もっとやってくれ
「何故…人は愛を求めるんですかね?
愛は人を幸せにも不幸にもするって…」
「"もし…もし…"と後悔するから人は呪われるのです」
どちらもNHKで製作された横溝正史作品の
「八ツ墓村」の中のセリフである。
大人の事情はいろいろあるのかもしれないが、初作の「獄門島」は長谷川博己が金田一を演じていたが次作に当たる「八ツ墓村」とその後の「悪魔が来りて笛を吹く」は吉岡秀隆が金田一を演じている。
最近まとめて観ることになったんだけど…長谷川博己、吉岡秀隆…どちらもありに仕上がっていると思う。
「獄門島」…映画版の大原麗子さんイメージが大きいですよね。NHK版はラストで長谷川博己さんが炸裂します。これがまた良い!
「八つ墓村」…時代的なモノもあり野村芳太郎監督の映画作品は祟りに発するホラー色が強いですが、ここでは犯人の物凄く人間的な欲望に焦点が絞られたエンディングになります。
そして哀しい…
「悪魔が来りて笛を吹く」…イヤな話である。
西田敏行金田一で映画化されていたけど、地上波ではない後押しもあるのかなかなか原作に寄り添う攻めた仕上がりになっている。
タイトルを含めここまでを下書きにしていたんだが新作の報道が出てきた。
リアルタイムで観る予定はないが、待ち遠しい!
吉岡金田一も「八ツ墓村」と「悪魔が来りて笛を吹く」に続く3作目になる。少し間があいていたので、もうないものかと思っていました。
乱歩作品、横溝作品もそうなんだが、罪を犯す人の追い込まれてしまった心の弱さみたいなモノが見えるところが、逆に人間味を帯びて感じるんですね。
こんな風に思うのは私が自分の犯した罪をなんとか自分で許そうとしていることの裏返しのようなモノでしかない。
私は本当は幸せになれるような人間ではない。
願わくば…この先は誰にも恨まれず…誰も憎むことのない人生を過ごせることを…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?