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あなたはあたまになく
「おとしなされ。聖心についたその観念を」
『せかいをみて?』
「そのためのせかいである。そのための人生という旅である。あなたとは。なにものであるかをしるための。それ以外にない」
『わたしをしるため・・』
『人生の意味・・』
「現象を。存在が存在しているようにみえる現実を。現世という鏡のせかいをみて。あなたの穢れをおとしきれば。せかいには意味がないもまた真理だろう。せかいはジョークであるもまた真理である」
『・・空のせかいにもどり。神の子は・・実は熟していくのですか?』
「熟したあなたは落ちる。ひかりそのものに戻る」
『でも。どうみても観念をおとしきれていない霊止もいるようにみえます』
「そうだね。YouTuberになってお金儲けをするという目的の霊止もいなければ、あなたがあなたをしるというその大舞台は成り立たないからね」
『・・!そうか。観念を超えるために、悟りという言葉も知らない霊止も存在している。かれかのじょらなく、わたしはすべてという真理にもどれず』
「そう。あらゆる段階の霊止がいるおかげで。あなたは自我から真我へ戻ることが可能となる。そのためにはかがみの存在だけでなく。あなたをみまもるひかりの存在もなければ不可能だろう」
『な、なるほど・・』
「存在すべてと手をつなぎなさい。真理はもう平和にあるのだから。もうあいでしかないのだから。幻想せかいのものと同一化せずに。あなたのそのひかりでせかいを照らしなさい」
『な、なんだか。わたしがかみさまみたいです・・』
「ソレは。わたしとはいわない。神の子は個人ではないからね」
『・・在るもの。在るという言葉も消え。完全。ただソレだけ』
「きくといい。あなたのまんなかに。思考ではないコエを」
『え?』
「”わたしとはなにか?”と問うてごらん」
『・・・』
「静寂だけがある。その無は。その空は。けして消えることがない」
『この静寂が、在る!』
「在り続けることができれば。あなたがあなたに戻ることに真剣ならば。その空のコエと。そのほんとうのあなたのコエは次第にはっきりときこえはじめる。最初はか細いかもしれない。それでも幻想のその思考から離れ、距離をあけていくことで。あなたは自我でなく真我のコエをきく。これは今のあなたには不思議におもえるかもしれないが、じつははじめから。すでに聴こえているといっていい。それがやってくる思考であれ、まんなかであれね」
『感じます。なんだか、サーっと湧いてくるような。それでいて上から降りてくるような・・』
「その感覚を覚えておきなさい。忘れてもいい。また思い出して在るを選べばいいのだから。なんら。心配はいらない。いずれ。在りながら、思考や想念に巻き込まれず生活もできるように慣れてくる」
『空のままに、色の世界を?変化を楽しめる?』
「あなたがすべてのすべてなら。空の完全から色を照らすことなど。造作もないだろう。じじつ。あなたの存在それすなわち。せかいなのだから」
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