Bald, to the next star
うららかな昼下がり。
青い星・地球の妙なウィルスによる混乱も、光へ変わるためのものであったと人々が気づき始めたころ。おれはひとときの間、惑星ケナーシへ帰還していた。
ハゲ評議会のメンバーと久しぶりに顔を合わせ、Bar HAGEです。で酒を
酌み交わす。カクテルのシックスセンス・オン・ザ・ハーツが苦手なおれは、地球にあるイタリア国・チンクエテッレから持ち帰った白ワイン、
シャケトラを口に運んでいた。
芳醇な甘みのそれを楽しんでいると、急にマスター・ピカが神妙な面持ちで、おれに話し始めた。
「マスター・ハゲ様、重要なお話しがあるのですが」
「なんだ?」
「実は、毛髪フサフサ、伸び放題・生え放題の知的生命体が繁殖している星が発見されたのです」
「なにっ!?メンタルレベルとボディレベルは??」
「メンタル3、ボディは10です。あくまでアベレージですが」
「低いな。地球の人間とそう変わらないレベルか・・・」
「で、その星に女性はいるのか?」
「残念ながら・・・。やはり偶発的に生まれた地球の知的生命体とは違い、
無性生殖の類かと思われます。そして地球よりも闇が多いようですね」
「クッ!闇だらけのうえ、毛髪多いメンタル低いとなると、ハゲ増殖、光の浸食が必要だな・・・・・」
とか言いながら、おれは心の中で、女性がいない星ということに絶望していたのと同時に、おっぱいやまんまんが満ち溢れた素晴らしき星、地球から離れなければいけない事を決意していた。
わずかばかりの期間だったが、すでにおれはこの青い星、地球を愛しはじめていた。そして心残りといえば、親密になりかけたこの星の人々たち。
女性との交わりさえもまだ、夢精のまま...........っじゃない未成のまま。
りりかる姫のレーズン、sumiko姫とのコーポでの情事、えるじん姫との浴衣プレイ、のん姫のHカップ、よっちゃん姫とのお好み焼きプレイ、ノア氏との梨食べながらのバック突き、lily氏とパンツ履いたまま玄関先でのプレイ、
けめこ先生のおっぱい鑑定。クリオネ嬢とのトリニティワールド、hikari女神とのU・S・A遠隔プレイ――――――。
その他まだやるべきことがこの星であるのだが。
「ピカよ、地球のnoteというものはその星からでもアクセス可能か?」
「・・・はい、ここ惑星ケナーシを中継してつながります」
「よし。それでは、ゼロにしてからいこう!」
現在、ハゲ短歌とハゲ俳句合わせて計98記事となっている。これを100に到達したのを合図に、その星に向かうことを決めた。次なる星に行けば、記事を投稿する余裕がないだろう。できてもコメント程度だ。頭も数字も丸めるのが好きなおれは、キリ良く「50+50=100」にする。
―――ゼロ―――。これは無ではない。ゼロがあってはじめて、正(+)と負(-)がある。即ち、ゼロには正(光)も負(闇)もあらゆる全てが含まれている。宇宙が生まれる前の何もない状態、真空はゼロでなく、全てのものが含まれた状態がゼロなのだ。そしてエネルギーを多く含むものは、丸く作られている。この国の言葉、頭を丸めるとはよく言ったものだ。
ゼロ。丸い0。永遠のゼロ。
いつも大切なものは目に見えない。そして、ゼロがゼロであると気づくために光と闇が生まれた。だが光は多いほうがいい。また元のゼロに戻るその日まで、ハゲ評議会は光を増やし続けるだろう。気づき、照らし続ける光を。
「あ、マスター・ハゲ様!お気をつけください。そのボディの耐用年数は地球時間でいうと、あと3,40年ほどかと思われます」
「十分だ。それにボディが尽きても、光は途絶えないだろう?」
「承知しました。そうだ!ハゲ様、これを慰めものにお持ちください!!」
マスター・ピカがおれにくれた一枚の写真。
スカートめくりの写真。たしかに嫌いじゃないが・・・・・。
「ピカよ。もっと良いのなかったのか?これ」
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出発はこの日本でいう、2020年5月31日深夜だ。
それまでにハゲ歌とハゲ句を#50にする。
次なる星にて、光の浸食が落ち着けば、また戻ろう。
コメントはときに入れるがな。