見出し画像

終幕 雨 +まとめ、色々な組み合わせを作ってみよう!


彼女はベットの上で 目を覚ましました そこは塔の上の窓辺では ありませんでした おもちゃの楽器が 散らばっているので 彼女はここがずっと 探していた音楽の部屋かと 思いましたが 絵本の本棚もありましたし ベットも机も小さいので ここは自分より小さな 誰かの部屋だと分かりました
部屋の外は どんなだろう その小さなドアを くぐり抜けると 廊下の先に ステンドグラスが ありました 一枚だけ赤い ガラスでした 赤い光 キレイ その横には下に 降りる階段が あります 降りていくと 階段の曲がった ところに 制服と靴と靴と 朝ごはんが置いて ありました 昨日と違って 制服はちゃんと まれて ありました スープはかく パンもフカフカで サクサクでした わーい! 彼女は嬉しくなって 制服に着替えて スープとパンを 食べました 美味しいと 思いながら 不思議な この出来事を 考えました うまうま この下に降りて いったら あのオオカミが いるでしょうでも この手は冷たく ありません どうしたら いいのでしょう ワクワク ドキドキ でも昨日と同じ事が 起きるとは限りません かえって彼女はこれから何が 起こるのか少し怖いけれど 楽しみになりました きっと 今日も不思議で面白いこと が起こるでしょう 彼女はワクワクしながら 階段を降りていきました
まとめ、色々な組み合わせのライン お話の最後の終幕は説明なしでした。 色々な方法を使いましたが、 分かったでしょうか。 そのヒントとしてここに、まとめを説明します。 小さい単位から組み合わせています。 文字の要素 絵の要素 余白 ★セット パーツを組み合わせたセットです。 組み合わせで、色んな意味ができます。 不思議です。 ★パーツ 一番小さな単位です。 分類して表に してみました。 この他にも、 色んな分け方が できると思います。★セット パーツを組み合わせたセットです。 組み合わせで、色んな意味ができます。 不思議です。 キャラ+余白 余韻を生みます 余白もセットに できます キャラ+フキダシ+背景  誰が何処で何を セリフを言った時 いったかです フキダシ+モノローグ お話を説明できます どんな状況だとか2つの 漫画記号で表せます 物+フキダシ 物に文字で説明を つけたりできます
★ライン さらにそのセットを組み合わせたのがラインです。 何かがわかるように、複数のパーツのセットもしくはパーツの単体を繋げます。 同じセットの繋がりだと見分けがつきやすいと思うけど、 セットがバラバラでも何かで繋がっていればラインになると思います。 キャラのアップと手描き文字のライン これは本文中に何度も使いました。 表情変化に加え文字で説明がついているので、表情変化に少しお話を追加した流れができます。 絵単体の繋がり(背景と物)のライン これは絵単体の連続です。絵だけ見ても誰かがこの様に移動していってるのかもと読み取れます。 最後のおにぎりは風景ではなく物ですが、風景と物は同じ絵なので くっつくと思います。 三人称とキャラ目線の絵のライン P54の上の段で使っています。 普通モノローグは一人称ですが、 三人称を使いました。 キャラの目線を介して、誰かが三人称で語っている感じがとても好きです。 余白と色々なパーツのライン 余白は色々なパーツにつく事ができるので色々なパーツが使えます。 不思議なことに、余白は連続させるとそこに何かあるようにみえます。
★複数のラインでシーンを作る さらに、このラインを複数くっつけて、 組み合わせるものとすると、シーンができます。 それは、まるで音楽の楽器の種類みたいに、色々な関係で混ざりあいます。 ロングとアップのライン P38で使っています ロングとアップは ひとつのラインに まとめることができます 視点になるライン P36で使っています ロングショットがダブると 複数の視点に見えます 組み合わせられるライン P30で使っています お話になるように 自由に組み合わせます ★ラインで出来たシーンを積み重ねる さらにこのラインで組まれた シーンが積み重なって、 ひとまとまりの章になると思われます。 すると同じラインのセットが 現れたところが、くっついて見え、 そこがひと続きになっているように 感じたりすると思われます。 ここにも色んなやり方があるのでは と思いますが、 またの機会に考えたいと思います。

こちらは、瞳の中の世界【シナリオ付き漫画技法書】というマガジンです。全部で4幕あります。それぞれ違う方法でシナリオを提示しています。この4幕のシナリオは、1幕の様に絵と言葉のみと、3幕の様に漫画記号で出来たラインの組み合わせてで作りました。説明はなしです。かわりに、この本を書いて来て考えていた、まとめの理論を載せました。理論と言っても小さなパーツを積み重ねるといった単純なものです。使いやすい組み合わせをみつけて漫画を描いてみたらいいと思います。4幕を1つにまとめたものをBOOTHで通販中です。冊子版と電子版とあります。


もし、お役に立てたならば、よろしければサポートお願いします。外食費やお弁当に使おうと思います。自炊する時間が減るのでその分更新が早くなると思います。