとして適切なものを1つ選べ。(駿台模試)
X 真人を最上位とする八色の姓を制定した。
Y この天皇が即位した都の造営に従事した人々には、和同開珎が支給された。
1 X:正 Y:正 2 X:正 Y:誤
3 X:誤 Y:正 4 X:誤 Y:誤
第2問
古代の官職に関して述べた文として正しいものを,1~4から1つ選べ。(常葉大)
1 太政官は,神々の祭祀をつかさどるとともに行政全般を管轄した。
2 政務を担当するため,宮内省や文部省などの五つの省が置かれた。
3 行政の運営は,左大臣や右大臣などの公卿による合議で行われた。
4 国司交替時の事務引継ぎを監督させるため,検非違使が置かれた。
第3問
白鳳文化に関して述べた文として正しいものを、1~4から2つ選べ。(河合全統・改)
1 興福寺などの官立大寺院が建立された。
2 法隆寺金堂壁画はその代表的な絵画作品である。
3 高句麗から渡来した曇微が、紙・墨などの製法を伝えた。
4 大津皇子らが優れた漢詩文を作った。
解答
第1問
正解:2
解説
まず、壬申の乱で即位をした天皇がだれかということについてですが、これはもちろん天武天皇です。大海人皇子と大友皇子による戦いで勝利を収めた大海人皇子が、飛鳥浄御原宮で即位をしました。
天武天皇の政策は以下の通りです。
・八色の姓
豪族を天皇を中心とする新しい身分秩序に編成。上から真人・朝臣・宿禰
と続く。
・飛鳥浄御原令の制定
・藤原京の造営(完成前に死去)
・富本銭の鋳造(問題Yは和同開珎でなく富本銭が正しい)
第2問
正解:3
解説
一発で正解の3を導くよりは、1・2・4が明らかに違うと消去法で選ぶのがベターかもしれません。それぞれ誤りの個所を示します。
1
古代は、神々の祭祀をつかさどる神祇官と、政務をとる太政官の二官によって構成されました。神祇官として独立するほど、神々に民の願いを届けることは大切な役割だったんですね。
2
太政官の下には八省がおかれました。
・中務省:詔勅の起草 ・式部省:人事・教育
・治部省:仏事・外交 ・民部省:戸籍・租税
・兵部省:軍事 ・刑部省:刑罰・裁判
・大蔵省:財政 ・宮内省:宮中の庶務
文部省は明治時代におかれた省庁です。
4
国司交替時の事務引継ぎを監督を行ったのは勘解由使です。桓武天皇によっておかれた令外官です。検非違使は宮中の警備を行う目的で、嵯峨天皇によっておかれました。
第3問
正解:2・4
解説
白鳳文化ときいて、まずピンときてほしいキーワードは4つ
・薬師寺
・興福寺仏頭
・法隆寺金堂壁画
・高松塚古墳壁画
そして、余力があればキトラ古墳、大津皇子の漢詩文、額田王・柿本人麻呂の和歌をおさえておけば、完璧です。
1:天平文化の説明
3:飛鳥文化の説明