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Raspberry Pi4を使ってみよう。(Bullseye:32bit OS)

この記事は「ラズパイ実験室」ブログで紹介した内容を要約したものです。
実際のセットアップや起動の方法等については「まとめ・ブログ紹介」にリンクを貼りつけてありますので、ご利用ください。


「ラズパイ実験室」ではマイコンボードで人気のあるRaspberry Pi4とLazarusやMicroPythonを使って、プログラミングと電子工作を行っています。

Raspberry Pi4 はイギリスのラズベリーパイ財団により開発さているシングルボードコンピュータです。
プログラム学習のほか、IoTでのエッジコンピューティングのデバイスとしても活用されています。

LazarusはFreePascal(Object Pascal)でプログラミングを行うためのフリーの統合開発環境(IDE)です。

Object Pascal はプログラミング教育を強く意識した言語 であるPascalに、オブジェクト指向の考えを取り入れた言語であることから、シンプルでわかりやすい言語仕様になっています。

また、エンバカデロ・テクノロジーズが提供しているDelphiと互換性があり、Androidなどの様々なプラットフォームのアプリケーションを開発することもできます。

MicroPythonはPythonから派生したマイコン向けプログラミング言語で、Raspberry Pi Picoを簡単に制御できます。

「Raspberry Pi4を使ってみよう。」はRaspberry Pi4の組立て、OSのインストール、起動、デスクトップの基本操作、Windowsパソコンからの遠隔操作、環境設定をなどについて紹介します。




ハードウェアの組立て


Raspberry Pi4は発熱部品があるため、放熱効果が比較的高いケースに入れます。


基本ソフトウェアのインストール


Raspberry Pi OS(Legacy, 32-bit)を32GB microSDHC カードに、インストールします。


起動


Raspberry Pi OSをインストールしたmicroSDカードを「Raspberry Pi4」にセットし、電源、キーボード、モニター、マウスなどを接続して起動させます。


※ケーブル接続が見やすいように別のケースの写真を使っています。


モニタにOSの起動処理のメッセージが表示された後、しばらくしてデスクトップ画面の上に「Welcome to Raspberry Pi Desktop!」のダイアログが表示されれば初回の起動は完了です。


初期設定


言語、ユーザ、Wi-Fiなどの初期設定を行い、再起動後にデスクトップ画面が表示されれば、初期設定は終了です。
WiFi接続が完了していればアイコンが右上に表示されます。


デスクトップの基本操作


Raspberry Pi 4にインストールされているよく使うアプリケーションを操作します。


Chromiumu ウェブ・ブラウザ


Chromiumu ウェブ・ブラウザは、Webサーバ に接続するためのソフトウェアで、 ウェブページ を表示したり、 ハイパーリンク をたどったりします。

「Chromiumu ウェブ・ブラウザ」のアドレスバーにhttps://www.fujisan-kyokai.jp/viewspot50を入力すると、富士山絶景スポット50選が表示されます。


VCLメディアプレイヤー


VCLメディアプレイヤーはMPEG-2, MPEG-4, H.264, MKV, WebM, WMV, MP3…等、多くのメディアファイルに対応しています。

DVD、オーディオCD、VCDや様々なストリーミングプロトコルを再生可能なメディアプレイヤーです。


イメージビューワ


イメージビューワはTIFF、PNG、JPEGなどの画像形式をサポートしています。

画像を回転させたり、拡大・縮小したり、画像がたくさんある場合は、スライドショーを開始し、画像を自動的に一つずつ変更することができます。


LXTerminal


LXTerminalはキーボードを使って文字列により、Raspberry Pi 4とやり取りをするアプリケーションです。

文字列を入力すると、Raspberry Pi 4は対応する処理を行い、結果をモニターに文字列として表示します。

「ls」はファイルやフォルダの情報を表示するコマンドで、この例ではホームフォルダにあるファイルやフォルダの情報を表示します。


Text Editor


「Text Editor」は、テキストファイルの作成・編集・保存を行うソフトウェアです。


ファイルマネージャ


ファイルマネージャはファイルの一覧、移動、複製、削除、改名などを行うソフトウェアです。



VNCで遠隔操作


VNC(Virtual Network Computing)はネットワーク上にある他のコンピュータを遠隔操作するためのリモート接続の仕様です。

Raspberry Pi4のVNCサーバを起動させるとデスクトップ画面がWindowsのデスクトップ上にそのまま表示され、Windowsに接続されているキーボードやマウスでRaspberry Pi4が操作できるようになります。


SSH で遠隔操作


SSH(Secure SHell)はVNC と同じようにネットワーク上にある他のコンピュータを暗号技術を利用し、遠隔操作するためのリモート接続の仕様です。

VNC がWindowsからRaspberry Pi4のデスクトップ画面をそのまま表示させ、GUI(Graphical User Interface)での操作を提供するのに対して、SSHはターミナルを表示させCUI(Character User Interface)での操作を提供します。


SFTP でファイル転送


SFTP(SSH File Transfer Protocol)はSSH(Secure SHell)を介してファイル転送を行うプロトコルです。

Raspberry Pi4とWindows間でのファイル転送が行えるようにします。


デスクトップ設定


自分好みのデスクトップの外観や日本語入力、ターミナルとテキストエディタのスタイルを設定します。


セキュリティ対策


rootユーザへの直接ログイン拒否の設定と、プロンプトの設定をSSHで接続して行います。


ソフトウェアのアップデートとアップグレード


Raspberry Pi4にインストールされているソフトウェアのアップデートと、アップグレードを行います。

アップデートを行います。


アップグレードを行います。


まとめ・ブログ紹介


Raspberry Pi 4に基本ソフトウェア(OS)をインストールすることで、ウェブ・ブラウザやメディアプレイヤー、イメージビューワなどのアプリケーションが使えることを確認しました。

Windowsからの遠隔操作として、VNC、SSH、SFTP の設定方法を確認しました。

実際のセットアップや起動の方法等は、「ラズパイ実験室ブログ」に投稿しましたので、そちらを参考にしてください。



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