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恥晒し紀行

大学生は金がないけど時間はある。
大人は金はあるが時間はない。

俺は、金も時間もそれなりにある。


ということで、GWも後半に差し掛かり、時は5月4日。

昼間に起きて、ぼけ~っとパソコンに向かいながら
やるべき仕事をこなしていた。

こんな天気がいいのに、どこにもいかないなんてどうかしてるぜということで、仕事にメドがついた夜10時。
ふらっと車に乗って、あてもなく、家を飛び出した。

さて、どこへ行こう。

とりあえず国道43号線(大阪市→神戸へ向かう阪神高速3号の下を通る国道)を流すことにした。

腹が減ったので、途中の芦屋付近にある丸源ラーメンへ。
さぞ金持ちのマダムに溢れている丸源なんだろうなぁ、と思ったのとは裏腹に、18~19歳のクソガキのたまり場で不快になった。

ガキはガキらしく、家でスーパーファミコンでもしてなさい。
そんなイキってアメスピなんか吸わなくていいから。

途中、天然温泉水春を発見し露天風呂をキメることにした。
ここでも、GWの弊害か・・・汚らしいイキリ大学生集団の洗礼を受ける。
静かに入ることもできないのか、チンパン以下なのか?


おとな一人1500円。それなりに値は張るので芦屋のにおいを感じる。

そうこうしているうちに山陽自動車道の三木サービスエリアへ到着。時刻は深夜2時を回っていた。

三木サービスエリア。深夜のSAは心が落ち着く。

そろそろ寝るところを探そう・・・というか、どこへ行こうかな。
あ、そうだ。行きたかった生野銀山で銀を探しにいこう。

ここで、はっきり行き先が決まった。

開場は午前9時。
う~ん、それまでどうしようかな。

とりあえず姫路で今夜はビバークすることにした。
さて、姫路駅前まで行けばネットカフェもあるだろうし、とりあえずは寝れるけど…。

と、山陽姫路東インターで高速道路を降りると、ここで重宝する宿泊施設を発見。その名は、快活クラブでもなく東横インでもない、深夜界のメジャーリーガー!おひるねラッコ!

ド田舎のインターチェンジにあるこんな場所で誰が泊まるんだ?ということで余裕こいて立ち寄ると、びっくり。
ロビーにある部屋の空室状況を示す電気パネルを見てみると、1部屋しか部屋の電気パネルが点灯していない。他はすべて満室のようだ。

暇人ども、家でしこしこ勉強しやがれと。

部屋のボタンを押してそそくさと部屋へ行こうとすると、まさかのフロントでだみ声のオバちゃんが俺に声をかけてきた。「お客さんお客さん!!!!!!」

なんだ!?一人で入っちゃだめなのか!?そんな、昭和な価値観な宿泊施設なのか?ていうか深夜2時なんだけど、なんだこのババアは!?

「前払い制だよ!!!!」

なんだよ、普通は帰るときに室内で料金支払うもんだろ。
びっくりさせるなよ。

バスローブに着替え、ウェルカムドリンクを片手におかしを食いつつ深夜アニメを見ていると時計は深夜4時を回っていた。いい加減眠かったので寝た。

APAホテル並みに壁が派手。
田舎の休憩施設──、レトロな雰囲気がたまらない。

翌日、朝10時半に起床。起床と同時に、アワアワの朝風呂をキメて、片道30分の生野銀山へ到着した。

おお、涼しい。
これはたまんないぞ。

こんな僻地なのに、結構子ども連れた家族連れも多いな。

子どものうちからこんな場所へ連れてきてもらって、いい親を持ったもんだ。しっかり勉強して、こんな大人にならないようにしような!

入り口。坑道内は12℃と少し肌寒い。
ミニスカの女子大生は少し寒そうだった。

その後、渋滞が気になってすぐに帰宅をしようと考えるも、鬼の睡魔が襲う。これは非常にまずい。

途中、権現湖PAの駐車場で一服、仮眠。

天気がいいなぁと実感。

結構客が多い。さすがGW。

こんなあてもなくさすらう旅もいいもんだなと思う。


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