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『また』つまらぬものを斬ってしまう人。
またつまらぬものを斬ってしまった。
ルパン三世に出てくる主人公ルパンの仲間、
石川五エ門の言葉だ。
名刀斬鉄剣をもち
ルパンや他の仲間の危機に駆けつけ
華麗に斬りさり、この言葉をいう。
その際に斬る対象は
敵のヘリコプターや車
敵のズボンやパンツ
味方の燃えるズボンやパンツ
など話の流れによって
本当に『つまらないもの』なときもあるし、
五エ門がいなければ助けられなかったような
シーンもある。
五エ門はその性格柄
ルパンや次元と共に行動しないことも多い。
それ故にルパンや次元の危機に
颯爽と現れ『つまらぬもの』をまた斬りにくる五エ門の不器用な愛情表現と見ることもできる。
『つまらぬもの』を斬るとき
本当に『つまらぬもの』のときは
しかめっ面だったりするわけだが、
『つまらぬものを斬ってしまった』と言いながら大活躍している場面では
誇らしげに笑みを浮かべていることもある。
この『つまらぬものを斬ってしまった』という言葉をいうのは
五エ門自信が
俺はここにいるぞ!
俺もルパンの仲間だ!
また『つまらぬもの』を斬ってしまわないといけないくらいにはルパンや仲間たちを助けたい!
という心理があるように思う。
その話その話で
感情や斬るモノも違うわけだから
一概に紐解くのもそれこそ野暮というものだが。
映画の緊張する戦いのシーンで。
戦いが終わったあとのまったりしたシーンで。
クライマックスを盛り上げるシーンで。
またつまらぬものを斬りにくる。
五エ門のようなキャラクターが
ルパンや次元と四六時中ワチャワチャ
過ごすのは少しキツイのかもしれない。
本質的には内向的?
(想像なので本心はわからないが)
それでも仲間という認識はしっかりあり
ピンチのときは助けにくる。
自分自身も職場ではこういうポジションで
いたいと思う。
いやもっとワチャワチャ入ってこいよ!って思う人もいるかもしれないが、
五エ門がワチャワチャ『つまらないもの』を斬りまくっていたら
それこそ『ルパン三世』全体が
『つまらないもの』になってしまうだろう。
人には人それぞれの役割というものがある。
自分は自分の役割を果たそう。
ときどき出しゃばったり、出てこなかったり。それくらいの方が全体で見ると緩急があってよかったりする。
なにより人との距離は自分自身が
『疲れてしまわない程度』が
ちょうどいいのである。
今後も五エ門の活躍を陰ながら見守りつつ。
みなさんも五エ門の
「またつまらぬものを斬ってしまった」
の表情に注目して見てみてください笑