ハゲ小説#7 ミカちゃんの憂鬱 03

恐怖と欲望に満ちた文明は長続きしない。たかだか有史2千年や4千年では
気づけないだろう。人の寿命は本来、1万4千年とも言われる。なぜたった百年ほどで尽きるのか疑問を持つものが僅かでもいるだろうか。10%ほどしか能力を使えないのはなぜだ?残りの90%には何があるのか?思考が心の声を上回る時、開かれている可能性が閉じてしまうことがある。その中にあっても、自らの使命を果たさねばならぬ者たちも、悲しくもここに存在する。
それは地球という星に、根を張り続ける脅威を取り除くために、心のままにを表には出せない存在なのかもしれない。


「あ~もうっ!思考と心のジレンマってこの事かしら?」

「また葛藤でもしてるの?ミカ?」

「仕事というかこの使命は分かるんだけど、ときには恋もしたいのよね!」

「ミカって、いちお男性天使だから、相手はガブちゃんとか?笑」

「ガブちゃんは好みじゃないわ~!」


この世界に完璧な存在はいない。9次元の存在であるサナート・クマラも自らの使命とイシスとの愛の狭間でジレンマを抱え、マスター・ハゲちゃんも地球人意識とケナーシ人意識の狭間でジレンマを抱える。彼の場合は、
おっぱいも含まれるだろう。ミカちゃんたちもまた使命と、心の声との狭間で揺れていた。


「マスハゲちゃんも、何やら全体視点と個の視点の狭間で悩んでたみたいよ!それでも使命は使命としてこなし、地球だけで循環していた究極の愛を「記憶の場」にもたらした。ひとつの細胞核から全体にエネルギーを広げて還すという気づき。私たちもやるべき事を成す必要があるわ。
ミカ!ここがバランスと調和の分岐点かもしれないのよ!見ての通り、
まだ地球にも闇が残っているわ・・・」

「ラファちゃん・・・そうね。私も、全体をこの究極の愛で包めば、何かとても素晴らしいイベントが起こる気がしてるの。闇が消えて、全体がツルツルのハゲ頭みたいに愛の光りでキラキラと輝くまで、やってみる!!」




光と闇の干渉は、ただ在るだけという自然を壊してしまい、そこに善と悪を生む。しかし、光と光の干渉・光と愛の干渉は、想像もつかないような未来を創造するだろう。

恐怖と欲望に満ちた文明ではなく、光と愛に満ちた文明ならば、1万年続いたその先に、心豊かに溢れるような世界が広がっている。
そのときには、ミカちゃんもゆっくりと光の故郷で円舞できるだろう。
生命への賛歌を光の音で紡ぎながら――――――。



ハゲ小説#7 ミカちゃんの憂鬱 01~03




愛ゆえに愛が愛に愛という光を・・。 あなたにいつも拈華微笑💖