ハゲ小説#7 ミカちゃんの憂鬱 01
「ねぇラファ、なんか忙しくない?最近」
「どうしたの?ミカ?」
「どうやら、ケナーシ星のマスター達が書き換えたみたいなのよ!今までの愛とは違う極まった愛が浸食されてくみたい。どう思うラファ?」
「あっ、でもそれ仕方ないわ・・・」
「なんだけどねぇ~。そのせいで地球から呼ばれることが増えちゃったわ。良くなることはいいんだけど、なんか仕事が増えてそこにジレンマ感じちゃう。バランス取れてるのかな~ってね」
「こら!そこ!闇が発生してるぞ!」
「ごっめ~ん!」
ミカちゃんは、要請があれば個に愛を与えることが仕事だ。地球でいえば高次の存在などといわれるが、それは便宜上の呼び名であって、この世界に高いも低いもない。バランスと調和のため、そこに特別な存在はなく、全ては自然に発生し、全ては自然に廻っている。ときに例外もあるが・・・・・。
個体へと「心のままに」という名の愛を与えるため、
ミカちゃんは今日も働く。
「ミカ、ちょっと地球見てみて!」
「なに??」
「闇が薄くなってるわよ!!」
「ほんとだ~!☆まるでハゲてるみたいね(笑)」
「毛がなくなれば、私たちの仕事も減るわね!」
「そうだね!もうちょっと頑張ろうか!その前にちょっと休憩~」
そう言うと、ミカちゃんは光の泉の中に浸かり、自らの羽根を休めた。
一点の美。少し曇りがかっていた輝きが甦り、一層増した光からキラキラと細かい粒子が舞っていた。まるで原初の音を奏でながら――――。
ハゲ小説#7 ミカちゃんの憂鬱 01
完
愛ゆえに愛が愛に愛という光を・・。 あなたにいつも拈華微笑💖