病気の開示と就業、「カミングアウト」に当たって当事者が必要な配慮。
こんにちは。筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と機嫌よく生きる、キョーコです。
Twitterで、ちょっと見かけた投稿にハッとしたのでこちらに書いてみます。
「カミングアウト」とは?
私が一番にイメージするのは、性的指向について他人に話すことです。同性愛者の方が友人にカミングアウトして、それをバラされて…みたいな話はニュースにもなりましたよね。
あんまりこの言葉を自分事に捉えていなかったのですが、自分の病気について他人に話すというのも「カミングアウト」なのですよね。
病気や障害、離婚、死別、家庭内での困りごと…など、誰でも彼でも話せるわけではないプライベートな事情、そしてどちらかというとネガティブな事に関して誰かに話すということが今回取り上げた「カミングアウト」に当たるのかなと思います。
アウティングはダメ。だから当事者が気を遣うべきポイント。
「アウティング」というのは、「暴露」という意味で、他人の秘密を許可なく別の人に伝えてしまうこと。
ツイートの引用記事はこちらの記事でした。
勝手に他人の秘密をバラしちゃいけない、そりゃそうですよね。そうなんですけれど、私のように無自覚にカミングアウトをして、秘密の取り扱いに困らせているかもしれない人もいるのでは…とハッとしたのです。
もし、仕事をするにあたって「●●の仕事は振らないで」みたいな配慮が必要だった場合、直接話をした上司以外の同僚などにも知っておいてもらう必要があります。
これを「上司から話しておいて欲しい」と思う人は、上司に「事情を伝えてもらって構わないので、職場の皆さんにもお話しをお願いします」と伝えなきゃいけないのですよね。
秘密をどこまで公開するかの権限は当事者にあるので、上司は勝手には話せないのです。
「言わないで欲しい」と思っている人は、カミングアウトの際に「他人には黙っておいて」と添える人も多いと思いますが、「言ってもいいよ」または「言ってほしい」と思っている人はその情報の取り扱いについて相手にきちんと伝えることに無頓着なケースが多いのではと思います。
私はなんとなく、職場で病気についても共有されていることを勝手に期待していました。でも、私個人の経歴や事情は私から話したこと以外に同僚の皆さんは知らなさそうです。(あるべき姿ですね。個人情報を守って下さっている上司に感謝)
今のところ、特段不都合はないので(配慮が必要な事項はシフトのみ、シフトの調整は上司の仕事)このままいこうかな…と思っていますが、もし次に別の職場を探すときや、業務範囲が増えて別の配慮をお願いすることが必要になったときは気をつけようと思った次第でした。