見出し画像

令和の大学生の生態

めっきり寒くなってきたこの季節。
それぞれの現役大学生は、ゼミ・・・あるいはサークル・・・の友達と学園祭というイベントに躍起になっている時期だと思う。

と、平成後期の大学生はずっと思っていたが、実際、令和入学の大学生はそういうわけでもなさそうである。

私は、8月から11月下旬までに様々な大学生と飲み・・、取材を試みて、自分自身の大学生の時と令和の大学生の生態を比較したいと思った。

関東・関西の大学1~4年生数名(データ全体は女子高・共学の高校出身者)と他愛のない話を適当にして得たデータにはなるが、まず一番ビビったのは・・・

①そもそも学園祭に行かない

これは意外だった。コロナ禍で友達を作る機会を失い、行かないのかと思いきや、もろにこの影響を受けているのは現4年生のみのはずで、3年以下はサークルや授業でいろいろと友達と話す機会もあるだろうに。

Aさん(20歳、女子)「サークルに入ってないし、推し活に忙しいので腰据えて大学で話す友達は4人しかいません。男友達は0。行かなくても問題なし」
Bくん(22歳、男子)「よっ友ならいるけど、そのためだけにわざわざ学園祭に行かないし、サークルの店番くらいですぐ帰る。ていうかバイト行く。あと高校の友達と遊ぶし」
Cさん(22歳、女子)「アニメの推しキャラに貢いでます。大学にとくに話す子は男子も女子も1~2人しかいませんが、twitterのフォロワーとよくDMで話し合ったり、オフ会したりします。同担とアニメイトとか東京回るの楽しいよ!」
Dくん(21歳、男子)「すんません、学園祭行かないんす!授業無いんで屋久島へ高校の友達と旅行っす!」

など、多少の脚色はしてるにせよ
頓珍漢な理由で大学との友人のふれあいを閉ざしているのだ。

私なんかは、大学にはサークルのために(飲み会のために)よく行っていたもんだが、ここがまず想定外である。
私は1年生のときはサークルでぜんざいを売った記憶がある。寒い時期で、結構売れたので、学園祭後の打ち上げはまあまあ盛り上がったとうっすら覚えている。

少しここで話を脱線させると、男より女のほうが「友達は少人数でいい」派が多いように見える(今回の調査の中で)。無駄に人とつながるのをめんどいと感じるのか?

でも、これは少々理解できる話ではある。

私の平成後大学生時代は、mixiが唯一SNSで全盛期の時代だった。今はインスタやtwitter、など様々なSNS・・・特に授業ごとのLINEグループが存在し、ゼミLINEやサークルLINEなどが存在する令和。
なんで気の休める家でまで煩わしい人間関係に神経を割かなければならないのか。
よかった、今の時代に大学生じゃなくて・・・とよく私は思うので。

また、世間一般的に「モテそうな顔してるかわいい女子」が、なぜか浮ついた話が出てこない子がいるってのも面白い。
実際に今まで接してきた女の子で絶望的なブスはいないと思う(私の目が腐ってるだけなのかもしらんが)が、

永遠に彼氏がいない(つくらない)理由は、単に「男が嫌い」か、「(アニメ、日本の俳優、声優、韓国のアイドルなどの)推し活に熱中しすぎてリアルがどうでもいい」の、この2つに絞られることが、今回の調査でなんとなくわかった。

そら少子化が進むわけやと思うわ・・・。

一方で、男子大学生にそういう事例は少なかった。「すきあらばヤリたい」っていうのはいつの時代も共通で、「できるなら彼女はほしい」ってやつが大半。でも数名は、自分の趣味に没頭し、「女はいらない」と発言している男子大学生も調査で数名いた。

まあ、「何が1番幸福か」っていうのは人それぞれなんだなぁ、と思う。

次いでびっくりしたのは

②大学で友達は作らないが、マッチングアプリは入れてみる

ってのが面白い。

そこまで「推す」ものが無い大学生たちは、やはり青春はしたいものだという人がほとんどで、、

Eさん・Fさん・Gさん(いずれも20歳女子)「大学で出会いが全然ないので、アプリを入れてみた。でも見知らぬ人と会話するの自体がめんどいので、もう消しました」
Hくん(21歳男子)「Tinder入れてます。」
Iくん(19歳男子)「ペア―ズで20代中ごろのお姉さんに捧げました。いまは遊ばれてます。でも楽しいっす」

っていう声が挙がった。

出会いを求める場所が、そもそも大学ではないらしい。

いや、大学には出会いに行くもんだろ!?日々合コンじゃないか、大学なんて。見方を変えれば。なぜアプリに頼る?

平成後期の大学生からすれば、マッチングアプリって、聞こえはいいけどそれって「出会い系サイト」でしょ?アングラ臭がプンプンするし、普通は登録するのも憚られるもんなんだけど、、、と考えるのは、もう時代が違うのかなぁ。

と、偉そうに「大学で出会いを!」って言っておいて、私の場合は基本は大学の友達のバ先の紹介の子、とかだったのを思い出したので、やっぱり「同じ大学」で「失敗」してしまうと気まずいから、同じコミュニティで相方を見つけたくないもんなのかなぁと考える。

おわりに

改めて「令和5年に大学生になりたいか」と問われると、う~ん、どうだろう。と思う。人間関係が平成後期大学生より2倍くらいめんどそう・・・。


でも結局、時代とか関係なく、人それぞれパリピな奴はパリピだし、チー牛やオタクのやつはオタクだし、学園祭でウェーイってやるやつもいるだろうし、すぐに宅飲みワンナイト決めたりすんじゃないかなって思う。

(慶応大学の三田祭でみた男女は、少なくともこんなんだったような。偏見すまんな!!笑)

まあ、何と言うか、その
何度も言うけど

「大学生」という時代は、2度と返ってこない。
この4年間は、濃密で濃縮な最後の人生のモラトリアム4年間だ。

失敗を恐れず、さまざまにチャレンジをしろ。
推し活?ゲーム?そんなもん社会人になってもできるじゃないか。
とくに金がある社会人のほうがゲームや推し活には向いているだろうし。

ある程度歳をとって「もう一回、大学生の時できなかったことをしたい」と思っても、すでに遅いんだぞ。
もう一回テストに合格して大学に入学すればいいじゃないかって?そういう問題ではないし、あの4年間の人生の猶予期間中の独特の「空気」ってもんは、もう二度と返ってこないんだよ。

しっかり「今」を楽しんでほしい。と思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?