たった一人君だけを探すため僕は村に入った
真の目的は君だったんだ
君を見つけるために僕は踏み出したんだ
恋を探す人々の村へ
君に似た横顔と君風の文体を識別する朝だ
こいつも違う、こいつも偽物
君じゃない奴は全部右へ投げ飛ばす
あまりの果てしなさに疲れたタイミングで
君寄りの顔から手紙が届く
擬似君との往復書簡はちょうどいい癒しで練習台でそれでいて実に虚しいよ
本当は納得しているんだ
こんな村に君はいないんだ
それでも宛のない捜索を続けてしまう僕は真に君が好きなんだな
今夜も眠るまで祈り続けるよ
あくる朝君が現れますように
君がマッチングアプリを始めますように
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?