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約60年間、現役を続ける機械。

初代、萩原 三代治が使用していた「炭火焙煎機」。令和に入った現在でも、今なお、形を変えて活躍している、味のある機械だ。
実は、焙煎機の役目を数十年前に終え、現在は撹拌機として使用されている。ブレンドを作る際に、アフターミックスを選択する私たちは、お客様のご要望応じて、様々な配合を創る。それらを細かく対応し、「仕上げる機械」として、現在も第一線で活躍している。

構造
①:炭火をくべていた部分の取り外し。
②:シリンダー(窯)とモーターだけを残す。
③:後から脚を取り付ける。
④:モーターによりシリンダーを回し、内部の豆を撹拌する。

名残
かつては炭火焙煎機だった名残。それはシリンダー(筒の部分)の無数の穴。実は、この穴がないと「炭火焙煎機」としての意味が全くなくなる。炭火を使うことの最大のメリットは「遠赤外線効果」を得られる点で、直火を珈琲豆に当てることが必要となる。身近な話でいうところのBBQ。鉄板を置くと遠赤外線が遮られ、炭を使うメリットが得られないので、「網」を使おう。そんな話に近い。

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機能
シリンダー内部に、フィン(羽)がある。これは、もともと焙煎機なので、「火が豆にまんべんなく当たる」ようにできており、混ぜる、撹拌するという私たちの目的にピッタリだ。また、シリンダーの無数の穴から、割れた豆の破片が落ちたり、薄皮(もともと豆についているもの)が落ちてきたりと、予期していなかったであろう「選別」まで行える。100gから10kg程度の混合が可能。

4世代の経営者をあらゆる形で支えているこの機械。
かつては主役、現在は脇役。まだまだ、活躍の場がありそうだ。

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