夏に鑑賞したい作品。
大人になると、夏季休暇なんてあっという間だな。
結局どこも行かずに連休が終わっちまう独り者も多いんじゃないか?
そんなわけで、せめてひと時でも自宅で夏を楽しめるよう、夏に観たい映画、読みたい小説や漫画を独断と偏見で紹介する。
【映画】
『スタンド・バイ・ミー』
田舎町に住む四人の少年たちが、好奇心から死体探しの旅に出る、ひと夏の冒険を描いた物語。
物語は主人公の回想から始まる。少年時代の友情に思いを巡らせ、寂しさを感じさせるラスト。
『菊次郎の夏』
生き別れの母に会いに行く少年にチンピラが付き添い、ひと夏の冒険をするロードムービー。
ビートたけし演じる菊次郎がとにかくハチャメチャで笑える。
様々な困難を乗り越えながら二人は打ち解けるが、母親はすでに家庭を持ち幸せに暮らしていた。笑えて泣けて、そして日本の夏の要素が凝縮されたような作品。
久石譲によるテーマ曲が心にしみる。
映画を観たことがなくても、この曲を聴いたことがある人は多いだろう。
おすすめ。
『機動警察パトレイバー the Movie』
中学二年生の頃かな、もともとロボットアニメは大好きだったんだけど、TVでCMが流れてて観に行ったら大ハマり。
以来、OVAもTVアニメも観てコミックスも揃えた大好きな作品だ。
1989年の時点でコンピューターウイルスによる犯罪を扱うという先見性。
EDテーマの「朝陽の中へ」がすげえアガる。
うーん、映画はこんなところかな。
他に挙げるとしたら『あの夏、一番静かだった海。』『君の名は。』あたり。
【小説】
『蝉しぐれ』上・下 藤沢周平
海坂藩という架空の藩を舞台に、政変に巻きこまれて父を失い、家禄を減らされた少年の友情や恋、成長を描いた青春物語で、藤沢周平の代表作のひとつと言える。
最後まで読み終わった時、俺の耳にも蝉しぐれが聞こえ、じんわりと汗ばんでいた。
泣いた。おすすめ。
小説はこんなものかな。
夏が舞台の作品は色々読んだけど、おすすめ、と言えるほどの作品はあまりない。
しいて挙げるなら『遠い海から来たCOO』景山民夫くらいかな。
おすすめがあればコメント欄で教えてください。
【漫画】
『寄生獣』岩明均(全10巻)
夏云々抜きに、俺の中でトップクラスに挙げたい漫画。
前半のハイライト、母親の体を乗っ取ったパラサイトと戦う時は夏なんだよね。手に汗握るバトルなんだけど、悲しくもある。
いま読み返すと時代を感じる描写もあるけど、テーマの深さは時代を超えたものがあると思う。
こういう、描かれていないセリフ、心情を感じさせる間が俺は好きだ。新一がマキちゃんの初恋の相手なんだろうな。それは終わった、と自覚もしていると思う。
『あさこ』よしだもろへ(全7巻)
謎の美女×11歳少年 ノスタルジック年の差ラブサスペンス(公式の紹介文より)
当初はエロいシーンが目当てだったんだけど、ストーリーに引きこまれ一気に読んだ。
『【推しの子】』もそうだけど、不意打ちを喰らった。
こんなとこかな。
スポーツものだと結構ありそうだけど、あまり好んで読まないんだよね。
漫画もおすすめあれば教えてください。
そんなわけで、まだまだ暑い日が続くけど、元気に過ごしてください。