子供がふたりで歌奴
嫁さんが食べ足りないのか冷蔵庫内を探っていた。
取り出して歌う。
"バナナが一本ありました〜♪"
埋もれていたモヤモヤが思い出され嫁さんに続きを歌えとせっつくも歌詞がわからんという。
仕方ないので俺が先導する。
"青い南の空の下〜♪ハイッ"
嫁さんまだ先が出て来ない…
"子供がふたりで♪…ホラッ"
片岡輝作詞、桜井順作曲の「とんでったバナナ」である。「とんでったバナナ」のタイトルも知ったのは多分21世紀に入ってからだけどね。
そうなんです。俺の記憶が曖昧で上記の次の歌詞が「取りあっこ」なのか「取りやっこ」なのかがわからなくて…
まあ今の時代、歌ってる暇があったらググれよって話でね。
正解は「取りやっこ」なんだけど「取り合いっこ」が端折られたにしても「取りやっこ」という表記には違和感ありありじゃんね。
嫁さんは東濃で生まれ育って来たせいか俺にヒントをくれた。
名古屋ことばで分け合うことを意味する「もうやっこ」って言葉があるのを教えてくれた。
同じモヤみを抱いているかたもいらっしゃるようで、某知恵袋で質問を見つけた。
なるほど奥三河地方…もうやっことも出処は近いな。
とはいえ東京で生まれ育った俺には○○やっこといえば、この数年なら鬼奴だけど昔は冷奴または三遊亭歌奴(三代目三遊亭圓歌師匠)くらいしかなかったように思うのよ。
歌奴といえば「授業中」だよな。
子供がふたりで「山のあな…あな…あなたもう寝ましょうよ」と唱和しているのを想像してニヤニヤしてしまうわけよ。