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ゲストの多い休日
俺は休みだったのだが嫁さんはいつもより早く仕事に行くらしい。
つられて早起き…何やら縁側より物音がするなぁ…
縁側の掃き出しの窓を開けてみると、おぉお友達の彼女じゃないか!この間腹を触っているときにメスであることに気付いたんだけどね。
写真でわかるように細く狭いところで彼女はよく寝ている。夕べも近くの金網の上で仕事帰りの俺のお出迎えをしてくれた。
ここで触りにいくといかんと思い、撮影の後は網戸越しのリアル猫動画で楽しむことにした。
今日はヤクルトのお姉さんが来る日なので先に買い物に行って来るか。せっかく早く起きているし…
あまり営業トークの上手ではないヤクルトのお姉さんを待っていると、置き薬のおっちゃんから電話が…いいよいいよ来て来て!
声は聞いたことのある置き薬のおっちゃんとは初対面でね…
「御主人洗濯もされるのですか?」
「いやいや、たまたま自分のをやってるだけですよ~」
「私は洗濯機の扱いもよくわからなくて(笑)」
なんて旦那さんトークを楽しんだ後、ヤクルトのお姉さんがやってきて、ありきたりなシーズンもののセールストークをかましてくれたがあまりピンとはこなかった。彼女の名誉のために添えるならば感じの悪いタイプでは決してない。近場のスーパーで子供連れでお会いしたときもキラキラしてましたよ。
アフターヤクルトさんの後は長袖の仕事のシャツを近所のクリーニング屋さんへ。
自宅の敷地内にクリーニング屋のプレハブにはいつも誰もおらず、自宅玄関のクリーニング屋さん用のインターホンを押すのだが、玄関横の窓よりおばちゃんの姿が見えていた。
ここのおばちゃんもさすが客商売といった感じで記憶力がよいのだが…
「あぁごめんなさい、○○さん(嫁さんの旧姓)で書いちゃった!」
「あぁ何でもいいですよ」
なんて笑いあいながらオーダーを済ませ…
帰って来ると高くなったお陽さまが縁側をギラギラ照らしていて、彼女の姿は見当たらなかった。
やっぱり彼女に夢中のようだ。名前も付けないといかんかな?
自分の亭主が近所の異性に夢中であるというのは、社会的にはいただけないよなぁ。今の世の中なら特に…
この後俺はパスタを喰い、午後は時折彼女の姿を探すのかもしれないが、このことは内緒にしておいて欲しい。