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初めて自分で選んだ本

「好きな本買ってあげる」と従姉妹の叔母さんから言われ小学生2.3年の時選んだのです。

初めて本屋さんで自分の本を選びました。
それがこちら↓

『お母さんのじん臓をあげる』

ノンフィクションもフィクションもわからない私。(この本はノンフィクションです)「腎臓ってあげれるんだ」と思い興味を持ったことを覚えています。

読んだ後の感想と言うより疑問。
「うちのお母さんは私に腎臓をくれるだろうか?」

何事も直球だった私。

私「お母さん、私に腎臓くれる?」
母「はぁ?」
私「腎臓の病気になると腎臓もらわないと死んじゃうんだって」
母「あんた今元気じゃない。その時にならないとわからないよ」

私が求めてた言葉と違います。
私は無条件に「あげる」と言った言葉が欲しかった。私が1番だと聞きたかった。

弟が2〜3歳の頃の話だったので「弟がいるから仕方ないのか」と納得したふりをした。

その後、目に見えて差別されるまで。

私は度々、この本を思い出します。
生きる意味を思い出すために。
当時、無邪気にふれた命の輝きに縋るために。
腎臓をあげた母親と、受け取った子の純粋な愛情のやりとりを羨ましく思い出すのです。

私に疑問を抱かせ、生きる大切さを教えてくれた本との出会いでした。
そして、ちょっと悲しい思い出とリンクしています。それが残念かな?

読んだ部分以降の情報が追加されてKindle Unlimitedに入っている様なので、今度読み返してみようと思います。

初めて自分で選んだ本、まだまだ楽しませてくれそうです。

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