All Them Witches12ヶ月連続リリース遂に完結
皆さんハマタイです。
仕事納めをしたもののぼっち・ざ・ろっく!の最終回後ずっと虚無のままの悩める海牛です。
しかし2022年も終わるというこの時期にずっと温めていたnoteをようやく投稿できる喜びで少し浮ついていたりもしています。
ということで2010年代以降のサイケ/ストーナーを代表するバンドAll Them Witchesについて書いていきたいと思います。
はじめにバンドについて
そもそもAll Them Witchesとはなんぞやという方に簡単に紹介をします。
アメリカ出身の2012年にデビューしたサイケブルース/ストーナー系統の音楽性でとにかく渋いブルースと浮遊感溢れるサイケワーク、歌声や歪ませ方でストーナーにもなる面白くそして個人的に2010年代以降デビュー組で最高峰だと思ってるバンドです。
Baker's Dozen
そんな彼らが今年企画した12ヶ月連続リリース、通称Baker's Dozenという今年1年を通して作るアルバム企画について、12月分もリリースされようやくまとめることができるのでここにまとめていきたいと思います。
少し長い記事ではありますが最後までお付き合いいただけると幸いです。
Blacksnake Blues
まず今年1月Baker's Dozen企画記念すべき最初のリリース曲がキングオブブギことJohn Lee Hookerのカバーとなりました。(原曲名はBlack Snake)
偉大なる原曲のブギ感、少し湿ったリフ、気怠い空気感をそのままにAll Them Witchesの世界観にしっかりと落とし込んでるので安心して聴ける仕上がりになってますよ。
彼らはブルースに対する造詣も深いので同年代の他のバンドよりブルース感を押し出すことができるのが強みでもあります。
ちなみに私はスパイダーマンNWHのあのシーンを見て目頭が熱くなってたりした月でした。
Fall Into Place
Baker's Dozenの2曲目となる2月にリリースされたこの曲は最初の1曲目とは違い3分ちょいでまとまってる子気味良いサイケソングとなりました。
この企画において1番曲の長さが短いためあっという間に終わってしまいます。
アウトロが不安感漂う宇宙サイケで最高です。
Silver To Rust
Baker's Dozen企画第3弾となる3月リリース曲、ここにきてストーナーソングですよ奥さん。
重たくのっぺりした出だしを聴いた瞬間ガッツポーズ!常にバックで鳴る浮遊感溢れるキーボード!後半はずっと不穏でヘヴィな展開!と100点満点な出来で思わず初めて聴いた時は笑顔になってしまいました。
ちなみに3月はあのタコピーが最終回を迎える月でしたのでネット上には踏まれるタコピーで溢れかえってましたね。
Slow City
Baker's Dozen企画第4弾となる4月リリース曲、こちらはPharaoh Overlordというサイケストーナー/クラウトバンドのカバーとなっています。
原曲も今回カバーした方もどっちもずっと同じリフを永遠と繰り返すためトリップ感が凄いです。
同じリフが続く裏でキーボードが好き勝手動いたりもしているのでそこを原曲と聴き比べしたりする楽しさもあるかと思います。
ちなみにインストなので歌は入ってません。
そして4月と言えば佐々木朗希君の完全試合ですね。
オリックス打線が不調な時期でもありましたが流石としか言いようのないピッチングでした。
Acid Face
Baker's Dozen企画第5弾となる5月リリース曲、この企画で発売する曲最長の17分越え!しかもインスト!MAGMAのDe Futura並みの曲の長さですね。(すぐMAGMAで例える)
前回がずっと同じリフの繰り返しだとしたらこの曲は好き勝手ジャムセッションしながら練り上げられたサイケストーナーのような感じです。
サイケには欠かせないエスニック要素もあり、ブルージーなフレーズを歌うように弾きまくるギターもありと曲は長いですが飽きはしないはずです。
L'Hotel Serein
Baker's Dozen企画第6弾となる6月リリース曲、流石に2ヶ月連続でインスト+10分以上という曲をリリースした後だからなのか今回は4分程度にまとめた小曲的立ち位置のサイケソングとなりました。
どこか60年代サイケ臭もするためオールドロック好きな方たちも気に入るかと思います。
6月は去年亡くなったベルセルク作者三浦さんの後を森恒二さんが引き継ぎ連載再開となった月でもありましたね。
6969 WXL THE CAGE
Baker's Dozen企画第7弾となる7月リリース曲、さて2022年も折り返しとなる後半最初の1曲は今までのAll Them Witchesにないような変わり種曲となりました。
サイケテクノという打ち込み要素たっぷりで来るとは思わなかったので最初は戸惑いましたが今ではかなりのお気に入りソングです。
これライブでどう表現するのだろうか、、、
そして7月といえば「さかな~」がネットミームにもなったリコリスリコイルの放送され始めた月ですね。
あの小島監督もTwitterで絶賛ツイートをしたりとその人気を不動のものとしました。
Tiger's Pit
Baker's Dozen企画第8弾となる8月リリース曲、多分今までの中で1番彼らっぽい曲なのかな?
サイケストーナー路線でポップででもどこか捻くれてとらしさ全開で素晴らしい曲となっています。
歌声が曲を邪魔しない程度にミキシングされているのも彼らの曲の良さでもあり、特にこの曲は後半のギターワークの邪魔にならない程度に小さく聴きとれるかどうかレベルに歌声を下げているのが素晴らしいと思っています。
8月そしてTigerといえば最初は予祝だの宗教団体だの言われて最下位まっしぐらだった阪神タイガースが気づけばAクラスにいてセリーグが混戦とかした時期でもありますね。
Tour Death Song
Baker's Dozen企画第9弾となる9月リリース曲、やっと来ましたアコースティックソング
Baker's Dozen企画で1番渋くお酒にピッタリな曲ですよ。
前曲と違いこちらはしっかりとマイケルの歌声が聞こえるように、そして泣くギターと共に哀愁たっぷりと歌い上げています。
しかしマイケルの歌声は本当に渋く漢の哀しさのようなものを背負ってる空気感が漂っていて晩酌にもってこいですよね。
PVもどこか哀しげ
Holding Your Breath Across the River
Baker's Dozen企画第10弾となる10月リリース曲、またもや渋い曲!
前回がアコースティックならこっちはピアノだ!となるぐらいピアノがしっかりと聞き取れるぐらいには主張している。
歌うというよりも語るみたいな歌声、音数を多くせず低音を響かせるベース、言わずもがななギターワークとキーボード、そして要所要所でしっかりと決めるピアノとこれもまた素晴らしい曲ですよ。
10月といえばそうRRR!インド映画となめていたら痛い目くらうぐらいには3時間の上映時間がずっとエンタメでしたね。
2022年個人的年間ランキングでも紹介しましたがナートゥナートゥが今年後半はずっと頭から離れませんでした。
Hush, I'm on TV
Baker's Dozen企画第11弾となる11月リリース曲、とてつもなくポップでノリノリな曲がここにきて出てきました。(当社比)
彼らは好きなジャンルのニッチな部類を演奏しながらもこうしてきちんとポップに聴きやすくまとめることもできるソングライティング力があるのが強みでもありますね。
ちなみにBaker's Dozen内のちゃんと歌い上げる曲はこの11月リリース曲で終わりとなります。
Real Hippies Are Cowboys
Baker's Dozen企画第12弾となる12月リリース曲その1、リリース企画最後の月となる12月は2曲同時にリリースするのですがそのうちの1曲目です。
曲名はこれで本当に良いのか?何も言われないのか?と心配になりますが曲自体はとても素晴らしく、彼らの原点でもあるブルース、そして70年代サイケヘヴィロックバンドの雰囲気をだしたインスト曲となっています。
12月と言えば冒頭でも書いた通りぼっち・ざ・ろっく!の最終回が良すぎて今も虚無状態となっています。
最後にアジカンの転がる岩、君に朝が降るをぼっちちゃんボーカルでカバーしたバージョンが流れるなんて完璧にもほどがある!
Mama Is a Shining Star
Baker's Dozen企画第12弾となる12月リリース曲その2、1月から続いた連続リリース最後となるこの曲は2022年の全てを浄化させるが如くな神秘的でサイケデリックな曲となりました。
ジャンルは違いますが電気グルーヴのDRAGONの最後に聴く虹のような、そんな終わりを感じさせる存在な気がします。
この13曲をアルバムみたいに並べた場合のプレイリストも作ったので是非こちらで連続再生してみるとまた評価が変わったり聴き方が変わったりするかと思います。
最後に
なぜか曲をまとめているのにAll Them Witchesと振り返る2022年みたいになってしまいました。
この企画を知ってから1年、毎月どんな曲がリリースされるのか楽しみにしながら過ごしていたので無事全曲リリースされた途端終わってしまったという寂しさがでてきてしまいぼざろの最終回+この寂しさで今ノックアウトされています。
All Them Witchesはこれ以外のどの作品も素晴らしいサイケブルース/ストーナーなので是非これを機に色々聴いてみてほしいです。
明日今年最後のnote記事を投稿しようかなと思っていますのでそちらも時間があれば是非見てみてください。
ここまで見てくださりありがとうございました。
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