【Life is Journey:世界一周癒しの旅】「やっぱり島が好き~イースター島編①」
チリの首都サンチアゴから飛行機で6時間。タヒチとチリのちょうど真ん中にあるイースター島は、まさに絶海の孤島。南国の濃い緑に囲まれた空港に降り立つと、アメリカ大陸にはない湿度と暑さ。どこか懐かしさに包まれる。空港の雰囲気もゆるくて、まるで沖縄に来たようだ。
イースター島には信号がない。映画館もない。本屋もない。道端には野良犬や野良猫だけでなく、野良馬や野良鶏がうろうろしている。いっそ人を見かけるより、動物の方が多いくらいだ。島で唯一の「メインストリート」ですら見事に何もなく、「メインストリートはどこですか?」と聞いてしまったほど。通りにぽつりぽつりとミニマーケットはあるが、肉や魚はほとんどが冷凍ものだし、缶詰や乾物など長期保存できる食品が中心。野菜や肉や魚は、道ばたにお昼まで出る屋台が一番新鮮だ。その朝上がったばかりの鮪も売っていて、刺身でも行ける。肉ばかりの南米を旅してきた日本人旅行者には天国だろう。
とはいえ、チリはただでさえ物価が高いのに、本土からの運送費がかかる分、島の価格は驚くほど高い。普通のレストランでセビーチェ一皿&ビール1本で3000円(20000ペセタ)。なので初日のランチは、路上でおばちゃんが売ってたセビーチェ(5000ペセタ=800円くらい)を買ってきて、宿でしょうゆをかけながら食べた。
もちろん、ビールも確保。チリビール「エスクード」は店によって値段が違うが、大体120円くらいと、島でも安定価格はありがたい。でもせっかくだからイースター島のクラフトビール(約500円)のIPAならぬAPAを買ってみる。旨し。
イースター島の宿は、4人部屋ドミトリーの日本人宿ハレカポネで、一泊2,500円也。免許がない私は自力でイースター島を回れないので、ツアー仲間が見つけられそうな宿にしたのだが、日本を出てもうずいぶんになるという長旅の人ばかりで、私の到着前に皆さん既に島は回ったとのこと。彼らは三食ほぼ自炊。そして一日中外に出るでもなく、スマホをいじってるか、宿にある日本のビデオを見ているか。時間がたっぷりあるのはうらやましいが、なんだか「旅をどれだけ長く続けるか」が目的になっているようだ。
でも、そんなことを考えるのは、私が年を取ったからなのだろう。残された時間のほうが少ない私と違い、若者にはまだいくらでも時間があるんだから。
夜は島伝統のダンスショー「カリカリ」へ。フラダンスをテンポアップしたようなにぎやかさに、サルサやサンバやハカのような要素もあり、一部に沖縄を思わせる音階もあったりと、「海がつなぐ文化」に思いを馳せる。中でも「サウサウ」?なるダンスは、ちょっとタンゴに似ていて、男女ふたりのからみあう腰つきに見てるほうが恥ずかしくなるほど。フェイスペインティングや写真撮影もフリーと、サービス精神あふれるショーで15000ペソ=2500円ほど。これは超お勧め!
帰りに、地元ミュージシャンのライブをやってたオープンエアのレストランでピスコサワー。島のパッションフルーツ入りで4500ペソ(780円)。ほかの物価と比べると、ドリンクは日本とあまり変わらないから、安く思える。