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けっこうビビったんだよ…

珍しく出掛けていた休みの日…時間は18時頃…
最寄の在来線への乗換え駅までは後10分くらいで到着するだろう車内で…

ヘッドフォンで音楽を聴いていたんだが、ポケットのスマホが振動している…電話だなぁ。
画面をみるとおふくろだ…

週に1、2度は電話で話すが、普段かけてくる時間でもないので「どうしたんだ?」
乗換え駅でコールバックしてやろうなんて思っていると、留守電にメッセージありの表示…
ヘッドフォンを音楽プレーヤーからスマホに差し替えてメッセージを確認する…

なにやら奥でくぐもった声がボソボソと二言三言…
ん?…何て言っている?…
まさか具合悪くて死にそうな状態でかけてきたなんてことないだろうな?
なんとか聞き取れないかと何度も何度も再生しなおした…
そう何度も何度も…

とりあえず「何かあったか?どうした?」とメッセージを送信…
返信はまだない…
ホントに何かあったのか?…
とりあえず降りたら電話してみよう…

乗り換えは3分程の隙間がある。
すぐ電話すると…

「ああごめん…今返信打ってたんだけど」(おふくろは入力が遅い)
「エアコンのリモコンの表示が消えちゃっててねぇ…」

………

「とりあえず新しい電池に換えて…また後で電話すっから…」

一気に力が抜けた…

乗換え後はひと駅なのでまたすぐおふくろに電話…

「はいはいお騒がせしました。電池換えたら大丈夫でした〜」
あっけらかんとしている…
まあ俺がワチャワチャしていたことは知らないからね。

「お願いだから怖いメッセージを残さないでくれるか…」
と顛末を伝えふたりでゲラゲラ笑った。
このメッセージは消さずに残しておいてそのうちおふくろや姉に聞かせてやらねばならん…
これを聞き分けようとするのがどれだけ怖かったかを実感してもらわねばな…

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