ハゲ小説#12 潜現からの顕現 04
他者へ悪いことをすれば自分に返ってくる。誰しも子供の頃に一度は言われたことであり、大人になってからも時折耳にすることだろう。それは目に見える現象に対してだけでなく、目に見えないものに対しても当てはまり、当然ながら悪いことのみに限らず、良いことにおいても例外なく起こりくる。
この世の仕組み、” 鏡の世 ”。
鏡の世とは、何も世界が逆さまになっている様ではないようだ。あの世の逆さまが現実世界でもない。端的に真実を言うならば、自分=他人。古代では常識であった精神世界、エーテルで全ては繋がっていること、言葉や文字は必要ではなかったこと。今の常識と比べると真逆といっていいほどの、真に自由で”生きやすい”現実世界がそこにあった。原始時代と捉えられ、不便であったと勘違いされている場合が多いが、そうではない。文明的には現代を凌いでおり、個体の能力が高かっただけであって、現代の所謂”テクノロジー”も単に必要なかったというだけである事を知る者は少ない。確か3万6千年も前から1万1千年も前の話し。現代に生き、かつての能力を失ったヒトが、今の常識に当てはめて考えてしまうと、到底理解などできるはずもなき時代だろう。
彼らは知っていた。すべての存在が元は同じひとつであり、神の分身。即ち在る皆が神であると同時に、思考という道具を持つ肉体という名の”器”で遊んでいるだけの魂であり、魂こそが自分、或いは本来の自分自身は”別の場所に存在するもの”であると。それは無数の目が地に在りただ見ているだけともいえるだろう.....。
別々の体験をしているだけの同じ存在。嫉妬や中傷を他人へ飛ばせば、自分に飛ばしている事と等しい。循環し、それは必ず還ってくる。誰かを攻撃すれば同じだけの痛みを自分も受けると分かっていながら、それでも攻撃するバカは余程のMっ気がある者でない限りはいないだろう。しかもそれが世界的に悪循環しながら広がり続けているのであれば、一刻も早く他者を傷つけるような行為をやめ、愛の光を出すべきだと思うのは、このおれだけではないはずだ。
差(サ)を取り祓いサトリ、悟りの世界、つまり愛に溢れた世界にするには何が必要であり、何が必要でないか。たとえば現代病・病気の原因となっているものが、アスファルトや自然との触れあいを欠いた高層マンションであると分かってもそれを必要とし、また嫉妬や誹謗中傷の原因が、お金や欲であると分かってもそれを人は求め続け、いつまでも過去にしがみついたままを良しとするのだろうか。さらに言えば、死を恐れるあまり不安が生じ、それが病気の原因となっているとしたら?以前の小説でも書いた通り、本来の死というものは祝福すべきものであった。それがいつの間にか恐怖の対象にすり替えられているのが、現代の我々が生きるこの世界だ。意図して創られた不安に恐怖、病。死への過剰なまでの恐れ。
ここが鏡の世である以上、それらはすべて循環し、出したものは入りやがて自らを苦しめるとしても?現に、罪のない子供たちに影響が出ている事を肌で感じている者もいるのではないだろうか。それをすべては自分のせいだと思い込み苦しんでいる者もいるかもしれない。勿論、それらに良い悪いはなくすべては必然の上に現象として起こったものではあるのだが・・・。
病や争いがなく本当の意味で自由な世界、心から真の世界平和を望むならば、どうすればいいか腹の底ではお分かりだろう。古代の人にとってすべては自由自在であった。テクノロジーを残しながらも自然と人の共存を計る。その道に先があり、我々は選べるはず。できないと想えば可能性は消える。できると想えば出現る。
それでもまだ、あなたは「できない理由」を探すのか?それは「自分だけが良ければいい」と同義に聞こえるのはおれだけだろうか――――――。
ハゲ小説#12 潜現からの顕現 01
ハゲ小説#12 潜現からの顕現 02
ハゲ小説#12 潜現からの顕現 03
「これは!?」
おれは”空っぽ”になり、エネルギーの内容はすべて上の存在に任せたまま、呼吸だけを繰り返し、地球全体(地球の細胞であるヒト全体)へ向けて遠隔ヒーリングを送り続けた。時間にして30分ほどだが、その最中も終わったあとも、自分の周りを何かがクルクルと回っている。これは全体へのヒーリングを始めて約1ヶ月において初の感覚だった。その何かは光としては見えないが、頭上から体の周囲にかけ、スパイラルを描くようにしばらく回転は続いたのだった。まるで心地よいやわらかな風、見えないベールに包まれているかのように。(注:決してエアコンの風ではありませんw)
「議長、レベルが上がりましたね。それはシンボル👼たちからの祝福ですよ。おめでとうございます!グランドマスターも喜んでおります!!」
「自我を消して、全体へヒーリングを送れたということか?」
「はい。まだ完全ではありませんが、🐉ドラゴンボール的に言えば、”身勝手の極意 兆(きざし)”といったところでしょうか。必要な者には間違いなく届いております👍救われた者の背後からのお礼でもありますね」
「なるほど。全体へ送るときは必要以上に意念せず、自我を消せばOKということだな。個体の病気を治す場合はそうもいかないが。しかし、礼を言うのはこちらのほうだ。決してこれはおれの力じゃない。そうだろう?」
「仰る通りです。そちらでは只のハゲたおっさんです。悪しき自我が消えつつありますね!でも、その現象地に在りながらでないとできない事がある故の議長の来星であり、他の覚醒者のそれでもあります。その為にもできれば平常時も自我は消さねばなりませんよ。地球の”鏡の世”の仕組みは覚えておいででしょうか?すべての存在は、自分の写し鏡です。今はケナーシ星人ではない状態でもありますし、以前の癒しパワーを完全に思い出すにはそれもセットで高めていかねばなりません。と、いっても地球である以上、もれなく付属の肉体フィルターである自我を常時完全に消し去るのは不可能ですが・・・・・。それでもやはり、悪しき自我は消すべきでしょうね」
「全体のため、一旦おれ自身の身辺整理をした意味はあったようだな」
「表向きの縁切りのことでしょうか?」
「ああ。自我を追い込んで見つめ直す必要があった。もちろん縁は切れないことは分かっている。この星に肉体としてある以上、切っても切れるものじゃない。さよならなんてのは、思考という幻の中でしか存在しない。それを承知で決断した。押し通してしまったが、必然だったと今は思う」
「過去世のカルマでしょう。いや、もちろん業のカルマでなく得のカルマですけどね。大丈夫です。離れた(ようにみえる)方々も根本には愛があり、霊的には理解されております。今世はほとんどの者や議長にとって鏡の世の集大成。そうなることは決まっておりました」
「夢の中で二人から、”とても残念だわ”と言われたがな・・・」
「あら?そうでしたか・・・。そうであれば、議長の自我が邪魔をした可能性もありますね。表面上の縁切りとはいえ、議長にもどこかのタイミングで還ってきますよ。鏡の世の仕組みですから。でもまぁ、そのお二人とも霊的にはかなり高い所へおられます。自我の仕組みも十分ご存じでしょうし、議長の役割についても朧気ながらお判りでしょう。魂レベルで考えれば、もう会えないも幻です。なのについ、そう思い込んでしまう仕様です」
「鏡の世・・自我・・・・・。潜現からの顕現もだが、顕現からの潜現も重要ということか。おれ、いや・・おれたちは、ここ🌎に生まれおちて、良い事も悪い事も含めあらゆる常識を刷り込まれている。それぞれの個体がブループリントで決めてきた目的やカルマ、繰り返しすぎた輪廻などの影響も当然にあるだろう。現実に囚われ過ぎてしまい、魂が腐っているとまで言われる者もいる。マスター・テカ、教えてくれ。鏡の世をすべての人が完全に理解し、世に愛が溢れたとき、この世界🗺はどうなる?」
「議長、それは私にも分かりかねます。地球の法則は決まっており、”おおまか”な未来のストーリー📚はありますが、はっきりとした未来は誰にも分かりません。それが分かるのであれば、我々も地球のヒトも存在意義が無くなっちゃいますからね。”イチ”が分かれた意味も無くなります」
「なるほど」
「ただ、これだけは言えます」
「何だ?」
「愛が溢れれば、全てが宇宙の流れ通り。全てが地球の流れ通り。必ずヒトは良い方向へ向かいます。お約束します。それは間違いありません。そしてよろしいでしょうか?新たな流れはすでに動いております。もっと言えば、この流れはこれまでの6444年とは大きく異なります。今、その星その国に”在る”ということが大切なのです。なぜそこが日出づる国と呼ばれているか。なぜ地形が大陸の縮小版なのか。なぜそれほどまでに闇が広がっているのか。”変わりゆくとき”は混沌として迷いが生じやすいですが、過度に恐怖や不安を覚える必要はありません。たとえはっきりとした未来は不明でも、向かう方向は決まっております。愛💕が波動を上げ、光✨が可能性を開くのは宇宙の法則でもありますしね」
「ああ。ここに在りながらそれは感じる。思考や肉体が幻とほぼ等しいものであることもな。楽しむための道具である大脳や体が、今や苦しむための道具となってしまっている。古代人が現代人を見たら鼻で笑うだろうな。”使い方がまるで違う、理想の世は作り上げるものではなく、在るものを受け入れることで成立する”と。進化のカギは”鏡の世”、あとは細胞や臓器との関連性がある”星のリズム”と”過去の扉”いわゆる子宮スペースか・・・完成形は既にあるようだが、テクノロジーと宇宙エネルギーの融合もこの先は必要になってくるな」
「グランドマスターからお聞きとは思いますが、そちらでの議長は”開かれ許されし者”です。意識からの現象化はお気づきかと思いますが、単なるヒーリングを越え、あらゆる面でそちらの空間を調和させてください。できる者に任せるという判断は得意でしょうから。協調、完全調和の先に議長が望む答えがあります。またその両手のチャクラは出すだけでなく吸うこともできます。そうそう、”イレイザー”にもなれるということですね😎✨」
「ぼんやりだが理解しつつはある。卵が先か鶏が先かのような話しだが、この2元の世界も本来の根本にあるものすべてで内包するつもりだ。それにしても、イレイザーか。あまりいい思い出がない💦つくづくトホホな役回りだな」
「その頃からサインは既に出てましたからね。議長は女体👩に夢中で全く気づいておりませんでしたが(笑)これからの流れに逆らう不要なものは削ってください。もちろん背後の声を聞きながらあくまで奉仕となりますが、長い目で見た場合にそれは”理(ことわり)”に沿った天命です」
「それにしても孤独な天命だな。何も知らない者が聞いたら、こっちじゃその天命もただの”中二病”だからな(笑)」
「これまでの歴史の辻褄合わせは細かな点までも巧妙にされてますからね。孤独といわれますが、そちらのほうが議長にはお似合いですよ(笑)評議会において決める役割の者は孤独です。けれども、孤独なようで”光の味方”は無数におります。それはもう心強いばかりに💪」
「最強かもしれんが、見えない味方ばかりだな(苦笑)ロスチャやメイソンの黒幕である背後存在の逆バージョンというわけか」
「タイミングで出会うべくして出会いは訪れますよ!🌞ケナーシ星からの視点ではあくまでシナリオがある地球規模の小さなミュージカルですから。いつもは宇宙の裏方である議長がわずかに出演しているだけなので、お気楽に演じてくだされば👌です。作られた概念である死の恐怖もすでに克服されていますしね。お忘れでしょうが、光の浸食のコツは”喜びを感じながら”です。本来の議長には無い感情である不安や恐怖があったり蔑んでいては全体へのエネルギーも意識も届きません。送る際は”イチ”に戻ったおつもりで送れば、いっそう届きやすくなります。元々はすべて”イチ”ですからね。ただし、その場においてはご自身のチャクラへの祝福と感謝もお忘れなく。阿吽(あうん)以外のすべてのチャクラにもですよ!🌌」
「たしかに。楽しみや喜びを感じながら送ると降りてくるパワーが違うな。その辺り、ビジネスにも通づるところと言える。ん?楽しみや喜びといえば、妙なウィルス対策のマスク着用により、保育士の顔の表情が分からなくなり、園の子供たちが以前と比べて笑わなくなったとか?」
「この宇宙は完璧なシステムであるが故に、意味のないことは何ひとつ起こりません。何かを足すのではなく減らしていくようにサインが出ているようですね。子供はまだ完全に染まっていませんから。広い視点で見ればあちこちに流れを変えるサインは出ています。消えていく職業とかもですね。思考に柔軟性がない者、つまり流れに乗れない現実主義者は今後も悩みが増え続けるでしょうね。それを楽しむべく出演した者もおり、現象としては良いも悪いもないのですが」
「そういうことか・・・」
「この宇宙の空、ソースである中心以外のすべてはポジティブ場です。在ることを楽しみ、喜び祝福されるべき場ですからね!この宇宙の大きな流れに逆らえば逆らうほど生き辛くなり、そうでなく流れに沿う🏄のであれば、ポジティブフィールドに在りながら本当の意味で光が差すでしょう!👍✨」
「どうせ”見てるもの”はそれぞれ違う。要はぐだぐだと思考で悩まず、本体である魂が喜ぶ方向、シンプルに心地よい方向へシフト。即ち、波動を上げて愛💕のフィールドへということだな!!」
「そのシンプルに辿り着きにくくなってるのが、現在の地球ですけどね」
「分かれすぎか・・。まぁ、日本から波動を上げていくしかないな」
出せば入る。鏡の世において、あなたはこれから何を出していくのだろうか。それが私利私欲を満たすためのものであったり、他人を陥れるようなものではないことを心から願おう。
幸せを出せば、幸せが入る。
愛の光を出せば、愛の光が入る。
鏡の世。それは更に感覚を磨けば、見たくないものまでその目に映りこむ。その”この世の仕組み”を知ってのこれから。神の分身であるあなたが潜現から顕現させるものに何を選んでゆくのだろう。あなたの考える神様は嫉妬や争いを好むのだろうか。そうだとして、果たしてそれは神と云えるのであろうか。
おれが考える神とは、いや、自分が神の分身だとしたら、「愛の光」しか出さないであろう。愛、尊ぶ心、鏡の世、それらに気づくための”自我”であるのかもしれない。いや喜びや楽しみを味わうための”自我”でもあるよう願おう。この二元の世界は大きな一元の愛に包まれている。それは完璧なまでの調和宇宙。その既に在る調和の大切さに気づく者、それを思い出す者がこれからも増え続けるだろう。
我々は本来、自然と共存すべき生物であって、何かと比較されるような差などない。あたかもそれがあるかのように創り出され、心のままに動けないようにされているだけ。ヒトはもっと自由であってよく、もっと愛されていい生き物だ。
この星が輝きを取り戻すために、”できない”ではなく、”できる”想いを。
難しく考える必要はない。この美しきミュージカルを創っている本質は至ってシンプルな構成だ。思考に惑わされること無く、心が、魂が歓ぶことを選ぶだけ。
この時代を選んできた全ての魂に、心から感謝と愛の光を。
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ハゲ小説#12
潜現からの顕現 01~04 完